高くなる一方の油代と肥料代、農薬代!夏の生理障害はどう乗り切ればいいのか…?

高くなる一方の油代と肥料代、農薬代!夏の生理障害はどう乗り切ればいいのか…?

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 暖気は軽く上昇し、冷気は重く下に沈む。これは常識である。暖気が上昇するとしたら夏の土は表面温度が低いはずである。そう感じている人は少ないと思う。冬も同じ。植物が育つ適温は18℃~22℃というのが、これも常識である。この常識を原理として栽培している方が大半である。そこに大きな問題がある。施設で言えば、冷暖房費である。露地があれば収穫期間と病気の問題である。灯油も重油も上がる一方である。もう下がらない。後進国の経済発表が背景にある。いくら供給しても追いつかない需要がある。生産量は限界にきている。下がる理由がないのである。化学肥料も同じ理由で値上がりしている。
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 温暖化は激しくなる一方である。夏は猛暑日の連続、冬はとても寒い。この状況で、今までの常識通りに農業をやっていたら利益なんて出るわけがない。経費は大きくなる一方、収益は減る一方だからである。ここで常識を疑ってみなくてはいけない。常識はお役所・行政が作ったものだからである。行政は一度ガイドラインを決めてしまうと余程のことがない限り変更はしない。しかし栽培環境は、毎年大きく変化していく。適応させることはまったくやらないのである。行政の指導を忠実に守っている農協はその代表例である。

 冬の方から話をするとわかりやすい。冬の施設の設定温度は18℃でなくてはいけないのか。そうしないと植物の成長は完全に止まってしまうのかという不安がある。実は真っ赤な大嘘である。霜が降りたり氷結しなければいい。設定温度が6℃~7℃でも基本的には植物の成長は止まることがない。
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 いや、逆に設定を低くした方が植物は生き延びようとして根張りをよくする。不思議な現象である。収量が落ちないどころか品質までよくなる。注意をしてほしいことがある。あらゆる施設園芸で同じことが言えるかというとそうではない。化学肥料を使いすぎて土が硬くなっているような所は例外になる。土が硬くなっていると、一度冷えたら温度は上がらない。根は張るどころか、ますます細くなる。条件としては微生物性が良くて酸素を含む土なら問題なく根の張りがよくなる。設定を6℃~7℃と書いたが場所によっては5℃でもいいと思う。冷たい風に吹きさらされなければである。設定温度が12℃前後も違ったら暖房代はどれだけ違うことだろうか。

 このことから夏を考えてほしい。なぜ夏に猛暑日が続くと病気が多発して立ち枯れが多くなるのかである。夏の生理障害である。
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 毎日発表される気温はどのようにして測定するか。地上から1.5mあたりで風通しの良い所に温度計を置いて測る。1.5mより下の温度は高いと思うか、低いと思うか。実は高い。下がアスファルトやコンクリートならさらに高い。1.5mで35℃だとすると、40℃ぐらいになる。照り返しである。ずっと間断なく照り返しが続いたら下がるはずがない。土の表面温度が上がれば上がるほど植物は呼吸が出来なくなる。呼吸量が減れば生理障害を起こすことは当然である。カルシウム(石灰)が吸収できなくなる。PHが下がり、代謝ができなくなる。呼吸困難になって食物は死ぬ。人間でも動物でも42℃を超えれば誰でも呼吸は苦しくなる。その時に人間は何をするのか。エアコンをかける。扇風機を回す。すると呼吸は楽になる。共通しているのは「風」である。

 暖気は軽いわけだから上昇する。風を動かして上昇させればいいわけである。自然に土の表面温度は下がってくる。微生物性が良くて酸素を多く含むほど効果が出る。もちろん、このことで微生物も活発に働けるようになる。土の硬い所は効果は出にくい。風を動かすにはどうすればいいのか。露地なら風の通り道を計算する。風の方向を注意深く観察する。そして風通しを良くする。場合によっては間引きする。地下にパイプを埋め込み、冷たい冷気を流すのも方法である。そこに風が通れば暖気は上昇して呼吸量が多くなる。
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 施設はもっと簡単である。サーキュレーターで畝間に風を通せばいい。夕方は特に効果が出ることだと思う。夜温が下がらないという問題が解決できる。

 風を通した後に少量の水を与えればいい。もの凄い冷却効果になる。冷水をつくるための灯油代も少なくてすむのである。暖気・寒気をコントロールする仕組みはだいたい理解できたと思う。その結果、どうなるのかということはまだピンと来ていないと思う。

 関先生が指導している植物工場でレタスを100万株栽培している所がある。政府の補助で試験的に栽培している実験農場である。照射する光と植物のすき間があまりにも少ないために生理障害を起こす。生理障害を起こしたら収穫までいかない。そこでサーキュレーターを使い、株間に風を送ることにした。その結果、見事に生理障害は消滅した。1株250円の販売だそうだから、100万株とすると2億5千万円の売上げになる。結果の違いが理解できるだろうか。
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 なぜ土の表面に風を起こすことが大切なのか。植物は自分の体内から水分を蒸散させる。蒸散させる勢いでカルシウム(石灰分)を吸収する以外に代謝の方法がないのである。代謝をしていれば生理障害になる心配もなく、樹勢が落ちる心配もない。収量も品質も獲得できる。

 これに玄米アミノ酸酵素液の葉面散布や灌水、乳酸菌もみがらぼかしを活用すれば、夏も冬も収益が出せる。大幅に灯油代や肥料代、農薬代を減らすことができるからである。常識は徹底的に疑えである。

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