「連作障害」を出さない人には共通点があった!

「連作障害」を出さない人には共通点があった!

玄米アミノ酸 今回は6月27日に行なわれた電話放談会の内容を記事にした。テーマは「土壌消毒」である。土壌消毒は7月〜8月に行なわれるものである。今は10月なので時期はすぎてしまっている。土壌消毒の目的は連作障害に対処するためである。


なぜ連作障害は起こるのか。そのメカニズムから解き明かしたいと思う。さらに最近、効果をあげている土壌消毒法と、やり方を説明したいと思う。是非、来年の参考にしてほしい。もちろん暑い時期だけでなく土壌消毒はできる。それも併せて参考にしてほしいと思う。

連作障害はなぜ起こるのか。

 連作障害は人間の経済的な生産性と植物の生理が合致していないところに原因がある。連作障害はプロの生産者に多く、家庭菜園には少ない。家庭菜園はいろいろなものを植えて連作ではなく輪作をするからである。輪作障害なんて聞いたことがないと思う。障害は同じ作物を植え続ける連作にしか起こらないのである。ところがプロの生産者は連作をしないと経済的に成り立たないのである。

玄米アミノ酸 障害となる原因は植物の生理にある。一年生の植物は必要以上の群落を作らないようにできている。ある種だけが無限に広がることはないのである。植物自身が生息できる範囲を決めてしまうのである。そのために多くの植物が共生でき多様な自然が生まれるのである。それでは人間には都合が悪い。同じ物をたくさん収穫して生産性をあげたいのである。この、せめぎ合いが連作障害である。

 種が必要以上に勢力を拡大しないために、ある一定の勢力になると根から分泌物を出して自分で自分の勢力を弱めてしまう。それでも勢力を広めようとするとセンチュウ・根コブ菌など土壌障害菌を作り出して勢力を弱めようとするのである。連作を続けていれば自然に土壌病害が出てくる仕組みになっているのである。しかも、それは必ず根圏に近い場所で発生する。どこにでも発生するわけではないのである。ある意味では畝をずらすだけでも連作障害の対策になる。しかし、現場でやってみると、これも実にむずかしい仕事なのである。

玄米アミノ酸 さらに連作障害を加速させていることがある。サイズを一定にそろえることである。型状を同じにすることである。同じ種だけでなく、同じ形まで要求される。そうすると連作障害はますますひどくなる。

 大型産地が直面している問題点はまさに、ここである。市場の要求は現場を完全に無視している。これで安心できて、おいしい作物など作れるわけがないのである。しかし、そのように声をあげて消費者に教えた生産者は0である。お客様は神様なのだ。これは生産者に問題がある。もっと生産現場の事情を伝えるべきなのである。その意味で直売所の普及はすばらしいと思う。生産者の現場を大切にしてくれる販売方法だからである。

 さて土壌消毒の話をする前に土壌病害を出さない人というのがある。その人達には二つの共通点がある。これはもっとも大切なポイントだから参考にしてほしい。

玄米アミノ酸 連作障害の出やすい人から話しをした方がわかりやすい。化学肥料を与えすぎる人、未熟な有機肥料を大量に投入する人、10アールでチッソ10?以上は与えすぎである。植物の葉の色が濃い人、これはチッソ過多、収量を目的に生産性の高い人、それだけ根から悪い分泌物が大量に出る。そして排水が悪く、水がたまりやすい立地条件の人である。

 こういう人は連作障害を出しやすい。最初の話をよく理解していただくと、その理由がわかるようになる。排水が悪いとなぜ連作障害になるのか。植物が排泄した分泌物が流されずにとどまるからである。その分泌物をねらって土壌病害菌が繁殖していくことになる。土壌病害はなぜ起こるのか。このメカニズムを知ることは何よりも重要である。このメカニズムを知らず、土壌の消毒をして、薬剤をまいたとしても結果がよくなることはない。お金を失うばかりになってしまうのである。やればやるほど被害は大きくなっていくという皮肉な結果になるのである。

玄米アミノ酸 土壌病害を出さない人はまったく、この逆である。化学肥料は少なめ、有機肥料は完熟のものを少量、玄米アミノ酸などの微生物のぼかし肥を使う、緑肥などを使う。そうすると葉の色は薄く見える。収量は普通、そして排水がいい場所にある。排水がいいというのは土地が盛り上っている。土の下に礫岩(れきがん)がある。小石や砂利が土の下に多いということである。そうすると降った雨は自然に流れる。植物の不要な排泄物も流れる。連作障害にならないということである。「私の畑はそんなに条件はよくない。あきらめろっていうことか」いや、そうではない。暗渠排水をするとか、土を掘り起こして小石や砂利を入れるという方法もある。土が硬い粘土質があれば玄米アミノ酸のぼかしを投入して、やわらかくする方法もある。

玄米アミノ酸 ここが篤農家と一般農家を区別する境目になる。お金があるないとか手間ひまのあるなしの問題ではないのである。何をやればどういう結果が得られるかということなのである。これが、わからずに連作障害が出たら土壌消毒という機械的な作業のくり返しでは収入が減るばかりになるのは当然の成り行きなのである。

 何の仕事でも成功している人のやっていることは根本的に違うのである。次回に続く。

関連記事

  1. 「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!
  2. 夏作で5ヶ月間収穫できるようにする知恵はどこから生まれてくるか!
  3. 作物の生長には「水分」が命!水分コントロールができれば収入まで変えられる!
  4. 「定植」の仕方を間違えば生長は1ヵ月も遅れる!
  5. なぜ「畝」は立てるのか・・・?「定植」をするとはどういうことなのか・・・?プロの技術がある!
  6. シリーズ「栽培の基本」異常気象に対応した「育苗」の仕方!
  7. シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!
  8. シリーズ「栽培の基本」病害の出発点は「購入苗」にあるという現実が理解できるだろうか・・・?
  9. 自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!
  10. シリーズ「農業の大切な基本③」冬場の「水分過多」と「高濃度養液」は 土を冷やし百害あって一利なし!