今年は史上最大のエルニーニョ現象が発生!大凶作になる可能性が大!雨の対策は…

今年は史上最大のエルニーニョ現象が発生!大凶作になる可能性が大!雨の対策は…

楽して儲かる農業みーつけた
 今年は史上最大のエルニーニョ現象が出た年である。エルニーニョとは、赤道付近のペルー沖の海水温が例年になく高くなることを言うのである。大雨、洪水、干ばつ、巨大台風、巨大ハリケーンが多発する年でもある。6月、7月と日本では雨が多かった。中国からの高気圧が張り出さず、南からの湿った暖かい空気が日本列島を直撃した結果である。これからも油断できない。北からの冷たい空気と南からの湿った空気がぶつかり、上昇気流で強い風が吹けば大雨になる。雨ばっかりになる恐れもある。これに異常気象が重なる。南からの海水温が異常に高いために、少しばかりの雨ではなくなる可能性が大きいのである。
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 雨が作物にどれだけ大きな影響を与えるのか。エルニーニョの年はいずれも野菜が大高騰したことで、凶作を暗示している。「雨が原因だった…」。では、なぜ雨が原因になるのか。それは土壌の下層土に答えがある。土壌の下層土は大きく二つに大別される。①自然が作る下層土②人間が人工的に作ってしまった下層土。この区別が出来ない人が大半である。自然が作る下層土は、長い間の自然作用で作られたものである。例えば火山の噴火、河川の氾濫、土壌の隆起などである。長い間、土壌の性質が変化をしていないので対処はしやすい。問題は、人間が人工的に作ってしまった下層土である。栽培をする時に意識するのは、表層土である。耕作する、肥料をやる、草を取る、マルチをする、水を与える、すべて表層土しか意識していない。下層土がどうなっているかなど考えもしないのである。

 しかし、この下層土は大雨になると特に大きな影響がむき出しになる。酸素欠乏による根腐れである。凶作になる場所は最初から分かっている。①ロータリー耕の畑②トラクター耕運の稲田③基盤整備をした畑地。すべて人間が短期間に作り上げた人工の下層土である。共通した性質は表層土と下層土に明確な境目があることである。ロータリー耕は誰でも分かると思う。境目がコンクリートのように硬くなっている。トラクターによる耕運も同じ。重さで踏み固めて、下層土を硬くしまった土にする。基盤整備した畑地の下層土はやわらかい粘土層のようになっている。やわらかくて粘りのある土のため、排水はほとんど出来ない。畑地の基盤整備をする時に下層土にまったく配慮しない結果である。これは最悪の土壌になる。
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 何を作っても育たない。北海道や東北にはこんな農地がゴロゴロしている。一つの面積も大きい。15町歩なんてザラである。最後は耕作放棄地になった原野である。こんな土地は間違っても借りてはいけない。どんなに安くても大損するだけである。基盤整備した下層土には、細かくやわらかい土が下層土にある。これが作物の生育を不可能にした原因である。それで思い当たることはないだろうか。過細土である。土を細かく砕くときれいに見える。そのために、土を細かく砕きたいという気持ちがある。これは何を意味するのか。排水を悪くして土を粘土化することを意味している。このような土壌もエルニーニョの時はほとんど収穫できない。

 下層土とは何なのか。吸収根が根を張っていく地層である。下層土が根の状態を決める。例外はない。稲田に果樹を植えて失敗するのも粘土の土質に根が張れないからである。根はどんな環境であれば元気に伸びるのか。これは誰でも分かる。根が張っていく、すき間がある。酸素がある。湿度が一定している。微生物がたくさんいる。これだけである。この逆ならどうなるのか。根は枯れていく。誰でも分かることである。大雨が降って凶作になるのは根が張れない、酸素がない、湿度が大きく変化する、微生物が生きられないからである。根は下層土の状態に大きく左右されるのである。「今年は大雨にやられた…」それはいい。ではなぜ大雨にやられたのか。そこを掘り下げなくては大雨の度に大損になってしまう。もし、これが逆ならば大儲けである。値段は高く、大豊作である。それは天候に関係なく人間の知恵で解決できる問題なのである。
「今年は大雨だから」というのは言い訳にすぎない。そこに気がついてほしいのである。
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 大雨ですべてが枯れてしまったら、まず下層土を意識することから出発するしかない。これをどうやって改善するかである。また下層土の改善がどれだけ収量に大きく影響するかである。そのためにやることは下層土の水の流れをイメージする。たまった水は下層土でどうなっていくのかをイメージする。その水をどう逃がすかである。そのためにはまず耕作地の下層土がどうなっているかを知らなくてはできない。まず、これを調べる。次に対策になる。なぜ調べるのか。下層土の状態によって、対処の仕方がまったく違うのである。硬い土は微生物を投入するか、サブソイラーで硬い所を少し破砕するかである。

 やわらかい下層土は掘り出して乾かすしかない。共通して効果が期待できるのは明渠排水である。降った雨をまず逃がす。100mで1000円ぐらいで出来る。コストも安い。対策については紙面がなく、十分に書けなかった。しかしエルニーニョの年は下層土に注目なのである。ここだけはつかまえてほしいのである。

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