毎年の猛暑で「チッソ」が大暴れ!チッソをやるほどに被害拡大!

毎年の猛暑で「チッソ」が大暴れ!チッソをやるほどに被害拡大!

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 農産物の生産をしている中で「チッソ成分」ほど不可解なものはない。農学博士でチッソを否定する学者は誰一人として存在しないだろう。それほどのものなのに、チッソについてはほとんど解明されていないと言ってもいい。いや誤解の方がはるかに多いのである。

 今までの常識は、チッソは与えるほど作物は良く育つと考えられていた。そして実際に与えてきた。ところが化成肥料が高騰した。使えるに使えなくなってきた。仕方なくチッソを控えてみた。ところが、アラ不思議!チッソを控えた方が良くなったという生産者が少なからず出てきたのである。慣行農法をやっているチッソ信者にしてみれば「そんな馬鹿な…」である。
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 これには明確な理由がある。まず異常気象である。冷夏なんて考えられない時代になった。毎年、最高気温の更新である。暑いというより猛暑である。土の中に残留したチッソ成分が分解して出てくる。どれくらいなのか計算はできない。しかし赤道付近の農地では焼畑でも収穫できていることから考えると、相当量が分解していると考えられる。これだけでもチッソは減らさなくてはいけないのに、逆をやる。チッソがないと採れないと思い込んでいる。チッソにばっかり頭が行ってしまっている。自然界にはすでに大量のチッソ成分があることを忘れている。
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 二つ目はチッソになる前の状態である。チッソはアンモニアで与えられる。土の中で硝酸態チッソに変化して吸収される。アンモニアを多く与えすぎると、どうなるのか!カルシウムとマグネシウムが吸収できなくなる。これは不足という状態ではない。与えてもアンモニアがあるため吸収できないのである。カルシウムは植物の骨格を作る。そしてマグネシウムは旨味を作る。アンモニアが多すぎれば旨い野菜や米は採ることができない。さらにアンモニア障害が出る。新芽が焼けたように萎縮してしまうのである。この現象は通常、日焼けとか高温障害として処理される。実はアンモニアの与えすぎ障害なのである。もちろん、このことも猛暑が関係している。気温が高くなければ、アンモニアはゆっくり分解される。しかし、気温が高ければ分解は急速になる。障害は出やすくなる。

 これが、もっとも分かりやすく出てくるのが里芋である。
 まったく旨いものができない。スジっぽくパサパサした芋になってしまう。実は夏野菜の多くはアンモニアが好きではない。トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、メロン、スイカなどはアンモニアのチッソよりは水が好きなのである。

 この結果、とんでもない大失態をしている生産者が数多く出てくる。特に真面目に一生懸命やっている人ほど大きなエラーをしていることになる。アンモニアを与えすぎて植物を破壊してしまっているのである。これ以上、徒労ということはない。何にもならないのである。それ以上に大損している。それにすら気がつかない。

 もっと具体的に話をしよう。化成肥料を撒くというのは機械で土の表面に撒く。撒きっ放しでいいとされている。こういうことを習慣的にやっている人ほど被害は大きい。
 アンモニアが硝酸態チッソに変化しにくいのである。土と混ぜると硝酸態チッソに変わりやすくなる。大面積をやっている生産者ほど被害が出ていることになる。皮肉なものである。
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 そろそろチッソの本質に迫っていこう。人間でも植物でも同じだが、栄養を吸収するメカニズムというのがある。メカニズムの中で重要な働きをしているのが「微生物」である。微生物が最終的には栄養を吸収できる形に変えてくれる。アンモニアがチッソに変化したから吸収できるというわけではない。チッソを微生物が食べて吸収できるようになるのである。あらゆる生物がこの自然のメカニズムを利用して生存しているのである。

 人間でも大病すると必ず便秘になる。微生物が働かなくなる。栄養が吸収できなくなって生命の維持ができなくなる。植物も同じである。微生物がいて、分解してくれて栄養が吸収できる。だから昔のやせ地でも作物が取れたのである。現在のような病害は出なかったのである。連作障害なんてなかったのである。土壌学なんて何も知らなくても収穫できたのである。
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 これはチッソに限った話ではない。リンもカリも同じである。チッソ、リン酸、カリを与えたら植物はスクスク育つのかというと、違うのである。根本が間違っていたら、その後に何をやったとしても思うようにいかない。化成肥料が値下がりすることはあり得ない。高くなる一方である。平均気温も低くなることは考えられない。CO2の排出は減らないからである。農学者が何を言おうとも、現場では答えが出ている。チッソさえやれば植物が育つなんて嘘八百なのである。きつい言い方ではあるが、このことに騙されないようにしてほしい。農業生産をして利益を出すことなど出来なくなる。豊かになりたいのなら、微生物を大切にしなくてはいけないのである。

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