梅雨時にトマトが落花・落葉する!原因がつかめない!どうすればいいのか…

梅雨時にトマトが落花・落葉する!原因がつかめない!どうすればいいのか…

楽して儲かる農業みーつけた
 熊本でトマトを栽培している方から相談をいただいた。熊本といっても宮崎との県境に近い所である。最初はラインでいただいた。メールを読んでみると、梅雨の時期に花が落ち、葉が落ちて大変だったというのである。乳酸菌もみがらぼかしも投入したのに、どうしてこんな結果になったのかという問い合わせだった。しかもラインには何か他にもっと良い方法があるはずだ…と書いてある。どのように答えてよいのやら見当もつかない。本人が大変だったのはよく理解できる。結果だけがあって、他の情報は何もない。仕方がないので「このような結果になった原因を知りたくありませんか…」と返信メールをした。
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 結果に対して大きな不満を持っているように感じたので、返信はこないかもしれないと思っていた。案に相違して、原因を知りたいというのである。それなら、電話をするから詳しく事情を教えてもらいたいということになった。話を聞いて、びっくりである。実に手をかけている。まず2月の初めにトレンチャーで60㎝の穴を掘る。その穴に油粕4㎏、山野草と石灰30㎏(10アール単位)で投入する。トレンチャーで60㎝掘るのは理解できるが、そこに詰め物をするというのはあまり聞いたことがない。石灰と一緒に入れたら、ボロボロになるが醗酵はしない。分解しないということである。何のためにと聞いたら、待ち肥料にするためだという。この辺ではこの方法でやっている方が多いらしい。さらに聞くと普及員の指導らしい。普及員は目的を知っているかと聞くと、昔からやっているからという答えしか返ってこないというのである。
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 3月になると深耕ロータリーで耕作する。深さ45㎝、その後クロルピクリンで土壌の消毒をする。褐色根腐れの防止らしい。ここ3年ぐらいで、まったく出なくなったというのである。深耕ロータリーは10年くらいやっているということだった。

 クロルピクリンを使っているため、チッソ成分は投入しないのだそうである。何を入れるかというと、石灰150㎏、微量要素26㎏、苦土重焼リンを180㎏、山野草ともみがらを混ぜた堆肥を1年ねかせて、それを1t投入したということだった。(10アール単位)(このもみがらは乳酸菌もみがらぼかしとは違う。生のもみがらと山野草を混ぜて、一年ねかせたものである)

 さらに追肥としては液肥、チッソ5、リン6、カリ10の成分で、10日でチッソが1㎏になる程度に投入しているというのである。実に手間をかけた仕事をしているのである。
 さらに乳酸菌もみがらぼかしを作り10アールで300㎏を投入したということである。その結果、梅雨の時になると落花・落葉である。泣くに泣けないほど苦労されている。なぜこのようにしたのかには理由がある。分析書である。土壌分析をしている。農協経由で肥料メーカーが分析したものである。
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 それによると

E.C. 0.34ms
アンモニアチッソ 0.16mg
硝酸態チッソ 1.64mg
有効態リン酸 1.54mg
交換性カリ 3.7mg
石灰 4.37mg

実にバランスが取れている。問題が出るような土の状態ではないのである。原因は何だか分からないというのである。みなさんはこの謎解きができますか。

 多くの方は落花・落葉した原因は何だろうかと考えるだろう。そういうやり方では原因の究明は不可能である。考えていても結論は出てこない。理由がある。原因は投入した成分が化学反応を起こして発生しているのである。その結果、生理障害になっている。どんな化学反応を起こしたかなんて調べようがない。それならどうするか。不要と思われる部分を中止するのである。不要な優先順位は、①苦土重焼リンの180㎏②山野草と生もみがらの堆肥③トレンチャーの穴に肥料を詰める④クロルピクリン⑤乳酸菌もみがらぼかし、である。一年目に①と②をやめて状態を見る。二年目、さらに③と④をやめて状態を見る。そうすれば何が余計なことだったのか、見当がつくようになる。
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 結論からいうと、不要なことをやりすぎて土壌バランスを壊しているのである。「だって分析では正常じゃないの…」そこが大きな問題。肥料メーカーは自分に不利になるような分析はしない。ウソ!と思うかもしれない。リンの分析にしても、やり方はいくつもあって、正確に出ないようになっているのである。実は肥料メーカーの分析はあてにならないのである。苦土重焼リンを10アールに180㎏投入して有効態リン酸1.54㎎というのはまったく理解できない。リンはどこに消えたのか…である。

 山野草の生もみがらも大問題。山積みしたぐらいでは分解しない。チッソ分を吸い取ってしまう。炭素分が高いと考えられる。分解しているとしたら、もみがら堆肥1tは凄いチッソ量になる。トレンチャーの待ち受け肥料も、根がそこまで到達しないなら意味がない。クロルピクリンは土壌の微生物性を弱体化させる。
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 トマトを栽培する目的は何かということである。食べてくれる人がおいしいと言ってくれるトマトをたくさん作りたいということでしょう。品質がいい物を作って収入にしたいということでしょう。それなら、その目的を達成できないと思われることはすべてやめるべきなのである。仕事も楽になるし、経費もいらなくなる。「そんなことをしたらトマトが採れなくなる…?」話は逆である。そんなひどいことをしてもトマトは収穫できるのである。玄米アミノ酸微生物農法は不要なことをすべてやめたら上手にできたという、実に皮肉な結果になっているのである。どれだけ、不要な仕事をしているかということである。

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