植物が生育する大原則は「呼吸」である!肥料過多がなぜ悪いのか…明確に見えてくる!

植物が生育する大原則は「呼吸」である!肥料過多がなぜ悪いのか…明確に見えてくる!

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 植物を育てるということで、もっとも大切なのは何なのか。それを知るには地球の歴史を知らなくてはいけない。地球上の生物は二種類に大別される。原核生物と真核生物である。地球には無酸素の時代があった。その時に生きていたのが原核生物である。酸素がなくても生きられる生物である。細菌類などである。言葉を代えると嫌気性の生物である。酸素を好まない。真核生物とは、地球に大気が出来て酸素が生まれてから発生した生物である。細胞膜に真核が覆われている。全ての進化は真核の分裂によってつくられたものである。言葉を代えると好気性の生物である。人間も動物も植物も真核生物である。
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 真核生物にとって、もっとも大切なのは酸素である。人間は呼吸をすることで酸素を取り込む。それによって細胞は活力を得て、体を動かすことができる。細胞自体も呼吸をしているわけである。植物もこの仕組みは同じである。人間との違いは葉緑体を取り込んだのが植物で、人間には葉緑体がない。これは植物が呼吸をする基本となる。植物は光合成をして呼吸をする。なぜ、この話をしたのか。難しい学問の話をしているわけではない。植物を育てる基本は「呼吸」にあるということを伝えたいのである。呼吸ができなければ、成長することは不可能なのである。植物はどのような環境であれば、もっとも呼吸がしやすいのだろうか。これを考えて植物を育てている方は驚くほど少ないだろうと思う。
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 そんなことが何の役に立つのかと思っている方も多いと思う。「化成肥料さえくれてやりゃあ、植物なんて育つのよ」と思っている方は特にそうだと思う。植物は呼吸が全てであるということが分かったら、栽培技術の90%はクリアしている。栽培のあらゆるシーンで大切なのは呼吸なのである。トラブルが発生するというのは、呼吸をさせないようにしているだけなのだ。糸状菌やフザリウム、病害はすべて呼吸を阻害させた結果なのである。植物の呼吸を弱くして、元気がないのはなぜだろうと思っているあなた!呼吸をさせる方法を知らないのだ。例えばチッソや炭素そして農薬、これを入れ過ぎたらどうなるのか。酸素を与えるどころではなく、みんな奪うことになるのではないか。生理障害はこの結果のうえに発生するものである。堆肥を山ほど入れる。土に入ったら醗酵して酸素を大量に使う。植物はどうなると思うか。息が苦しくて呼吸が出来なくなる。

 だから、乳酸菌もみがらぼかし、米ぬかぼかしは醗酵を終了させているのだ。それから土に投入すれば、呼吸を阻害することはないのである。
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呼吸でもっとも結果が出るのは発芽期から本葉が出るまでである。苗半作なのだけれども、ここで呼吸はどのように関係しているのだろうか。植物を育てる仕事はここから始まるわけだから、一応の知識はあると思う。でも「葉の色が濃くて、葉が大きく育ったのよね。これは成功だわ…」なんて思っている方が多いのである。これでは何も分かっていないことになる。葉の色が濃いのはチッソのやり過ぎ、葉が大きいのは徒長の原因で、根よりも地上部を育ててしまっている。①子葉が出て②子葉の状態を見て③子葉の寿命を見て、どれくらいの呼吸量で生育したのか判断できる人なんてほとんどいない。

 適正な呼吸が出来たかどうかも分からないのである。もう一度、最初の話を思い出してほしい。植物は真核生物である。呼吸をして、細胞分裂を繰り返して育つものである。この大原則を無視していることになるのである。
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 なぜ、このようなおかしなことが起こってしまうか。それは適正に呼吸した種や苗を見たことがないからである。自分の物しか見たことがない。これでいいのか悪いのか、まったく判断がつかない。自分の物が最高と思い込んでしまっている。苦労をして植物を育てるものだから、結果に関係なく愛情が湧いてきてしまう。自分の栽培した作物が最高と思いたい気持ちはよく理解できる。それでは商品にならないのである。利益は取れないのである。

 では、どうすれば良いのか。いろいろな方法を自分で試してみる。発芽から育苗までを数種類の方法で試してみる。少量でいい。農家であれば、庭も広い、使える土地はあるはずだ。少量、小面積で試験をしてみる。①チッソを多くやる②チッソを少なくやる③有機肥料でやる④乳酸菌もみがらぼかしだけでやる。この4種類ぐらいでやっても結果は見える。葉はどうなるか、根はどうなるか、どんな問題が出てくるのか。理解できるようになる。「そんなの忙しくて、できないよ…」それも理解できる。暇を見つけてやればいい。次作までの期間なら、少し時間は作れるはずである。発芽から本葉が出て、立ち上がるまででいいのである。違いが分かればいい。その違いは呼吸量から発生していることが理解できればいいのである。間引きする、風通しを良くする、枝を落とす、株間をあける。全て呼吸量なのである。完全醗酵させた乳酸菌もみがらぼかしがなぜいいのか。それは微生物が酸素を作るからなのである。それだけ植物の呼吸量は大きくなるのである。

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