ご挨拶 異常気象が激しさを増した一年でした!静岡農業技術支援協同組合の役割が大きくなったと感じております
静岡農業技術支援協同組合として活動した初年度になりました。今年も多くの方々と出会いが出来ましたことに深く感謝を申し上げます。また旧来よりニュースレターを御愛読をいただいている方々にも重ねて御礼申し上げます。
異常気象と海水の高温化は激しさを増す一方です。日本だけでなく世界的な傾向になっています。今年の日本は雨ばかりでしたね。お盆過ぎのキュウリが一本100円を超す高値になったり、例年以上に野菜は高くなりました。作物が収穫できていないのですね。生産者の収入を直撃していることでしょう。
日照りが続いたとしてもそれほどダメージは受けませんが、雨は三日も降り続けば大損害です。酸欠になってしまうのです。植物も人間と同じで、水の中では溺れてしまうのです。
局地的な豪雨といっても、1時間で何百ミリも降るのですから、手の打ちようがありませんよね。これは世界的な傾向ですから食物不足の傾向になっていくことでしょう。
農協改革というのも前面に押し出された年でした。生産者の利益になっていないというのが一番大きな理由です。既得権が継続すると大切なことを忘れてしまうのですね。生産者の不満が表面化した結果ではないでしょうか。日本の農業は激動期に入ったという気がしています。大きな変化のうねりがやってきます。それはグローバル化に大きな原因があります。特に食料は国境という考えがなくなる気がしています。日本の方が外国で生産することが増えていくことでしょう。
外国で生産して成功するために必要なのが生産技術です。静岡農業技術支援協同組合は、そのような観点からも生産者を支えていきたいと考えております。国が違っても生産技術の基本は変わりませんから…。技術支援だけでなく、経営ということにも注目していきたいのです。収益がなければ事業の継続はできなくなってしまいます。大切なことですよね。
今年は大変お世話様になりました。気候というのは健康とも密接に結びついております。気象が異常になるほど健康管理は難しくなります。くれぐれもお体は大切にしてください。今年一年の平穏に感謝を申し上げます。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
静岡農業技術支援協同組合 代表理事 神保信一