シリーズ土の性質 農地の25%を占める「火山灰土」!扱いにくい「土」の代表!

シリーズ土の性質 農地の25%を占める「火山灰土」!扱いにくい「土」の代表!

楽して儲かる農業みーつけた
 農業でもっとも大切なのは土である。誰でもそう思っているであろうと思う。でも土といっても全国同じではない。土にはいろいろな性質がある。土が作られていく過程によって性質も変わってくる。その違いは少しの違いではない。大きく違う。大きく違うにもかかわらず、土の性質を理解して栽培をしている方はほとんどいない。土の性質が分かっていないという意味ではない。火山灰土、粘土質、砂地ぐらいなら誰でも知っている。何が長所で何が欠点で、どのように対処すればいいのかという理解である。砂地だったら「いや~砂地だから肥料をやっても抜けていくのよ…」これは対処が出来ていないということである。もっと言えば砂地がまったく分かっていないということになる。

 土の性質に対する理解は戦争以前の方がはるかに進歩していた。戦争以後、化成肥料が主流になって、どこでも同じやり方で作るようになってしまったのである。ある意味で土の性質を無視しているとも言えるのである。もっとも不足している成分を補う程度のことはやっているが深くはやっていない。ここにもの凄い大きなチャンスが眠っている。土の性質を深く掘り下げ、多少でもコントロールできたら一人勝ちになる。やっている方が非常に少ないからである。それで今回から土の性質について連載しようと思う。日本には14種類の土がある。14回シリーズということになる。
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 第一回目は火山灰土である。これは全農地の25%を占める。もっとも多い土の性質である。火山灰土はもちろん火山が噴火して堆積した土のことを言う。だから高原地帯に多い、フカフカしている、耕しやすい、排水がいい、畑の凸凹がなく平らである、などのいい点がある反面、とても気難しい土である。火山灰土そのものにはリン成分がまったくない。これは良く知られている。アルミニウムが多い、養分が少ない、微生物が少ないという欠点がある。

 一口に火山灰土といっても、これが同じ状態ではない。まず、いつ噴火したかで大きく違う。桜島のように時々噴火している火山もある。そうすると、すぐ火山灰が降ってくる。ずっと昔という富士山のような火山もある。噴火した場所に近いのか遠いのかで違ってくる。火山灰が降って土石流になるのは近い所である。遠い所になると礫岩になる。地底の石である。

 日本でも有数の土、鹿沼土は礫岩が風化して出来たものである。火山に近い所の土は良くないが、遠く離れて石が積もり、風化したところは最高の土になる。鹿沼に限らず、どこの火山でも少し離れると優良農地は多い。と言っても火山は爆発して地底にあるものを噴き上げるわけだから、火山によって性質は異なる。ここでも違いは出てくる。
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 問題はリンの効きが悪い、アルミニウムが多い、養分が少ない、微生物が少ない、そして酸性になりやすいという性質である。この問題に日本はどのように対処してきたかというと、不足を補う方法を取ってきた。リンを投入する、石灰を投入する、牛糞などの家畜糞を投入するという方法である。毎作ごとに投入しているものだから、今度は過剰害になる。

 リン過剰、石灰過剰、牛糞過剰。少ないのも困るけれども過剰はさらに厄介ものである。人間に例えると血圧が低いからといって血圧を上げる薬を飲む。飲み続けて血圧が上がり過ぎたからといって、血圧降下剤を飲む。これで健康になれるだろうか。血圧だけが正常になれば健康ということにはならないのである。血圧だけを意図的に上げたり下げたりしていたら、体全体のバランスが崩れてしまうのは言うまでもない。

 火山灰土もまったく同じことが言えるのである。不足しているから補う。対策として過剰害が出るほどに投入を続ける。土はどうなってしまうのだろうか。

 野菜の大型産地の多くは高原にある火山灰土で栽培している。現在、この大きな問題に直面して解決をしたという産地は0に近いのである。年々、問題は深刻化している。
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 群馬の嬬恋村などはキャベツ御殿がいくつも出来たが、それは昔の話。現在は連作障害で畑を放棄することが多くなっている。これは何を意味するのか。不足分を補って、一時は良くなったけれども、投入しすぎで土を壊してしまったのである。元に戻すと言っても簡単ではない。そうなると最終的な採算は取れているのか、いないのか。よく分からないということになる。少なくとも継続できる状態にはない。これは、どこの火山灰土も同じなのである。例えば九州にある阿蘇山である。広大な農地がある。採算が取れないのか放棄地は増加している。

 結論から言うと、火山灰土がまったくコントロールできていないのである。一時的な対処をしただけである。それも行き過ぎてしまうと打つ手なしの状態になる。
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 このことが、もし改善できるとしたらどうなるだろうか。広大な農地がタダ同然で手に入るということになる。それだけではない。行政の支援も得られる。補助金は取りやすい。以前とは違った大量生産が可能になる。収入になる栽培ができるのである。年収が何億円になるなんてアッという間である。この大問題が解決できればの話であるが…。その解決法を発見するヒントは8ページの特集ページに掲載してある。一読すると目からウロコである。

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