水耕と土耕の違い

水耕と土耕の違い

水耕と土耕の違い


時代遅れになる前に水耕栽培に学べ!
 これから10年、農業は大きく様変わりするだろう。株式会社の参入が法律で決まった。休耕地の利用が活発になるだろう。発光ダイオードーによる光の利用、工場での野菜生産が可能になる。この研究がもっとも進歩している国がイスラ工ルである。太陽光を遮光(しゃこう)(光をさえぎる)する事で新しい野菜が作られるのである。そういう話が実現するのは遠い将来でしょう。まったく違います。すでに技術的には完成している。すでに実用化されているのである。だから大きく様変わりするというのである。
 さらに驚く事がある。この技術が応用されると年間600ミリの降雨地帯が大変化する。現在は小麦しか作れないような所があらゆる作物が大量に作られるようになる。食糧難の時代なんて再来する事はない。科学技術の進歩は予想をはるかに超えて進化している。
 このような超ハイテク時代に「慣行農法」はすでに時代遅れなのである。少しばかりの時代遅れではない。新幹線の時代に「へ〜い!籠にのってお江戸見物しませんか。」と言っているようなものである。馬鹿にしているのではない。知らない問にいつの問にか時代は大きく変化してしまっているという事である。
 この状況で農業をするという事はほんとうに学習をしなくてはいけない。昨年やった事を何の疑問もなく今年もやっているようでは先が見えているのである。
 日本の農業でも土耕よりは水耕がはるかにレベルが高い。作るのがむずかしいからである。土耕の生産者が水耕の生産者に学ぶべき事は多くあるのである。
◎水耕に学ぶ
?肥料濃度は低い方が作物はよく育つ。
 水耕は毒液栽培である。毒液の濃度を間違うと作物は育たない。作物にはどの程度の濃度が大切かを知っている。土耕の人は肥料をたくさん入れれば収穫できると思っている。
?培養液には鮮度がある
 水耕の肥料成分である培養液の鮮度は2日〜3日である。しかも培養液のに含まれる肥料成分はチッソ、リン、カリのバランスが充分に取れている。土耕の人は投入した肥料の濃度なんて考えもしないのである。
?水耕栽培は水管理がいのち
 水耕栽培は酸素が必要である。酸素は水分に含まれる。酸素を多く含んだ水がいい。現在は水を取り替えるしか方法はない。しかし近い将来、水に酸素を供給する方法が出てくる。水耕栽培は大きく成長する。もちろん水の管理には細心の注意を払っている。土耕の人は水を与えればいいぐらいしか思ってない。
?病気
 水耕栽培で病気になると瞬間にしてすべての作物に広がってしまう。初期の発見に細心の注意を払っている。初期段階でくい止められるかどうかは大きな問遁なのである。土耕の人は発見が遅く、手遅れになってから対応する。
 土耕の生産者には少し意地悪に聞こえたかもしれない。一般的に土耕の生産者はそういう方が多いという事なのである。これが時代遅れなのである。水耕栽培の特質をさらに詳しく見て見よう。
  1. 環境そのものに細心の注意を払っている.
  2. 設備投資が多額なので気構えが違う.
  3. 収益をあげようとする工夫がある.
  4. 確定期的に土壌診断をしている.
 水耕栽培の生産者に共通している特質である。こういう技術を積み重ねるからこそ、新しい発想が生まれてくる。
 土耕の生産者にはこういう発想はほとんどない。土耕が悪いと言っているのではない。水耕栽培を学習する事で土耕に応用できる所が多いと言っているのである。ところが土耕をしている人が水耕に学ぶという事は非常にまれである。これでは遅れるばかりである。
 株式会社が参入してきたら、競争はますます厳しくなる。泣きを見る前に学習である。その大切さを知ってほしいのである。

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