赤黄色土は「土の死骸」!栄養分のない土に、どうやって栄養を与えるのか…

赤黄色土は「土の死骸」!栄養分のない土に、どうやって栄養を与えるのか…

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 シリーズ「土」。二回目は赤黄色土についてである。土壌の性質については、まず自分の土がどうなのかということに興味があると思う。それさえ分かれば後はどうでも…と考えがちである。確かに自分が栽培している土壌の性質が一番大切ではある。他はどうでもいいとなると大切なことを失ってしまっているのである。その大切なものとは何か、土壌の性質を全体的に学習することによって共通点が発見できる。それが分かると自分が栽培している土壌について、さらに詳しく掘り下げることができる。二番目は土壌の性質による区分と言っても、実は完全に区分されているわけではない。中間的な土壌も多いのである。
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 土は生きていて、絶えず変化する。火山灰土を例に取ると、今降った灰土と、2年前、3年前、10年前、100年前に降った灰土とでは同じではないのである。土が出来るまでの時間は人間の生きている物理的な時間をはるかに超えている。何万年、何百万年が単位なのである。そこが分からないと土のことは理解ができない。簡単に土とは言っているけれども奥は深い。だから面白いのである。

 「赤黄色土」赤色土と黄色土、またはその混合している土のことを言う。日本の全体に分布しているが、特に九州ではよく見かける。赤黄色土は石が風化した最終的な形である。風化は雨・風・温度で促進される。赤道に近くなるほど赤黄色土が多くなることは知っていると思う。赤道に近いほど温度が高く、雨が多いからである。
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 赤黄色土は大きく二つに大別される。石灰岩が風化して出来たものと、石灰岩以外の岩が風化して出来たものである。同じ赤黄色土でも、扱い方がまったく違うのである。石灰岩の方はカルシウムを含み、石灰岩以外のものはカルシウムを含まない。カルシウムがないということは、マグネシウムもないということであり、旨い作物は作ることができない。石灰岩が風化して出来た土はカルシウムがあるので旨いものが作れる。

 赤黄色土は「土の死骸」と言われている。栄養分が何もない。あるのは鉄分だけ。鉄は酸性である。従ってペーハーは低い。3.5~5.5と言われている。そこに酸性雨が降ったら、さらにペーハーは低くなる。鉄以外で残っているのはアルミニウムである。

 ここに化成肥料を使ったら、どうなるだろうか。化成はもちろん無機態チッソである。これがカルシウムを引き出す。少ないカルシウムがさらに不足する。そしてリンを投入したらどうなるか。アルミニウムと結びつく。リンとアルミニウムが結合するとアルミニウムは単体として働かなくなる。アルミニウムの長所である殺菌作用がなくなる。病害が多くなるということである。
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 化成肥料はもともとが水溶性だから、雨が降ると流失する。なくなる。それは体験的に知っていると思う。だから毎回、量は多めに投入しているはずである。量を多く投入するほど土壌は傷み、砂漠化していく。チッソとカリはなくなり、リンだけが毎年残っていく。これが最大の欠点である。

 それならと有機肥料を入れたらどうなるか。赤黄色土は土の死骸だから硬い。排水は非常に悪い。土が硬くしまっている。赤道付近の川が赤く濁っているのは表土が流された結果である。排水が悪いということは、有機物が酸化して腐るということである。さらにペーハーは低くなる。それでも栄養分のない土だから、化成肥料よりはましである。有機質によって栄養が与えられる。昔からの知恵で、赤黄色土には大量の有機肥料を投入して作物を栽培してきたのである。そのようにしても土は硬く、根は張れない。根域が狭いのである。作物を大きく育てることは難しいのである。赤黄色土に共通している問題なのは、この「重粘」ということなのである。重くて粘る。特に石灰岩が風化して出来た土はそうである。石灰岩以外の土は重粘は少ないが、硬い。重い、粘る、硬い、というイメージをしてもらえば分かりやすいと思う。
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 なぜそうなのか。これはすべて微生物が不足していることが原因している。土の死骸だから、すでに微生物はいなくなっている。微生物がいなくなるとどうなるか。土の中の酸素がなくなる。だから重い、粘る、硬いになるのである。自然の状態では、赤黄色土に微生物がよみがえることは100%ない。微生物が生息できる環境がないからである。

 生産性の低い土でずっと農業をすることになる。石灰岩が風化した赤黄色土では旨いものは収穫できるが量が採れない。量が採れなければ採算は合わない。この問題はどうすれば解決できるのだろうか。
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 有機物を微生物で分解した「ぼかし」を大量に投入する。これが最良の解決方法である。微生物が生息できる環境を作ってあげるのである。自然には出来なくても人間の知恵を使えば出来る。必要なものを土に投入する。そうすると土の死骸はどうなると思うか。生き生きと生まれ変わることが出来るのである。乾いた川に水が流れるのである。土壌が激変する。特に「乳酸菌もみがらぼかし」はおすすめである。栄養物のない所に投入するわけだから効果は即効性があり、すぐに表れる。続ければさらに良くなる。赤いはずの土が黒くなっていく。人間は凄い。自然が何万年もかかったことをわずか一年~二年でできるのである。自然が出来なかったことまで出来る。それが農業という事業なのである。凄いことだと思いませんか。

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