激増するアジアの富裕層!求めてくる農産物の「質」に答えることはできるのか…

激増するアジアの富裕層!求めてくる農産物の「質」に答えることはできるのか…

ASEANの東南アジア諸国では中産階級が激増している。中国は富裕層だけで1億人、中産階級は3億人もいると言われている。この事情はベトナムやインドネシア、タイなども同じである。まさにアジアの時代になったのである。
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 これは何を意味するのか。経済はまだ発展し成長する。そして収入はさらに増加していく。収入が増えるとまず生活に必要なインフラを買う。一番大きいのは住宅。これが終わると「食」である。食の変化は超スピードでやってくる。日本もそうだったように、お金を得て最終的に何に使うかというと「食」である。より安全で旨い物を求めるようになる。

 日本にいれば世界中の食材が食べられる。それがアジアの都市でもそうなるのである。これは何を意味するのか。量より質がさらに求められるようになる。食糧危機というのは量ではない。旨いかまずいかを問わなければ量は必要に応じて作られる。人類はそのようにして食料を増産してきた。しかし質となるとそうはいかない。

 中国人の富裕層は1億人、これが2040年頃には3億人になると予想されている。中国人は自国の農産物や加工品を信用していない。それはこれからも変わらない。国民性だからである。でも金はある。何をするだろうか。日本に安心・安全を求めて買いにやってくることは容易に想像できる。日本人に売るよりも、中国人に売った方が高く売れる時代がやってくるかもしれない。
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 土壌汚染や工場排水の水汚染、PM2.5などを考えると容易に想像はつく。昔の日本人がやったように金にものを言わせるのである。日本の品物は外国から見たら安全性は高いと言われている。品質の日本神話すらある。日本を内側から見たらどうなるのだろうか。まだ質より量なのである。質への転換ができている生産者は少ない。ただ作ればいいだけなら外国でも出来る。種苗メーカーだって、いつまでも国内を相手にしてはいないだろう。そうすると種も輸出されるようになる。それなりのものが外国でも作られるようになる。日本の優位さはなくなる。

 このパターンは工業とまったく同じである。東南アジア諸国は日本の工業技術を活用して急成長したのである。また外国で生産する日本人が急速に増加していくことだろう。これも日本の優位性をなくしていくことになる。

 農業生産物の質とは何なのか。もう一度考えてみる必要がある。平均寿命と健康寿命は10年の開きがある。健康で生きられる期間は平均寿命より10年も短いのである。これは日本の農産物の質が悪いということを意味している。そして生活習慣も良くないことを意味している。世界でもっとも人口が多いアジアが食品の質を求めてきた時に、そのチャンスに乗れるのだろうか。今からではすでに遅いのかもしれない。質の良い農産物を量産できる生産者の一人勝ちになるだろうと思う。

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