大学で学ぶ農学はなぜ役に立たないのか!普及所はなぜ指導ができないのか…?

大学で学ぶ農学はなぜ役に立たないのか!普及所はなぜ指導ができないのか…?

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 農業を指導している団体は数多くある。農水省・農協・普及所・大学の農学部・農業高校・農業試験場などである。指導してくれる多くの方は大学で農学を学習している。そこから現場に出て学習を重ねている。学習を重ねているわけだから新しい情報や革新的な方法が出てきてもいいはずである。なぜ出てこないのか。多くの方が口を揃える。「普及所は昔のままの資料を持ってくるだけだ…」それが悪いとは言っていない。「昔からこのようにしてきたから、あなたもこのようにしなさい」なのである。選択権というのがまったくない。いいも悪いもない。それしかないのである。

 昔からやっている方法で成功をしているのかというと、そうではない。艱難辛苦の連続である。問題だらけ…?あまりにも大変だから自分で工夫するようになる。結局それぞれのやり方になる。苦労して自分の方法を開発するものだから人に教えないのである。これを農村の習慣的農業というのである。
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 この問題の元をたどっていくと、大学で学習していた所まで戻る。大学では嘘を教えているのだろうか。そうではない。間違ったことは教えていない。ではなぜ、それが現場の農業経営に活かされないのか。大切なのはそこなのである。実は農地というのは千差万別である。個人の性格が違うように異なる。特に日本は複雑なのである。中国は比較的、地域によって明確な特性がある。それほど違うことはない。日本は南北に長く、山が多い。雨も多い。火山も多い。雪も降るが降らない所もある。

 大陸とは状況がまるで違う。その違うことに大学では対処しないのである。「それぞれでやってくれ」なのである。だから日本の農業指導は初めから親切にはできていない。最後は自分で工夫をするしかないのである。
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 例えば花崗岩が風化して出来た土を取り上げてみようと思う。石英・長石・雲母など灰白色の岩である。風化して時間の経っていない土と考えてほしい。大木は育たない。土の層が浅く栄養がないからである。植物の腐植は少ないのである。粘土質で粘りがある、排水は悪い、白い岩肌が見える所、そして大きな木のない所はだいたいこのような土と考えていい。花崗岩が風化して出来た土の環境を変えることはできない。そうだとしたら、どのようにしてこの土地で農業をすればいいのだろうか。
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 そこに知恵がある。栄養がないわけだから肥料を与えなくてはいけない。有機肥料を与えるが「乳酸菌もみがらぼかし」なら、更にいい。それも少量与える。作土層が浅いわけだから、大量に与えると腐って病害が出る。追肥をまめにやる。植物が必要としている肥料分だけを与える。深くは耕さない。深く耕すと肥料分のない土が表面に出て来てしまうからである。水も少量ずつ与える。このようにして作物を作ると実に旨いものができる。大学で教えていることとは真逆である。大切なことは土が出来てきた歴史を理解する、そして土の状態に合わせた栽培の方法を考えるということなのである。既存の農業指導所はこれをやらないのである。やらない理由は簡単である。責任が取れないからやらないのである。「うまくいかなかったら大変…」なのだ!
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 もう一つ例をあげよう。稲田は粘土質が多い。その下が泥炭層の土があるということがある。泥炭というのは石炭のなり損ないの土である。強い酸性である。泥炭層で耕している農家はこの土を掘り起こすと何も取れなくなると強く考えている。浅い作土層だけを耕して作っている場合が多い。もちろん植物の生育も悪く収量も少ないことになる。これは深く耕して、10アール200㎏~300㎏の石灰を入れてやれば簡単に改善できるのである。作土層が深くなれば成長も排水も良く、良質なものが収穫できる。酸性を中和してやれば済むことなのだ。この後に「乳酸菌もみがらぼかし」を投入してやれば、微生物の豊かな土壌に変化させることができる。

 もう一度言うけれども、生産者は何を一番大切に学習しなくてはいけないのか。それは自分が耕している農地をどのようにして最高の状態にできるのかということである。それは誰も教えてくれないのである。自分で究めるしかない。そのためにもニュースレターをよく読んでほしいのである。多くのヒントが隠されているはずである。教えられた通りではダメなのである。一般的なことしか教えてくれない。私も経験があるが、良かれと思ってアドバイスをして、うまくいかないと逆恨みを言う。怒るのも当然だと思う。それに生活のすべてがかかっているわけだから…。実はそこからが出発なのである。どこかでやり方が間違っている。そこを突き止めるのである。そしてやり方を変えてみる。そのためにまたアドバイスをしてもらう。その勇気がなくては成功までたどりつくことができない。農業の難しさがどこにあるのか。よく考えてほしいのである。壁を明確に意識することで、壁を乗り越える方法が発見できるのである。それこそが本物の農業技術と言えるのである。

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