「先祖の土地を守る…」利益が出ない一番大きな原因がここにある!

「先祖の土地を守る…」利益が出ない一番大きな原因がここにある!

 農業生産者はここ25年で200万人以上も減り、現在は230万人まで減った。原因は二つである。高齢化、そして利益が出ないこと。農業を廃業した240万人の方を考えてみよう。農業をやって楽しめたのだろうか。また、終生、農業という仕事をして悔いはなかったのだろうか。

 人間の社会というのは出発から考えるのではなく、結果から見ると、よく理解できることが数多くあるように思う。直接本人から聞いたわけではないから、多分になるが、別の人生もあったのではと考えられる人は多いのではないだろうか。残念なことにならないためには何をすればいいのか。それは二つである。栽培技術を究める、営業することを学習して、事業主である自覚を持つことである。

 先祖の土地を守っても、先祖はこの世にはいない。子供もまた、その土地を守ってくれるのか。親自身が苦労しているから、子供にだけは農業をさせたくないと考える方も多い。土地を守るということは、それほど重要なことではなかったのである。それよりも大切なことがある。本当に先祖を大切にしたいと思うのなら、利益を出す農業をやるべきなのである。利益が出てこそ、子供にも継承できて、魅力ある仕事にもなる。
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 利益を出すには事業主としての、自覚が大切なのである。利益の出ない農業はやらないと決めるだけで、やることはまったく違ってくる。「昔からの付き合いがある」「義理がある」「仲間外れにされたくない」、それでは事業にならない。事業主というのは赤字を出した場合、誰も穴埋めをしてくれない。

 「昔から世話になった」それは大切にしなくてはいけない。恩を返したいと思うなら利益を出すことである。収入があればお返しもできる、なければできない。

 農業はどうすれば事業になるのか。作付けする前に買ってくれる人を探すことである。作る前にいくらで買ってくれるのかを決める。それから生産にいくらかかるのかを計算する。その差額が利益になるのだ。

 「そんなことはできね~べ~。作る前から買ってくれる人なんてどこにいる…?」それがいるのだ。青果物で商売している方は目的があってやっている。欲しい物と品質は最初から決まっている。途中で変わるわけではないのである。高く買える物、買えない物も決まっている。知らないのは農業生産者だけなのである。

 生産原価についても関心のない方が多い。どうすれば生産原価は下げられるのか。下げた分だけ利益になるのである。それもトータルで考えなくてはいけない。農産物は一日で作れるわけがない。最低三ヶ月はかかる。三ヶ月のトータルコストを常に頭に入れておく必要がある。それができないのである。どうしても目先のことを追いかけてしまう。それでは事業にならない。事業は何よりも結果重視なのである。農業を事業にできれば、農業は実に楽しくて、働きがいのある仕事なのである。

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