温暖化して気温が上昇するほどチッソは不要になる!その理由とは…?

温暖化して気温が上昇するほどチッソは不要になる!その理由とは…?

 異常気象とは言えないぐらいに気候の変動は激しくなっている。乾いている所はさらに乾燥が強くなり、雨の多い所はさらに雨が多くなる。最高気温は、毎年どこかで更新されるだろう。海水温が上昇しているからである。深層海水温まで上昇している。上昇気流が出来やすく、湿りやすいということである。
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 気温が上昇すると畑の土にはどんな影響が出てくるのだろうか。温暖化がさらに進行するとしたら、これは重要なことである。土壌が気温の影響を受ける場所は表層0㎝~5㎝の間である。土壌消毒も、この深さまでしか効果がない。同時に人間が投入した有機物も、この0㎝~5㎝の間に入っている。
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 正確に言えば、有機物の80%は0㎝~5㎝にあると言って良い。大気中には大量のチッソ成分がある。土の中にもある。0.2%がチッソ成分である。10アールに換算すると10㎝の深さで約100tの土がある。この中の0.2%というと200㎏ものチッソがすでに土の中にある。といっても全部使えるわけではない。土の中で微生物により分解され、植物が使えるチッソは1%である。2㎏ということになる。植物が成長するのに必要とするチッソは5㎏だから、すでに2㎏は土の中にあるということになる。理論上は残り3㎏を投入すればチッソ成分は十分な量になるはずである。これは今までの話である。気温が上昇すれば2㎏が10%前後増加する。2.2~3.3㎏になる。何度上昇するかということはあるが、現在の気温上昇程度と考えてほしい。平均気温で1℃程度である。
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 「なんだ0.2~0.3㎏程度か…?」そこが勘違いの源である。自然界全部が0.2~0.3㎏も増える。山も雑木林も野原も耕作放棄地も、すべての地表面が0.2~0.3㎏も増える。それが水に溶ける。水に含まれるチッソ量は予想以上に増加する。気温上昇の平均が2℃になり、3℃になり、4℃になったらさらに増える。今世紀末、最悪4.6℃の上昇が見込まれているのである。チッソを投入する必要なんてなくなるかもしれない。
 チッソは投入すればするほど作物の収量は多くなると考えている方は大打撃を受けることになる。気温は上昇するほどにチッソは少なくしなくてはいけないのである。

 チッソ過多になると、どんな問題が発生するのか。花芽に大きな異常が出てくる。花芽の異常は決定的な打撃であることは誰でも知っている。花芽が乱れる、奇形が多くなる、ポロポロ落下する、数が少ない、花が咲かないなど、いろいろな問題が出てくる。これを病気と勘違いすることが多いのであるが、病気なのではない。チッソ過多で生理が狂ってしまっている。それだけではない。成長点に異常が出てくる。成長点とは新芽が出てくるところである。そこから葉や花になる。他の場所とはまったく違う重要なところである。ここの色が濃くなる。チッソ過多。濃くなるほど花芽にはならない。葉になってしまう。葉になるということは実にならないということである。
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 特に注意が必要なのは、大規模な生産団地の地下水である。大量にチッソが投入される。地下水に浸透していく。その地下水を汲み上げて灌水をする。すでにチッソは含まれているというのに、さらにチッソを入れてやる。どうなると思うか。
 チッソ過多。しかも土壌分析では出てこない。土壌分析で出てくるチッソは残留チッソである。ある意味で未分解のチッソである。収穫後に土壌診断をして、チッソが多いとしたらこれは大変なチッソ過多と考えていい。気温がさらに上昇すればチッソ過多のトラブルはさらに深刻になっていくと考えられる。

 これは土壌の話である。大気に含まれるチッソというのもある。投入したチッソが気温の上昇で分解される。それが大気に放出されると亜酸化チッソになる。これはCO2に含まれる。現在の濃度は300PPMだが、500~600PPMになると言われている。亜酸化チッソはチッソ酸化物だから老廃物である。これを葉の裏にある気孔から取り込む。

 成長点に大きなダメージが出てくる。さらに強い紫外線の影響を受けると焼ける。最悪、まったく収穫が出来ないということにもなりかねないのである。
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 温暖化が3年続くと現象は2倍になる。植物は人間よりもはるかに弱い。3年気温の上昇が続くと、その影響は2倍になる。チッソ過多を3年続けたとしよう。そこに気温の上昇が加わったとしよう。最初の年に花芽への影響が30%だったとすると、3年後には60%になるということである。これを2回繰り返すだけで花芽はほぼ0になる計算だ。気温の上昇とチッソ過多はどれくらい密接に関係しているかを知ってほしいのである。収量を上げるにはチッソだという考え方を根本から見直してほしいのである。玄米アミノ酸酵素液を上手に使えばチッソなんて、ほんの微量でいいのである。その方が、はるかにお金を使わなくても済む。そして植物の生命力も力強くなるのである。

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