シリーズ土の性質4 土壌の性質を知れば欠点は利点に変えられる!どうやってできるの…?

シリーズ土の性質4 土壌の性質を知れば欠点は利点に変えられる!どうやってできるの…?

楽して儲かる農業みーつけた
 「砂丘未熟土」という土がある。海岸沿いに多い。わずか2万4千haである。九十九里浜、鳥取砂丘をイメージしてもらうとどのような土なのか分かると思う。海沿いにある砂地の畑である。土壌にはそれぞれ利点と欠点というのがある。ここがもの凄く重要なのである。農水省は全国一律に「土づくり」としか言わない。日本には16種の土壌があるわけだから、一律にやってうまくいくわけもないのである。土は性質によって利点と欠点がある。何が利点で何が欠点なのか。利点はどうやって活かせばよいのか、欠点はどうやって補うのか。ここが分かれば土は実に扱いやすいものになる。土壌の改良も短時間で効果を出せるようになる。

 砂丘未熟土の欠点とは何か。①風が強い。表層の土が飛ばされてしまう②水もちが悪い。砂は大粒のためである③粘土分がない。肥料もちが悪い④大型機械を入れると簡単に硬く締まる。土が圧縮しやすい。
楽して儲かる農業みーつけた
 これだけ欠点があると、これはダメな土だということになる。農学者の多くはそのような言い方をする。それでは、本当にダメなのか。事実は違うのである。優良な野菜生産地が実に多い。スイカ・メロン・大根・らっきょう・エシャロット・玉ねぎ・長芋・春ジャガなど砂丘未熟土の特産物は実に多い。しかも江戸時代から、ずっと続いている生産地が多いのである。「では学者の言っていることは嘘なのか…」学者の言っていることは理論上は正しい。しかしその欠点を、生産する人が利点に変えてしまったのである。

 水もちが悪い。砂は大粒のため水はすぐ流失してしまう。逆に言うと肥料障害を起こしにくい。連作障害が少ないということになる。また海水を散布しても塩分は沈下して、蒸留水だけを使うことができる。普通の畑とはまるで違うのである。このことを利用すれば連作障害は減らせる。土壌の50㎝ぐらい下部層に砂を入れる。厚さ20㎝~30㎝。それだけでも残留して酸化した肥料分の問題はなくなる。
楽して儲かる農業みーつけた
 肥料もちが悪いというのも、利点に変えられる。多少、多めに投入しても害は少ない。それだけではない。砂に含まれる微量要素を引き出してくれる。10アールで100g。「え!それっぽっちなの…」それだけで十分なのである。なぜ栄養分が出てくるのかと言うと、根から出る酸が岩石を溶かす、微生物が岩石を溶かす、それで少量のミネラル分が出てくる。

 砂土は肥料もちが悪いというけれども、現実に栽培してみると肥料切れにはならない場合が多い。根圏に酸素が多く根の働きが活発なために、砂に含まれる、わずかの水分でも吸収できているからではないだろうか。その水分には肥料分が含まれているということなのだ。ここから考えると肥料分は少なくてもいい、水分もそれほど必要がないということが理解できると思う。
楽して儲かる農業みーつけた
 砂丘未熟土にもっとも効果的な方法は乳酸菌もみがらぼかしである。ぼかしには微生物がたくさんいる。水では流されない。そこで活動してくれる。砂はすき間が多くて活動しやすい。酸素も多い。砂を微生物の巣にできる。砂から引き出せるミネラル分はさらに多くなる。水もちの悪さも少しは良くなる。

 肥料もちの悪さも少し解消する。土の中のことはわずかなことがもの凄く重要なのである。土の量を考えてほしいのである。0~10㎝で10アール100t。100tの土の中でわずかな微生物が働いただけでも、どれくらいの肥料分が出てくると思うか。逆にわずかに不足する。これも実は大問題なのである。それが土というものなのである。こういう感覚で栽培をしている生産者はほとんどいないと思う。なぜ点滴は短時間、少量でも結果が出るのか。土の方から考えると、よく理解できると思う。成分の過剰害というのはどれだけ土の中に大きな問題を作り出しているのかも理解できると思う。
楽して儲かる農業みーつけた
 風が強いのは防風対策で防ぐことができる。稲わらを畝間に立てて、風よけをすることは一般的に行われている。
 砂土が大型機械で圧縮する問題も、サブソイラーでやわらかくしてやれば、難しくなく解決できる。
楽して儲かる農業みーつけた
 土壌はどんな土でもそうだが、利点と欠点は表と裏になっている。欠点は利点に変えられるのである。利点だけの土なんて、日本ではあり得ない。欠点を利点に変えることで、ある意味では利点だけの土よりも、さらにいい土にできるのである。「土壌の改良をする」という本来的な意味はそうなのである。現実は目先のことだけで土壌の改良をしている方が実に多い。土壌病害が多発して、収量が減ったから改良したいと考えるのである。土壌の利点や欠点を何も考えてはいない。例えば多額のお金を投資して、改良したとしても、すぐに元の悪い状態に戻ってしまう。土壌の性質を知らないからなのである。
楽して儲かる農業みーつけた
 砂丘未熟土はある意味で火山灰土と実によく似ている。違うのは土の目の粗さだけと言ってもいい。砂地と火山灰土の大きな違いはリン酸成分である。火山灰土は過剰害は出にくいが、砂土は単肥の方がいいのである。8ー8ー8などの複合肥料は向かない。土壌の性質を詳しく知っていれば、それだけでも収量増や品質アップ、病虫害などのトラブル防止ができるようになる。実収入を増やすことができるのである。
 

関連記事

  1. 来月から「ニュースレター」が大幅に刷新になります!
  2. 玄米アミノ酸微生物農法の目的は「最初から栽培トラブルが発生しない」ことである!
  3. 究極の雑草対策は雑草が出ないようにすること!「え!除草剤も使わずにできるの・・・」
  4. 雑草はどうすれば少なくできるのか!雑草を減らして現金収入を増やす方法!
  5. 野菜の高値には明確な原因がある! 豊作貧乏は過去の話になった・・・?
  6. 〈特集〉生産物の販売 売り先を見つけるには「野菜の目利き」をまず探せ!
  7. シリーズ 土の性質9 「タバコ」を栽培して作った後の土壌は何を栽培しても育たない!え!どうして・・・?
  8. 経済は大減速に向かう!温暖化は激しくなる!野菜は恒常的に高値になる!これは最大のチャンスになる!
  9. シリーズ 過剰害チッソ② 農業が重労働だと言われる原因と利益が出ない原因はチッソ過剰害にある!
  10. シリーズ過剰害チッソ① チッソが悪魔に変身する瞬間がある!チッソ酸化物の恐ろしさを知れば農業は変わる!