ただ「作っているだけ」では永遠に儲からない!目的を持って生産することの大切さ!

ただ「作っているだけ」では永遠に儲からない!目的を持って生産することの大切さ!

楽して儲かる農業みーつけた
 日本の農業は二極化してきている。和歌山県に有田市という「みかん」の産地がある。みかん生産者は半減してしまった。高齢化と経営の行き詰まりである。その中でみかん農家4代目の伊藤農園という会社がある。最近、株式会社にした。有機農法で除草剤はほとんど使わない。草刈りをする。果樹の有機農法だから肥料はあまりやらない。収量も慣行に比較すると少ない。手間もかかる。しかし、コクがあって深味があり、糖度も出る。それを普通のルートで売ったら、普通の価格にしかならない。ジュースにしたり、みかんマーマレードにした。そして超高級店に置いた。それだけではない。フランスに輸出をした。料理や菓子に使ってもらうのである。

 このようになると、もう雲の上の話のように思うかもしれない。それを二極化というのである。一方は昔のまま、ただみかんを作り続けているだけ。結果はどうなったのか。経営が成り立たなくなって廃業してしまった。一方はこだわりの生産を続けて商品化し、ブランドにして世界にまで出ていった。同じみかん生産者である。
楽して儲かる農業みーつけた
 伊藤農園は香港にも進出している。パティシエの菓子に使ってもらうのである。超高級スイーツと絶賛されている。フランスのシェフもトレビアンである。社員は30名を超えるまでになった。この差はどこから出てきたのか。生産へのこだわり…。それもそうかもしれない。もっとも大きな差は「みかん」の可能性をどのように追求したのかである。「なんで、こんなに儲からないのか…」と思いつつ作ったのか、儲かるようになるにはどのような付加価値を作ればいいのかを絶えず考え続けたのかが、この差なのである。
 可能性といっても、ただ作っているだけでは出てこない。自分で研究して究めるしかないのである。

 山梨で甲州ワインを作っている生産者がいる。甲州という種類をワインにした。甲州ぶどうは平地で棚方式で作られるのが一般的である。それを垣根栽培にして畝立てにした。畝立てをすると排水が良くなる。糖度が増すそうである。普通、甲州ぶどうのワインは果汁にして16度の糖度なのに、20度まで上昇するというのである。それによってパンチのきいたおいしいワインが出来た。ベルギーやシンガポールで絶賛されているというのである。国内でも高級ワインとしてファンは多い。

 みかんもぶどうも栽培へのこだわりに注目してみたが、これが利益になるためにはブランドにしなくてはいけない。これは簡単なことではない。大変な時間と労力と資金がいる。例えそうであったとしても、そこを目標にしなくてはいつまでも貧乏なままなのである。日本の農産品が世界から注目される日は確実に近づきつつある。その恩恵を受けることができるのは、ただ作っているだけの人ではない。確かな目標を持って、前進している人達なのである。それが少数の人だけだとしたら、あまりうれしいことではない。そうならないことを祈るばかりである。

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