農業をやれば「重度の障害者」でも自立していけるようになる!

農業をやれば「重度の障害者」でも自立していけるようになる!

 農業というのは、もの凄い可能性を秘めた仕事である。以前からそのように思ってはいた。しかし愛媛県松山市にある「メイドイン青空」の事業を知るとさらに実感できる。
楽して儲かる農業みーつけた
 メイドイン青空は自然栽培で作物を栽培している。代表は佐伯康人さん。農業を始めた理由は子ども3人が障害者だったこと。子どもが出来る仕事はないものかと考えて農業にたどり着いた。佐伯さんの事業所は就労継続支援B型事業所である。A型よりも重い障害者である。その重い障害者がどうやって仕事ができるようにしたのか、そのアイデアがおもしろい。農業にはいろいろな仕事がある。多くの生産者は全部自分一人でやっているから、そこに気がつかない。

 佐伯さんはそこに目をつけた。いろいろな仕事の中から「自分に合った」仕事が見つけられるはずだというのである。言葉を変えると好きになれる仕事ということになる。障害者は複数の仕事を同時にやることは難しいが、一つだけをやれば健常者よりも、丁寧に仕事をするのである。飽きっぽくないのである。途中で仕事を放り出したりはしない。多分、ここは誤解されている。
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 百姓というのは百の異なった面があるということだと理解しているそうだ。それだけ奥が深いということである。百の性質を持っている中から自分に合ったものを選び出すのである。それをどうやってやるかというと、いろいろな仕事をやってもらう。その中から、ずっとやる仕事に必ず出会うのだそうである。

 不思議なことである。全部ダメということはないのである。その仕事に出会うと生き生きとしてくるのである。生き甲斐を見つけたということになる。農業が生き甲斐を与えてくれたということになるのである。積極性が出て明るくなるのである。希望があるというのはそういうことだと改めて考えさせられた。これは障害者の農業という話だが、その背景には障害者の家族がいる。障害者が自立していくことを一番うれしく思っていて、負担が大きく軽減されているのが家族なのである。障害者だけでなく、家族まで幸福にできる。それこそ農業が持っている凄いポテンシャルなのである。

 自然栽培で作られた作物は自前の直売所、と言っても5段棚一つのものであるが、そこで販売している。それから通販サイトで販売している。レストランも開拓して販売している。その結果、収入は平均5万4千円にもなる。これは同じ区分の事業所の全国平均の4倍になるそうである。農業は事業としても、大きな可能性があるということである。

 佐伯さんに出会う以前はどうして何もできないのかと深刻に悩んだ方も多いそうである。どんな人でも大好きなことに出会えば大きな変化が出てくるということである。ところで「農業をやっている方」で農業を楽しんでいる方はどれくらいるだろうか。それを佐伯さんたちから教えられた気がするのである。

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