利益を生み出せる土壌「P・H」の上げ方!

利益を生み出せる土壌「P・H」の上げ方!

 土にはP.Hというのがあるのは誰でも知っているだろう。7が中性、それよりも高ければアルカリ性、低ければ酸性。P.Hが5.5をきると問題が出やすいということも知っていると思う。さらに作物には酸性に強い物、弱い物があることも知っているだろう。日本の土壌は雨が多いために特別な場合を除いてはアルカリになることはない。特別というのは石灰を大量に入れて雨を入れない場合である。ハウス栽培、全面マルチ栽培を除いてはアルカリになることは少ないと思う。
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 P.Hが酸性になったらどうするのか。アルカリになったらどうするのか。酸性になったらカルシウムの石灰を投入する。アルカリになったら酸性の硫黄を投入する。

 問題はここからである。それでP.Hは適正になったとしよう。自分が望んでいる作物が収穫できるようになるのだろうか。実は思うような結果が出ないというのが大半なのである。なぜなのだろうか。農業をやっている方はこういう応用問題にとても弱い。何も考えずにロボット的にやっている方が実に多いのである。それでは利益の取れる収穫はできない。P.H で問題が出ると言ったが、それはあくまでも目安である。土の状態がとても大切になる。なぜ酸性になるのか。土の小さな粒にカルシウムとマグネシウムがついている。ついているというのは水分と微生物の働きでついている。水分と微生物がいなくなると土から離れる、欠乏する。欠乏すると水素イオンだけになる。水素イオンは酸性である。それで酸性になる。

 酸性になるとアルミニウムが溶け出す。さらに微量要素の重金属も溶け出す。酸だから金属を溶かす力がある。微量要素が効かない。アルミニウムで病原菌が死なないという現象になる。こうなると高価な有機肥料を与えようが、液体肥料を与えようが、葉面散布をしようが、高価な堆肥を与えようが、効果は半減してしまう。保肥力がないという状態になるからである。
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 そこに石灰を投入したら、良い結果は出てくるのかということである。実は出ない。土の小さな粒がカルシウムを吸着させる力がなくなっているからである。その結果、10アールに100㎏の石灰を投じても、200㎏を投入しても、P.Hはわずか0.2前後上昇するだけだということになる。やったことのすべてが無駄になっている。お金の垂れ流しである。

 石灰にお金をかけてP.Hも上がらず、トラブルも解決できず、良い収穫物も採れない。実はこれが今までの農業の仕組みなのである。結果が出ないと、さらに石灰を投入しろと言われる。儲かるのは石灰を売った人だけで、生産者はお金を浪費するだけになってしまう。P.Hはそんなに簡単には操れないように出来ている。特に化成肥料を中心にやっている方はこの傾向が強く出る。

 どこが一番問題なのか。土の粒がカルシウム・マグネシウムを吸着できる状態にあるのかということである。吸着といっても、よく分からないと思う。これは電気イオンである。土はマイナスのイオンを多く持っていればプラスのイオンを吸着できる。土がプラスのイオンだとしたら、マイナスは吸着するがプラスでは反発するだけである。
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 化成肥料を使っていると土はプラス電気になるのか、マイナス電気になるのか。もちろんプラスである。ガチガチのプラスである。粒剤の化成に触れると手はひどい肌荒れになる。静電気である。これはプラス電気。土の状態を変えなくてはいけないのである。「どうやって変えるのよ…」その方法を忘れてしまったのである。昔は堆肥で変えた。現在の堆肥、有機肥料は強制脱汁と強制乾燥したものが多い。その段階でプラスになっている。土はマイナスの粒子にならないということである。マイナスの粒子にするには醗酵させた乳酸菌もみがらぼかしを活用するか、緑肥をすき込みするかのどちらかしかない。そこで微生物が働いてくれる。微生物はマイナス電気を持っている。マグネシウムやカルシウムを吸着できる。

 これでP.Hは上げられるということになる。ここでお金の計算をしてほしい。石灰を10アールに200㎏投入したとして、いくらになるのか、その多くは無駄になる。それなら乳酸菌もみがらぼかしを400㎏作成したらいくらになるのか。収穫後、緑肥のすき込みをしたらいくらかかるのか。そして結果はどうなるのか。ここまで考えたら何を選択するのが賢いのかは誰でも理解できると思うのだが…。P.Hの意味が少しは理解できたでしょうか。P.Hは6.2前後あれば問題はない。6.2のP.Hで微生物性が豊かであれば酸性の作物、アルカリの作物など、まったく気にする必要はなくなる。何でも作れる。いつも思うのだが、利益の出ない生産者はコントロールも出来ないような難しい技術に簡単に手を出す方が多いのには驚きである。そんなお金のかかる難しいことをやるよりも、微生物に任せた方がはるかに楽でP.Hも適正にしてくれるのである。基本法則の大切さをもう一度思い返してほしい。

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