多すぎる「水分量」は有機物と化合して、毒物に変化する!

多すぎる「水分量」は有機物と化合して、毒物に変化する!

 「水分量」の問題というのがある。これは農業の基本的な技術であるとともに、もっとも熟練を必要とするものである。あらゆる生き物は、水分によって生かされている。生命の源といってもいい。ところが、水分は不足しても問題、過剰になっても問題である。どこが適正なのかは判断するのが難しい。

 特に問題は過剰害である。すぐに酸化還元状態になる。酸化還元とは腐るということである。強烈な鼻をつく異臭が出てくる。最初は酸っぱい香りになる。それから異臭になる。これはガスの臭いである。もみがらぼかしを作っていても、水分が多すぎるとこのような状態になる。その時は米ぬかを与えて水分を吸い取り、酸素を入れてあげて水分が蒸発するようにすれば元に戻る。
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 畑の中で水分が多いとどうなるのか。水分が多ければカビが出てくるようになる。特に家畜糞や有機物があると、それが栄養源になる。それを媒介してカビが出る。還元状態から出てくるカビは大抵が毒物である。根を枯らす。成長を止める。吸収根がダメになる。化成肥料でも多く与えるほど栄養分は多いわけだから、毒物は大量に出てくることになる。それをどんな種類のカビなのか、どんな農薬が効くのかと考えても意味があるのだろうか。還元状態にあるものを取り除かなければ、何をやっても意味はないのである。やるだけ無駄な金を使っているということになる。

 しかも土の中である。どうすることもできない。ここで点滴チューブを思い出してほしいのである。
 砂漠の土、イスラエルで開発された水分を与える方法である。少量の水でも植物は元気に成長できることを証明している。にもかかわらずである。点滴チューブを設置して、20分も30分も開け放しにしている方が多いのである。何のための点滴チューブなのか。さっぱり分かっていない。普通に考えて、土が水分を含むことのできる量というのは限られている。そんなに多くはない。これはもみがらぼかしを作る時も同じである。含むことのできる量以上に水分を与えたら、与えた水が毒物に変化すると考えてほしいのである。少なめに与えて、足りなければ湿る程度に与えるのが一番問題が出てこない。多く与えるのはもっとも危険なのである。
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 ところが花を栽培している方のハウスに入ると、農薬の異臭と多すぎる水分量で吐き気がするような臭いの所が多いのには驚きである。一般的に水を多く与える指導をされているからである。
 野菜を作っている方でも、排水を考えずに水をせっせと与えている方が多い。これは逆なのである。

 このことから、いかに排水が大切かを考えてほしいのである。暗渠排水というのは決して高価なものではないのである。根を健全な状態に保つにはどうしても必要なものなのである。水分量の問題は農業技術の中でも、とりわけ難しい問題であることはしっかり頭に入れておいてもらいたいのである。

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