現場で使える土壌学を学べば「病虫害」は消滅できる!

現場で使える土壌学を学べば「病虫害」は消滅できる!

玄米アミノ酸 農業の悩みのタネは土壌病害である。土壌病害との格闘の歴史と言ってもいいほどである。その原因となっているのはカビ菌が80%である。カビ菌はどんな生活をしているのだろうか。これを考えたこともない人がほとんどなのである。敵の生活がわからずに対策は立てようがない。カビは人間のように頭で考えて複雑な生活をしているだろうか。


そんなことはあるはずがないのである。なぜなら下等生物だからである。実に単純な生活をしている。菌糸をのばして栄養を摂って増殖する。栄養源がなくなると胞子のうという袋に入って栄養源が出てくるのを待つ。栄養源と条件が揃うと活動を始めて繁殖する。

 非常にシンプルな生活を繰り返しているわけである。これが学問というわけのわからない研究の対象になる。目に見えないものだから顕微鏡をのぞいて理論をこねくり回す。聞き慣れない専門用語がたくさん出てくる。何だかチンプンカンプンである。少なくとも農業の現場では使えないことになってしまうのである。

 農業の現場で使えるようにするにはどうすればいいのかということである。

玄米アミノ酸 カビは下等生物で単純な生活を繰り返している。下等であるが故に強い生命力を持っている。世代の交代も早い。どんな環境にも適応できる。生命の歴史からいうと人間よりもはるかに長い歴史がある。地球創生の歴史と変わらないぐらいの長さがある。地球環境の変化に適応して生き延びてきた生物なのである。

 と言うことは人間が考えるように単なる厄介者ではないのである。カビにはカビの働きがある。それは何かというと自然界を守るという働きである。自然界というのは多種多様な生命の存在があってバランスを取っている。ある種だけが大繁殖をするとバランスが崩れてしまう。ある種だけが大繁殖をするのを防ぐことをやっている。それが、カビなのである。

 農業を考えてみよう。ある一定の種だけを大量生産して、連作をして採算を取りたいのが農業である。そこへカビが働いて、大繁殖をしないようにする。これがカビの働きなのである。

玄米アミノ酸 カビは自然のバランスに組み込みされた生物だから、ピンポイントに出てくる。人間のように失敗しない。どこに出てくるかというと根圏である。ここには人間が与えた肥料もあれば植物が出す栄養もある。

 そこにカビの胞子をのばせば簡単に大繁殖をコントロールできるということになるのである。さらに、面白いことがある。カビが出る作物が決まっているのである。ナス科・アブラナ科である。ウリ科もそうである。人間が特別に旨いと感じるものにはカビがつきやすい。逆にキク科のものには虫がつかない。ヨモギ・除虫菊・キクイモなど食べたいと思わないものにはカビは出にくい。

 アブラナ科のようにキャベツ、大根・白菜・ブロッコリーなど人間が旨い旨いと食べるものにはカビが出やすい。

玄米アミノ酸 またカビは他の生物のエサにもなる。バクテリアである。生物といってもカビは行動力がないけれども、バクテリアになると行動力が出てくる。また、それをエサにする。生物はどんどん大きくなってセンチュウのような目に見える大きさにまでなっていく。

 土壌病原菌の生活サイクルなのである。しかも生物として大きくなるほど行動力が出てくる。例えば土壌消毒をしたとしても消毒を避けて土の下へもぐり込む。消毒が終わるとまた出てくるという具合に、自然のバランスを保つことができるように仕組みされているのである。

 土壌病原菌の性質からいっても薬剤では限界がある。この病虫害にはこれだという薬剤を開発しても、すぐに効かなくなってしまう。しかも人間が栽培して利益が出るものにこそ土壌病害は出やすいのである。

玄米アミノ酸 研究している学者はカビそのものについては詳しいと思う。しかし、現場でどうするかについては素人同然の人が実に多いのである。

 現場で使えるようにするには方法がまったく違ってくる。この問題を解決するにはどうすればいいのだろうか。少なくとも薬では限界がある。カビは水分、温度、栄養物で繁殖する。カビが出ないような条件を整えることが対策の第一になるのである。単純に腐った水の層を作らないことである。それは排水を良くすればいいということになる。

 それから湿度、密植を避けるということである。密植をすればどうしても空気が淀み、葉の陰をつくり照り返しがあって土の表面温度が上がりやすくなる。湿度が抜けなくなる。最後に栄養である。これは未分解の栄養を入れてしまうとカビのエサになってしまう。

 対策の最後は天敵である。悪玉菌は善玉菌でやっつけてしまえである。

 農業の現場に戻ってみよう。この4つの対策をしっかりやっている人はどれくらいの方がいると思うか。非常に少ない。多くの人はカビが出るように、作物が大増殖しないような自然の法則を助けるようなことをしているのである。利益が出ないのは当然である。今年はこのようなことをさらに詳しく掘り下げをしてみたいと思うのである。現場で使える土壌学である。楽しみにしていただきたいと思う。

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