シリーズ土の性質8 「オール化成肥料」や「家畜糞」が「作物に害を与える」本当の理由とは…

シリーズ土の性質8 「オール化成肥料」や「家畜糞」が「作物に害を与える」本当の理由とは…

楽して儲かる農業みーつけた
 オール14やオール8の化成肥料、または家畜糞の有機肥料には問題があることを何度かお話してきた。言葉を換えると過剰害ということである。一般的には実にこの悩みが深い。ではなぜ過剰害が問題になるのか。これを知っている生産者はほとんどいない。メカニズムを知らないものだから、注意して量を少なくしていても、いつの間にか過剰害になっている例は多いのである。

 過剰害と言っても、何がどのように過剰になっているのか漠然としている方が大半である。何となく土の中で多くなっているのだろう…。その程度である。それがどれくらい作物に大きな影響を与えているのか。知る由もないのである。
 もっと言えば、苦労して、手間暇かけて、お金をかけて、不良品を大量生産しているのである。これは決して言い過ぎではない。不良品を作っている理由を説明しよう。
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 オール化成には、チッソ・カリウム・リンの成分が入っている。それは、植物に必要な栄養分である。ところが不要な栄養分も入っている。チッソは硫酸アンモニウムから作る。そうするとチッソと同量の硫酸イオンも入っていることになる。カリウムは硫酸カリから作る。そうするとカリウムと同量の硫酸イオンが入っていることになる。リンは過リン酸石灰から作る。45%は硫酸石灰である。オール化成を投入すると、自然に硫酸も投入していることになるのである。厄介なのは水に溶けるということなのである。
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 硫酸はイオン化して土の中の水分に吸収される。土の中の水分に吸収されると硫酸イオン水になる。普通の水ではなくなる。この状態の水分を作物は水分吸収できるのだろうか。吸収をするどころか、逆に水分を吐き出してしまう。漬物を考えてほしい。塩水に漬けたら水分を吐き出す。浸透圧によるものである。これと同じ現象である。吸収するのは硫酸イオン水を吸収してしまうのである。水分を吸収するのではなくなる。当然、植物の体内で異物が入って来て、濃度障害を起こすことになる。栄養を吸収しているのではなく、有害物を吸収していることになる。これで正常な、おいしい野菜になるだろうか。どう考えても不良品としか言いようがない。
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 有機肥料の家畜糞も同じことが言えるのである。飼料を考えてほしい。何を食べているのか、濃厚飼料と言われるものである。濃厚飼料とは大豆・小麦・フスマ・豆粕などの植物である。カリウムがたくさん入っている。また牛なら塩分も与える。これが家畜の体内を巡って尿として排出される。家畜糞の中にはカリウムイオンや塩素イオンがたくさん入っているのである。これが土の中の水に溶ける、植物が吸収する、濃度障害が出る、栄養分が吸収できなくなる、旨い野菜ができなくなるのである。

 もちろん家畜糞には有効な成分もたくさんあるが、不要な成分も大量にある。そのために問題が発生するのである。このように過剰害になったら、どうするのか。もう一度、繰り返すけれども過剰害というのは大量に化成肥料を使っているから出るというだけではない。少量を使い続けていても、土の中の水分に吸収されて外に出ていかなくなるので過剰害になるのである。
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 こういうことに悩んでいる方はもの凄く多いものだから、月刊「現代農業」には、その対策がいろいろ出ている。10アール100tもの水を入れるとか、天地返しをやれとか、表土を取れとか、木質チップを入れろとか、いろいろ書いてある。その結果がどうなるのかと言えば、全部NGである。同じことの繰り返しになる。目先の対処方法にしかならない。不良品を作り続けることにストップがかけられないのである。これでは利益が出るとか、出ないとか以前の問題なのである。不良品を作って利益など出るわけもないのである。

 対策はどうすれば良いのか。オール化成肥料の使用をやめる。家畜糞の使用をやめる。「そんなムチャな…」それなら不良品を作り続けて、利益も出ないタダ働きを続けてもいいというのか。暴論ではないのである。
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 もちろん使用をやめた所で土の中の水分状態に変化はない。ではどうすればいいのか。「微生物」のパワーで浄化するのである。微生物の体内に硫酸イオンや塩素イオンが入れば自然に浄化できる。普通の水分に変えられるのである。人間の力ではどうすることもできない。どんな対応をしても、また新しい複雑な問題が出てくるだけなのである。そうすると新しいトラブルが出てくる。これが際限なく続くことになる。それを連鎖障害というのである。これでは永遠に不良品作りから脱出できないことになる。だから農業は儲からないということになっているのである。儲からないのではなく、儲からない方法で栽培をしているだけなのである。だから栽培方法を大転換しなくてはいけないのである。
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 玄米アミノ酸微生物農法をやっている方は、このような問題で悩むことはまずない。その理由は硫酸イオンや硝酸イオン、塩素イオン、カリウムイオンが残留するようなことをやっていないからである。従って連作障害もない、濃度障害もない、栄養が吸収できる、おいしい野菜が作れるということになるのである。

 土の中がどうなっているのかは見えない。ましてイオン化されていれば尚更である。そこを修正していく技術こそ、農業技術と言われるものなのである。

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