やり方を少し工夫すれば大きな「利益」を生み出すことができる!

やり方を少し工夫すれば大きな「利益」を生み出すことができる!

 どんな商売でも原則は同じだが、何もせずに利益が出ることなどあり得ない。農業は特にそうである。工夫もなしに、慣行農法のように、指導マニュアル通りに農業をしていたら利益は出るのか。出ない。利益を出すことを強く意識しなくては利益は出ない。理由は簡単。利益を欲しがっている人がウジャウジャいるからだ。その中で利益を出すには創意工夫が必要になるのである。今回は、酪農のケースで話をしてみたい。
楽して儲かる農業みーつけた
 酪農マーケットは2兆5千億円。米より大きい。一世帯の消費量は年間2万7569円。米は2万0194円にもかかわらず、酪農家は平成元年の6万6千軒から1万8千軒に30%も減少している。儲からないのである。

 儲からない理由は共通。努力しても高く売れない。乳価が決まっている。そこで北海道別海町の酪農家は考えた。農協を通さずに直接販売しよう。それを仲介してくれる業者がいた。4軒の牧場が協同組合を結成して直販することにした。その結果、1キロリットル7円も高く売れることになった。一軒の農家で一日1万6500キロリットルを出荷する。年間にすると4千万円もの利益が多く出ることになる。
楽して儲かる農業みーつけた
 直販といっても簡単ではない。ハードルはたくさんある。そのハードルを超える努力と工夫がなければ7円の利益差は生まれてこないのである。

 岩手県で山地酪農をしている方がいる。山間地を切り拓いて放牧する。ところが乳脂肪3.5を切ることがある。そうすると安い。とても採算が取れなくなる。乳脂肪3.5は国の基準ではない。業者が売るために勝手に決めたものである。

 それならと考えて卸から家庭に直販することにした。そのことで売り上げも3倍、利益は70%も増えた。もちろん一般家庭に売るにはそれなりの工夫がいる。宅配の仕組みを作らなくては安定しない。

 北海道の足寄町ではニュージーランド方式の放牧を導入した。ニュージーランド方式とは、牧場の中に区画を作り、その中に数種類の牧草をまく。栄養バランスを考えて牧草を育成させる。狭い区域に牛を入れると競争して食べる。エサを好きな草だけ食べるということがなくなる。牧草の効率が良くなるだけではない。牛の健康状態も良くなる。牧草で飼うと1kg7円、配合飼料で飼うと60円、大きな差になるのである。

 この先、配合飼料が安くなることは考えられない。経済が発展して成長するほど需要は高まるからである。飼料の高騰はどの酪農家にとっても頭の痛い問題なのである。

 配合飼料で牛乳を採った場合、年間で一頭当たり20万円、ニュージーランド方式だと33万円になる。40%も利益率が違ってくるのである。
 農家の一番の欠点は経営に弱いということである。利益の生み出し方を知らないのである。やり方を少し工夫するだけで、どれだけの金額が違ってくることか。これは、これからの大きなテーマでもある。

関連記事

  1. 「二宮尊徳」はどのようにして成功をしたのか!
  2. 農業で成功する人、うまくいかない人!
  3. 高齢化しているのは人間だけではない!畑まで高齢化している現実がある!
  4. 超利益農産物が突如「出現」!輸入農産物の国産化が農業を変える!
  5. 恐るべし!「女性パワー」が農業を変える!
  6. 観光農園で、年間入場者15万人!え!どうしたらできるの・・・?
  7. 4年後の東京オリンピックは世界から「食の安全性」が厳しく問われる!慣行農法で食の安全は確保できない!
  8. 六次産業化に大型の補助金をつけている理由とは何なのか・・・?農産物の価値観が大きく変化する!
  9. 世界経済は大減速!食糧不足が現実になる異常気象の驚異!
  10. 多くの人がやらないことに「チャレンジ」しなければ成功はつかめない!