シリーズ過剰害チッソ① チッソが悪魔に変身する瞬間がある!チッソ酸化物の恐ろしさを知れば農業は変わる!

シリーズ過剰害チッソ① チッソが悪魔に変身する瞬間がある!チッソ酸化物の恐ろしさを知れば農業は変わる!

 チッソは魔法の肥料成分である。どんな作物でもスクスク育つ。こんなに便利なものはない。現在の農業はチッソなしには考えられないほど一般的になった。
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 化学肥料のチッソはもともと軍事用に開発されたものである。潜水艦で野菜が不足するために考えられたものである。土がなくても水耕で栽培を可能にしたのである。これでビタミンとミネラル不足を補い、長時間の潜水でも野菜の摂取が可能になったというわけである。技術が開発されて、土耕に使うとさらに便利なことが分かった。日本で爆発的に広まったのには理由がある。雨である。日本は雨が多い。チッソは雨で流失する。流失するものだから、また投入する。また育つ。こんなに便利なものはないということになったのである。

 化学肥料のチッソさえ投入すれば作物は育ってくれるわけだから、一度その便利さを知ると離れられないものになった。そのためにチッソの「害」というのがまったく無視されてしまったのである。話題にすらならない。では、問題がないのだろうか。現在、多くの生産者が苦しんでいるカビなどの病害・虫害・雑草・センチュウなどの土壌病害はすべてチッソの過剰害に由来していると言っても過言ではない。特に水耕栽培は深刻なのである。理由は簡単である。チッソ濃度を異常に濃くするためである。
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 チッソは魔法の肥料成分だが、それだけの効果があるとしたら、同じくらいに害も多いと考えなくてはならない。害になるとはどういうことだろうか。チッソが害になるのではなく、チッソ酸化物が害になるのである。
 化学肥料のチッソにしても、有機肥料から作られるチッソにしても、酸化しやすいというのが特徴である。「酸化するといっても雨で流されるから心配ないのでは…」確かに水に溶けて流される。それはどこに流されるのか。これを知らない。土壌の下層に流されるのである。土壌の下層はどうなっているのか。ロータリー耕であれば、耕盤という硬い層が出来ている。粘土質でも土は硬い。そこに、チッソが澱みたまるのである。気温が上昇して、晴れの日が続いたら、どうなると思うか。チッソ酸化物が気化されて、上昇してくる。もっと分かりやすく言うと、土壌の下層で腐ったチッソが液体ではなく、気体になって上昇してくるということになる。これは土壌のPHを激しく低下させる。雨で酸性化したうえに、チッソ酸化物でさらに酸性になる。

 循環型の水耕はもっと凄い。酸化したチッソ水をグルグル回すわけである。その度に空気に触れる。さらに酸化する。収量が激減するのは当然である。魔法のチッソが悪魔に変身した瞬間である。そのために石灰を入れろ!石灰を入れろ!ということになる。石灰を入れてもPHなんて、まったく上昇しない。それぐらい酸化力が強いということなのである。
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 悪魔に変身したチッソ酸化物は次々に問題を発生させていくことになる。下層にある酸化チッソが暖められて気化する時、糸状菌のエサになる。糸状菌はあらゆる病害を引き起こすカビである。これが爆発的に増殖する。カビ病・サビ病は畑から永久に消えないということになってしまうのである。
 ここで土壌消毒の効果というのを考えてほしいのである。土壌消毒はしたはずなのに、なぜ問題がすぐに出てくるのか。消毒はしたと言っても表土から10㎝がせいぜいである。その下はまったく消毒にもなんにもなっていない。だからアッという間に病害は出て来てしまうのである。
 これは土壌病害も同じである。ネコブセンチュウ、根腐れセンチュウ、立枯れ、青枯れ、ヨトウ虫。土壌の中にいる害虫のエサはチッソ酸化物なのである。生物界は適者生存の原則がある。環境に適応できた生物だけが生き残ることができる。言葉を変えれば、環境が変われば生き残ることはできないのである。土壌病害虫はチッソ酸化物が大好物ということになるのである。これは化学肥料のチッソより、有機肥料のチッソ害の方が大きく出てくるということである。
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 有機肥料は未分解の物が多い。長時間、土壌にあることで少しずつ分解が進行する。その過程で醗酵ガスが出る。チッソも多く含んでいる。すべて酸化する。土壌病害虫のエサはいくらでもあるということになる。
 土の中にある酸化チッソだけを問題にしたが、地上部にも大きな影響は出てくる。土の中で、これだけ環境が悪くなると、まず根の育ちは悪くなる。ところがチッソがある。それはどこに向かうのか。地上部に向かう。上に伸ばす。ヒョロヒョロ伸びる。徒長である。葉は黒ずむ。大きく広がる。このような苗を見て、多くの人はいい苗だというのである。個人の感想だから、それを否定するつもりはない。この苗を本畑に植えても問題なく成長する見込みは0である。問題だらけになる。この対処を仕事と勘違いしている人のいかに多いことだろうか。
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 私は長年、農業に関係する仕事をしているが、チッソの害について語られた書籍もテレビでの情報にも触れたことがない。誰も言わないのである。農学者はもちろん言わない。普及員も指導員も言わない。業者はもちろん言わない。効果は知っていても誰も害については知らないのである。チッソの害についてはまだまだある。チッソ害のことをよく知って使ってこそ、初めてチッソを使いこなしたと言えるのではないだろうか。

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