日照不足に大雨という傾向は来年はどうなるのか…?

日照不足に大雨という傾向は来年はどうなるのか…?

 11月は季節の変わり目である。今年一年の気候の傾向を思い出してほしいのである。1月~4月は日照不足、5月以降は雨、7月も晴れず、秋晴れにもならずである。もちろん日照不足である。収量は大幅にダウンして野菜はずっと高値のままである。

 他の国はどうなっているのか。記録的な猛暑である。インド・パキスタンでは45℃を超えて50℃に迫る日もあった。死者も多数出た。ヨーロッパも暑かった。6月で40℃を超えたのである。なぜ日本だけがと思うかもしれない。赤道付近の高気圧の張り出しが弱く、北からの寒冷前線を押し上げることができない。暖かい湿った空気と冷たい空気がぶつかって常に雨の降りやすい状況だった。
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 もう一つの原因は西風が弱かった。中国大陸から張り出してくる高気圧が弱く、風が吹かない。そのために長期間の雨になったのである。台風の発生は例年になく多かった。これは海水温の上昇によるものである。1月から台風である。そして11月になっても台風である。この傾向は今後どうなるのか。偏西風の変化に関係なく続くと思われる。一番の理由は海の深海温の上昇である。これはCO2が沈み込むために発生するものである。深海の海水温が高ければ今年のような傾向は来年も続くと思われる。

 日照不足に大量の雨である。晴れが少ない傾向にある。これは植物の栽培にとっては大問題である。日照が不足するということは、作物の育ちが悪いということである。大量に雨が降るというのはもっと深刻である。

 雨が降るとチッソが流される。カリウムも流失する。土壌は酸性になる。PHが下がる。土壌に酸素がなくなる。雑草が出やすくなる。化学肥料は特に大きな影響を受ける。もともと水に溶けやすい。化学肥料は硫酸を含む酸性である。酸性雨に硫酸の酸である。土壌のPHは急激に急降下する可能性が出てくる。PHの測定器はとても大切になる。雨が降る毎に計測する必要が出てくる。しかし、そこは石灰を投入したとしても、簡単にはPHは上昇しない。雨で流れるだけではない。石灰を吸収する力が土壌になくなっているからである。もっと正確にいうと、石灰を抱く力が土壌にないということになる。PHが5.5を切るようになると、虫害や病害が多発するようになる。

 日照不足はさらに深刻である。花芽が出てこなくなる。土壌にも力がなく、生殖成長も弱いとしたら、収量はどうなると思うか。大きなマイナスになる。

 慣行というのは、今まで通りに習慣的に行うという意味である。気象条件がこれだけ大きく変化しているのに、やり方を変えないとしたら、収入は激減していく。離農していく方はさらに増えるようになる。休耕地はさらに拡大することになる。負のスパイラルに入らないようにしなくてはならないのである。

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