シリーズ 過剰害チッソ② 農業が重労働だと言われる原因と利益が出ない原因はチッソ過剰害にある!

シリーズ 過剰害チッソ② 農業が重労働だと言われる原因と利益が出ない原因はチッソ過剰害にある!

 チッソの過剰害については、いくら言っても言い過ぎにはならない。チッソが不足している土壌などないからである。生産者を悩ませている重労働の原因もチッソ過剰であり、利益が出ないという原因もチッソ過剰なのである。もっと正確に言うと、チッソの扱い方が間違っているのである。

 化学肥料を大量に長期間使い続けると、どうなるのか。土は砂漠になり、何も栽培できなくなる。これは中国が証明している。すでに化学肥料の使用について制限が出されているのである。
 チッソ過多が重労働の原因であり、利益が出ない原因であると言った。利益が出ない方から説明しよう。チッソを与えれば面白いように育つ。
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 それは土壌に微生物がいる間の話である。化学肥料のチッソは硫安から作られる。チッソと同量の硫酸が入っている。これが微生物を死滅させる。チッソを投入するほど土は硬く、しまっていく。化学肥料のチッソは大量に投入するほど収量は減っていく。品質も悪くなっていくのである。弱々しい植物しか育たないことになる。これで利益が出てくるだろうか。一番の原因は、光合成をする力が弱くなることである。チッソが多ければ、葉は大きく広がり繁る。葉肉は薄い。新芽はすべて葉になり、花にならなくなる。葉は光合成をする力が弱くなり、栄養源の澱粉を作り出せなくなる。おいしい野菜や果物なんて、出来るわけがない。商品価値のないものしかできずに、どうやって利益を出すのか。
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 重労働の一番の原因であるとも言った。なぜ農業は重労働と言われるのか。どこが重労働なのか。草取りをしなくてはならない。雑草が出てくる。徒長して手当をしなくてはならない。病気が出るから予防の消毒が必要だ。病気が出たら、また消毒だ。害虫がついたら虫取りだ。土壌病害が出て枯れた。広がったら大変だ。収穫が終わったら土壌消毒だ。最後は連作障害でジ・エンドである。これでは身体の休まる暇がない。神経をすり減らし、針のむしろで仕事をしなくてはいけないことになる。楽しくも何ともない。ただ苦しくて辛いだけである。その原因がチッソ過剰なのである。これが原因だと理解できている人がほとんどいないのである。チッソは良い物で、悪いわけがないと思っている。だから疑うことがないのであろう。このように言われてもピンと来ない人が大半である。チッソは水に溶ける。これが、もっと深刻な問題なのである。
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 一回目の紙面でチッソは酸化すると言った。チッソ酸化物になると言った。具体的にはどういうことだろうか。チッソは水分に含まれて酸化していく。チッソは消失するのではなく、土壌の水分に吸収されていくのである。土壌の水分がチッソ酸化物に変身してしまうということである。そうなってしまうと打つ手はなくなる。水の性質を変えなくてはいけないのである。そんなことは誰ができるのだろうか。チッソ酸化物は水に形を変えて、ずっと土壌水分として残り続けることになる。土壌のPHが酸性になることは避けられなくなる。微生物もいなくなる。酸素がなくても出てくる酸性の雑草ばかりが出てくることになる。そこに消毒する。消毒は強酸性である。さらに強い雑草が出てくることになる。

 チッソが水に溶けると分析しても出てこなくなる。分析は土壌を分析するもので、水分は分析しないからである。しかも分析すると言っても表土から10cmぐらいの所である。それ以外の土がどうなっているかはまったく分からない。
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 チッソについて語る時、チッソ飢餓についても話をする必要がある。チッソ飢餓はなぜ起こるのか。理由は二つである。有機肥料の急激な分解、炭素肥料の入れ過ぎである。有機肥料を入れ過ぎると分解する過程で激しく呼吸をするようになる。酸素もチッソも使われる。少なくなったチッソを地中の生物(微生物や根)が奪い合いをする。チッソが不足して飢餓になるのではない。ここが重要なのである。炭素肥料を多く入れてもチッソ飢餓になる。バーク堆肥、生のもみがら、生の米ぬか、生の稲わらである。

 これもメカニズムは同じである。炭素が分解していく過程で、酸素とチッソを大量に使う。それによりチッソ飢餓になる。チッソ不足とは根本的に意味が違うのである。
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 チッソを大量に投入すれば、作物はよく育つというのは大間違いであることが、少しはご理解いただけたであろうか。「そうは言われても、チッソなしでは作物は作れない…」そう思う方も多いと思う。チッソがダメと言っているわけではないのである。過剰害がダメなのである。適量に使う分には効果がある。しかしである。化学肥料だけではやはり問題が出てくる。微生物と併用することで問題を少なくできるのである。例えば乳酸菌もみがらぼかしと併用したとしよう。チッソは10アール当たり成分量で3kg程度である。オール14化成なら20kg1袋でも多いということになるのである。

 それだけの量で効果が出るものなのである。それなのに10アールに10袋も入れる人は少なくない。先月号でも話をしたが、過剰害に関する資料はほとんどない。連作障害の原因も大半は過剰害である。過剰害の恐さを知ったら安易にチッソ肥料に頼るという栽培をするだろうか。恐さに気がつかないから平気で投入できるのである。重労働は誰だってやりたくない。その原因が明らかにチッソの過剰害だと知ることが大切なのである。 

 

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