自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!

自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!

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 栽培技術とは何を言うのか。ここがはっきりしていない。例えば土づくりと同じである。土づくりという言葉はあっても技術はないのである。勝手に土を作っていると思っているだけだ。土の生物性を豊かにすることこそ土づくりなのである。生物性って何…ということになる。さらに突き詰めていかないと技術にはならない。
 培土も同じである。栽培技術の中でも、とりわけ重要なのが培土なのである。この重要性を感じている生産者は限りなく少数派である。培土なんてホームセンターで売っているから適当に買って来ればいいのだろう…その程度である。もしくは苗で購入する場合は培土なんて、もともと必要ない。
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 でも、よく考えてみてほしい。生命は誕生した時に性質が決定するのである。人間の脳は3歳までに80%が完成する。何かが出来るとしたら、生命が誕生したすぐ後のわずかの期間しかない。植物の場合はその生命を育むのが培土である。培土によって、根の張り方や茎の太さ、生長が決定されると言っても過言ではない。それを他人まかせにしていいのだろうか。自分で培土を作るというのが基本なのである。自家配合の培土を作るのである。どうやって作るのかという前に話をしておきたいことがある。自家配合の培土というけれども、これは栽培技術の中でも、とりわけ重要なものである。もの凄く奥が深い。これでいいと辿り着くまではテストを重ねなくてはいけない。研究であり練習が必要なのである。
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 培土というのは土だから高いものではない。培土を専門に作っている業者もたくさんいる。鹿沼土などは代表だと思う。鹿沼土以外にも数多くある。幸いにしてインターネットで情報を得ることはできる。肥料会社に問合せをするのも方法である。研究や練習なら20kgもあれば十分である。それを自家配合して育苗してみるのである。「そんなのお金にもならねぇ…手間だけ大変だ…」だから技術の意味が分かっていない。培土と育苗の関係は「直播き」する場合も、まったく同じなのである。しかし、直播きをしたら根がどんな状態になっているのかと掘り返すことはできない。検証もしない。根の張りなんて考えもしないのである。次の仕事が待っている。ゆとりもない。

 培土を自家配合して、育苗のテストをしてみることはもともとがテストだから注意深く観察することになる。それが重要なのである。

 しかもテストは少量だから、よく観察ができる。培土を自家配合する場合は、配合する材料を何のために配合するのかという意味を深く考えなくてはいけないのである。材料は(1)培土 (2)乳酸菌もみがらぼかし (3)アミノ酸酵素液 (4)ピートモス (5)バーク堆肥 (6)バーミキュライト (7)ゼオライト (8)天然ミネラル鉱石 (9)化成肥料、これらの組み合わせをするわけである。全部を使うわけではない。もちろん全部使ってみるという方法もあるにはあるが…。何のために使うのかということが理解できると選択しやすくなる。ピートモスは保水性である。バーク堆肥は微生物性である。これは乳酸菌もみがらぼかしがあれば十分に代用できる。保水性も微生物性も確認できる。

 ピートモスやバーク堆肥は保水性や物理性を良くしてくれるという反面、欠点もある。炭素分である。ゆっくり分解する。その過程で生長にも不要な物質が出てくる。生長を阻害してしまうかもしれないのである。

 ゼオライト、バーミキュライト、天然ミネラル鉱石は石である。バーミキュライトは保湿性、ゼオライトはアルカリ性で酸素の供給・保肥力、天然ミネラル鉱石はマイナスイオンの保肥力と微生物性。石だから植物に悪影響はない。問題は役割である。水分を好むものには少なく、水分を好まない排水性を良くするものには多く配合するということになる。
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 ここまで説明したらピンとくる人はいると思うが、培土を作るということは実は本畑の理想的な状態を作るということと同じ意味なのである。本畑を作る練習をしているということになるのである。
 そこで根の張りや茎の太さ、生長力まで検証できるのである。これは凄いことではないだろうか。化成肥料の使い方まで覚えられる。どれくらいの量が適当なのか。そこから本畑に投入する量が見えてくる。過剰害になることはないのである。

 培土を作る大体の目安を伝えようと思う。20kgの培土に対して、乳酸菌もみがらぼかしを3%~5%。その意味は肥料を求めるものに対して5%、肥料を求めないものは3%。バーミキュライト・ゼオライト・天然ミネラル鉱石、各1%、化成肥料を使うとしたらオール14を10g。え!そんな少しだけ…。10アールで20kg1袋ぐらいが目安だから、そうなるのである。日頃使い過ぎているだけである。
 配合したら、土になじませなくてはいけない。
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 水分も与えなくてはいけない。水分は全体量の20%程度、培土にも水分は含んでいるのでそうなる。玄米アミノ酸酵素液の希釈水を100倍希釈で使ってほしい。湿度で70%~80%が理想的である。2週間ぐらい養生してから、育苗に入る。これは、あくまでも目安である。結果は育苗をしてみた時に出てくる。これを突き詰めて自分の黄金比率を発見していくのである。これが発見できたら栽培者として、どこの誰に会っても胸が張れるようになるのである。

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