シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!

シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!

 消毒は両刃の剣である。病害や虫害を減少させることはできるが、同時に植物の生命力は一時的に大きくダウンする。これが種子や育苗となると、与えるダメージはさらに大きくなる。消毒はなぜ必要になるのだろうか。同時に、なぜ病害や虫害は出てくるのか。
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 消毒をしたら安心できると、誰でもそう考える。それなら人間の病院はどうか。徹底して消毒をしている。しかし、院内感染は病院で発生する。韓国で発生したマーズウイルスは院内感染である。しかも高齢者が多数だった。消毒をしたら、悪玉菌の繁殖を防ぐことができるのだろうか。確かに非常に不衛生で、赤痢菌などの感染病の場合には効果は高い。

 工場排水や生活排水が直接河を汚染する場合も効果はある。例えば飲料水の場合は、何度も水を浄化して最後に塩素殺菌をする。それでも飲料水で飲むのは市販されているミネラルウォーターを手にすることが多いだろうと思う。
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 消毒は予防と殺菌の二つがある。消毒したら菌はいなくなるのだろうか。一時的には減る。しかし、いなくなることはない。あらゆる生命体の素は菌だからである。菌は大切な生き物なのである。菌がなくてはどんな生命体も生きていくことはできない。人間にも大腸に腸内細菌がいる。腸内細菌が働いて免疫力が作られる。植物でも根圏に微生物がいなくては栄養の吸収が出来ないのである。良い菌も悪い菌も混在しているからむずかしい。悪い菌は殺して良い菌だけを残す、なんて都合のいいことはできない。

 悪い菌よりも、良い菌の方が強ければ、悪い菌が暴れることはない。楽して儲かる農業みーつけた
例えば人間の便秘を考えるとよく分かる。便秘になると悪玉菌が多くなり、善玉菌はいなくなる。逆に善玉菌が多ければ、悪玉菌は一定の量以上には増えない。植物も同じである。善玉菌が多ければ、悪玉菌は一定の量以上には増えない。これは種子に関しても育苗についても、もの凄く重要なことなのである。消毒!消毒!と考えるのではなく、善玉菌を増やすことを考えるのである。そうすると病気は抑えられる。これは植物に限らず、あらゆる生命体について同じである。消毒はすべて強酸性である。アルカリにしても強アルカリである。PHをどちらか極端にして、細菌を死滅させるわけである。これは掃除をする場合と同じだ。油汚れは強アルカリ、お風呂やトイレの汚れは強酸性。

 もちろん、この状態は維持できない。すぐに中性になる。そうするとまた菌が繁殖して、のくり返しなのである。何が大切かというと「環境」なのである。悪い菌が出ないような清潔な環境を作る。消毒はしたとしても一時的な効果しかないのである。常に善玉菌を増やすことを念頭に置かなくてはいけない。
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 培土にしてもそうだが、殺菌消毒はしても、善玉菌とはほとんど無縁である。苗をつくる苗屋は殺菌しても善玉菌には関心がない。種子消毒もそうである。消毒したらそのままである。環境はどうなっているのだろうか。PHは酸性のまま。これが安全な状態なのだろうか。 

 自分で培土を作り、育苗してみると分かるけれども、乳酸菌もみがらぼかしを混ぜ、天然ミネラル鉱石を配合した培土に育苗したら、病気なんてほとんど出ない。

 善玉菌が圧倒的多数になるからである。化成の入っていない培土を使った場合もそうであるし、自分の土地の土を使っても同じである。しかも育苗をする時に、玄米アミノ酸酵素液とみどりの放線菌の水溶剤を混合させて潅水または葉面散布をしたら、なお病気は少ない。アブラナ科だったら、コナジラミのようなものがつくことがあるので、これにプラスして玄米アミノ酸ニーム酵素液を使えば、さらに虫害の心配までなくなる。

 自分で種から苗を作らないというが、それは失敗したら取り返しがつかないと考えているからである。その心配や不安もよく分かる。それなら購入した苗は大丈夫なのかということである。殺菌だけはするが、他のことは何もしていない苗である。
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 ましてや善玉菌なんて考えてもいない。せいぜいピートモスかバーク堆肥を使っている程度である。ピートモスは嫌気性、保水力がいいというだけである。バーク堆肥は木の皮。完全に分解しているのだろうか。誰も確認していない。病害がすでに含まれているとしても、外見からは分からない。生育させてみて病害が出てくることも多いのである。殺菌しているから大丈夫、苗作りのプロが作ったから大丈夫、というのは根拠のない迷信に過ぎないのである。しかも高い。自分で育苗した方がはるかに安い。それには育苗室もいるし、温度管理をする電熱マットもいる。と言っても、栽培面積が大きくなければ、1坪~2坪のホームセンターで市販されている簡易のハウスでいいのである。これを使ってやってみる。もみがらぼかしが作れない時は米ぬかぼかしでもいい。

 善玉菌を増やすことだけに集中すればいいのである。そうすれば失敗なんてなくなる。元気に生育するのは当然なのである。環境もそれだけ良くなっているからである。消毒を過信してはいけないのである。

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