チッソを多く投入するほど「微生物」はいなくなる!春に肥料当たりをするのはなぜ・・・?

チッソを多く投入するほど「微生物」はいなくなる!春に肥料当たりをするのはなぜ・・・?

楽して儲かる農業みーつけた
 桜の開花は3月後半から4月初めである。3月になるとつぼみが大きく膨らみ始める。野山の樹木はそこから一斉に花を開く。春である。自然というのは実によく出来ている。肥料をやったわけでもないのに花が開くのである。しかも大木に育つ。もしも、ここに大量の肥料を与えたらどうなると思うか。たぶん枯れるであろうと思う。どうして・・・!?作物の栽培理論から言うと、さらに大きく育つはずではないのか。なぜそうならないのだろうか。簡単に言えば根が伸びなくなる。もしくは生理が狂い、樹が暴れて終わる。異常に生長してしまうのである。もちろん野山の樹木に肥料をやる人などいない。
楽して儲かる農業みーつけた
 つまり基本的には植物の栽培も同じなのである。春にたくさん肥料を入れると肥料当たりをする。肥料やけともいう。たくさんといっても量が問題であるが、チッソなら成分量で10アール10kg以上は多いと言えるだろう。オール14の化成で10アール3袋が限度ということである。そこに有機を加えるとしたら、有機分だけオーバーになる。自然が作り出すチッソ分を考えたら、これでも多いのである。自然が作り出すチッソというのは、気温と地温が上昇することにより、土壌から溶け出してくる肥料成分のことである。

 肥料の価格が高くなったので肥料やけするほど投入する人はさすがに少なくなった。そのために肥料屋は売れないと嘆いている。春の肥料過多はなぜ悪いのかである。ここが理解できている生産者は全体の5%にすぎない。95%は間違った理解をしている。
楽して儲かる農業みーつけた
 春に野山の樹木が花を開き、新芽を出すというのは微生物の働きである。春になると微生物が働き出す。「啓蟄」というのはそういう意味なのである。三月五日~六日になると、冬ごもりした虫が地中からはい出る。冬に眠っていた微生物も働き出すのである。土の中の微生物が働くということは、肥料を作り出してくれるということである。そこに大量の肥料を入れたらどうなるのだろうか。微生物は働かなくなるどころか、死んでしまうのである。土も死ぬということである。化成や有機は投入するほど微生物はいなくなる。「え!それは嘘だ!堆肥はミミズも作ってくれるし、腐植も作ってくれるじゃないの・・・」だから微生物の世界は誤解されやすい。ミミズが多いということは未分解の有機物が多いということである。言葉を変えると病気が多いということになる。雑草も多いことを意味する。

 土が黒いというのは悪いことではない。腐植はあるだろう。どの程度の腐植なのかということである。作ると案外多いということもある。葉だけ繁って実がつかないという経験をした方は多いと思う。それは腐植が多すぎたのである。チッソは多いほど微生物はいなくなる。それを証明している農法がある。自然農法である。自然農法は基本的に無肥料で作る。余分なチッソがなくなれば、土壌の微生物が働いて作物を育ててくれるという考え方なのである。商品になるかならないかは別にして、それでも作物は育ってくれる。
楽して儲かる農業みーつけた
 微生物にとって化成のチッソや有機肥料のチッソは邪魔物なのである。チッソが多すぎると微生物は働かない。これは否定しようのない事実なのである。たぶんであるが化学的なNPKは微生物にとって生理的に異物または毒物なのだろうと思う。

 まったく相性が悪いのかというとそうではない。10アール3kgのチッソ量なら、作物の生長にプラスに働く。10アールにオール14の化成なら20kg一袋である。常識から言えば驚くほど少ない。有機肥料でもNPKの表示はある。成分量で3kg程度である。とにかく少量でいい。特に微生物が働く春はそうである。

 乳酸菌もみがらぼかしは微生物を培養するための手段である。NPKを作っているわけではない。微生物を培養して土壌に入れるとさらに好気性の微生物が増える。好気性の微生物が土を分解して栄養を作り出してくれる。結果としてNPKが出てくる。それが自然の肥料なのである。自然というのは大自然が作り出す生態系の法則に従っているという意味である。
楽して儲かる農業みーつけた
 化成のNPKや有機のNPKは人工的に与えるものだから、自然の生態系に反しているという意味である。微生物はどういう条件で働くのか。これはもっとも大切な基本である。大自然の生態系の原則に従っているということは、人間の力では作り出すことのできない自然の力を活用することができるということである。その結果、収穫できた野菜や果実はとてもおいしいということになる。人間が作ったおいしさではない。自然が作ってくれたおいしさなのである。化成や配合の有機肥料で作るものとは段違いの味になるのは当然である。

 化成のNPKや堆肥を大量に与えてはなぜダメなのか。そのメカニズムが少しでも理解できればいいのではないだろうか。
楽して儲かる農業みーつけた 特に人工的に与えるNPKは微生物の働きを弱くすることの原因ということが分かれば大きな進歩と言える。春になぜ肥料当たりするのかをおぼろげながらでも理解できたと思う。

 農業のむずかしさは見えないところにある。見えないところで勝負が決まる。生産をする人は忙しく、目先のことだけを追う。仕事を急ぐ。そこで利益を失うのである。良かれと思って使う大量の化成肥料に大金を払い、大切な微生物を失っているのだから、利益は出ない。しかしそれが目に見えないところで大きな問題となって残っているのである。

関連記事

  1. 玄米アミノ酸微生物農法は完成された!5年以内に2万haを目標にする!
  2. 玄米アミノ酸微生物農法をやると糖度が上がるわけとは・・・?
  3. 土壌病害や連作障害の本当の原因は何・・・?糸状菌やフザリウム発生と同じ原因だった!
  4. 除草剤ばかりが雑草対策ではない!土を豊かにして「雑草」を劇的に減らす方法!
  5. 収量と品質は「葉」で決まる!「葉」を超元気にできる資材とは・・・?
  6. 冬場の施設栽培で利益を出す方法!施設栽培の3大欠点とは何か・・・?
  7. 玄米アミノ酸微生物農法で成功するまでの紆余曲折と心配事はどうすればいいのか・・・
  8. やればやるほど土壌が病むという常識を破壊した玄米アミノ酸微生物農法!
  9. ぼかし作り冬場の悩み「温度が上がらない」の解決方法!
  10. 収穫後の次作までの「間」に何をするかで結果は段違いの圧倒的差になる!