「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!

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楽して儲かる農業みーつけた
 8月になると猛暑日の連続になる。野菜の価格が例年高くなる。生産物が市場に出荷されなくなるのである。品薄が高騰の原因である。なぜ品薄になるのか。原因は大きく二つある。病害が出ること。土壌が傷んで、生産が継続できなくなる。もう1つの理由は植物の生命が尽きて、生産が終了してしまうこと。生命が尽きるというのは枯れてしまうことを意味する。でも8月である。9月までは夏である。収量が取れる夏の2ヶ月は畑が遊ぶことになる。こういう生産者が非常に多いということを野菜の価格は教えている。

 一般的に生産者は農地の回転率に注目している方は少ない。慣行的に何の疑いもなく毎年、同じようにやっている方が大半である。
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 例えばエンドウ豆。11月に種をまき、5月~6月に収穫に入る。寒冷地は3月~4月に種をまき6月~7月に収穫する。なぜ11月に種をまかなくてはいけないのか。昔からそうしているから・・・。11月~3月まで何か一作できないかとなぜ考えないのか。今は昔とまるで違う。農業機械も農業設備も格段に進歩した。それを利用しないのが不思議なのである。エンドウ豆は4月になってから育苗室で種をまき、本葉4枚~5枚の苗まで育て、それを定植する。5月の末には収穫に入れる。

 8月の果菜類でも同じなのである。7月で終了するとしたら、6月から種をまき、育苗をする。樹勢が弱くなったところは引き抜いて、新しい苗を植える。そうすれば8月も9月も収穫ができる。

 そのためには条件がある。①種から苗にする育苗の技術があること②追肥をしても土壌にトラブルが出ないような土壌管理ができること。これができれば農地の有効利用率を大幅にアップできる。農地はすべてを生み出してくれる大きな財産である。この稼働率をどれだけ高くすることができるのか。これは利益に直結する。これを考える生産者はほとんどいないのである。良い例が稲田。半年は遊んでいる。何もしていない。土を休ませる。それも大切である。なぜ土を休ませなくてはいけないのか。微生物がいなくなるからである。それなら微生物が豊富にいたらどうなるのか。休ませる必要はなくなる。見方を変える。微生物がいなくなると土壌はやせて病害や虫害が多発して雑草も出るようになる。土壌が傷むわけである。
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 だから生産が継続できなくなるのだ。この問題は解決できる。乳酸菌もみがらぼかしを投入して微生物性を高めればいい。幸いにして夏はとても作りやすい。乳酸菌もみがらぼかしを投入すれば土を休ませる必要がなくなるのである。農地の稼働率を大幅にアップできる。

 さらに有効活用する方法がある。育苗である。種から苗を作る技術を身につける。苗はシーズンにしか売っていないが種なら一年中ある。苗は種からつくればいいだけなのである。夏に育苗したら暑いから徒長する。だから化学肥料や有機肥料の育苗ではダメなのである。良い苗が作れない。しかし乳酸菌もみがらぼかしなら徒長することもない。肥料の入っていない培土に3%のぼかしを混ぜて、種をまけばいいだけである。

 与える水には玄米アミノ酸酵素液を使う。生長も早く、徒長もしない。例えば7月に生産が終了したからといってやることは何もない。畑はそのままで何の生産性も上がらない。土壌消毒をするくらいである。それなら乳酸菌もみがらぼかしを投入して土壌の改良も同時にやり、生産も新しくやれば効率はまったく違ってくる。
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 農業は百年一昔のような仕事をしている方が実に多いのである。知恵がない。昔からやっているから・・・。その昔はいつのことなのか。驚くばかりである。特に種から芽を出して栽培する作物にこの傾向は強いのである。温暖化が進み岡山でバナナ栽培ができるようになり気候条件は大幅に変化しているにもかかわらず、昔からやっているから・・・。昔とは気象条件も外気温も大幅に変化してしまっているのである。

 やり方を変えなくてはいけないのである。何のやり方を変えなくてはいけないのか。「育苗」である。自分で種から苗を作る技術を収得しなくてはいけない。育苗室で温度管理をして質のよい苗を作る。畑地に直まきをしたら芽が出るまでに1ヶ月~1ヶ月半かかる。それでも畑地の土壌に微生物性が豊かなら良い苗が育つ期待ができるだろう。化成肥料と農薬に汚染されたような土壌なら、いくら早く種をまいたとしても良い苗が育つことは期待できない。それを改良するとしたら大変な時間がかかる。それなら育苗室を整備して良い環境を作り芽出しをさせた方が、はるかに良い苗ができる期待が持てる。育苗は面積が小さくて済む。手もかけられる。時間も短縮できる。メリットは大きいのである。

 農業の基本について詳しく書くのはこれが最後になる。それでも栽培をしていると、いろいろな問題に直面することだろうと思う。その時は遠慮なく問い合わせをしてほしいと思う。農業のむずかしさは栽培をする人によって条件が異なるということである。工業のように一律というわけにはいかない。個別に問題があるとしたら個別に対応しなければ解決しないのである。最後にお伝えしたいことは「育苗をマスターせよ!」ということである。

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