土の中に肥料を投入すると「土壌病害」が発生するのはなぜなのか

土の中に肥料を投入すると「土壌病害」が発生するのはなぜなのか

楽して儲かる農業みーつけた
 農業は作物を問わず同じことの繰り返しをする。種や苗がある、農地がある、肥料を入れる、定植する、育てる、収穫するというパターンである。今回は「肥料」を入れるということにフォーカスしたいと思う。多くの生産者は、肥料を入れて育てると考えるのが常識である。農業の専門書にも、そう書いてある。そう書いてあるが、どれくらいという量については、まったく書いていない。そこを勝手に解釈してしまう。肥料は多ければ多いほど、よく育つのではないかと思ってしまうのである。これは、本当なのだろうか。

 そもそも肥料を土の中に入れるとはどういうことなのだろうか。
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 土は岩石が風化してできた無機物である。無機物というのは生命としての働きはないということである。消化力なんていうものはない。そこに栄養源となる肥料を入れる。根が吸収する分を除いては、そのまま土の中に残る。何も変化せずそのまま残っているのであれば、次に肥料なんてやる必要がない。残っている肥料を使えばいい。ところが土は無機物だけれども、土の周囲には酸素も水もある。生き物もいる。湿度もある。そのまま残ることはできない。変化していく。酸素と水で栄養分が変化する。酸化する。腐敗する。有害物質になる。そこにまた肥料を入れる。また多い分は残る。この繰り返しになる。病害が出る。繰り返していくうちに、土の中は汚れていく。害虫が出る。どんな病害やどんな害虫が出てくるのか。誰も予測できない。

 消毒をして殺す、消毒という毒を土の中に入れる。さらに土の中は汚染していく。作を繰り返すほど問題が出てくるのはこのためである。土は無機物だから、消化する力はまったくないのである。このことが理解できていない。「しかし肥料がなくては育たないのではないか…」それはそう思い込まされているだけである。例えば、乳酸菌もみがらぼかしを10アールに300㎏、後は10アール当たり100㎏の追肥だけで栽培すれば、病害、虫害はほとんど発生しない。発生する原因がないのだ。もみがらぼかしは完全に醗酵してすでに消化を終了している。土の中に入ったら風化するだけである。栄養分としては残らない。

 土の中には何を入れてもいいというわけではないのである。土の中に入れて問題が出るようなものは入れてはいけない。

 それではどうやって育てるのか。「光合成」である。光合成は植物が自分で栄養を作ることができる機能のことである。根はそこにあるものを吸収する。光合成は自分で栄養を作る。どちらの方がより多くの栄養を吸収できるのだろうか。ダントツに光合成である。根の量と葉の量を比較すれば総量においても断然葉である。農業が苦しくて、重労働の大きな原因は、チッソで育てるという固定観念に縛られていることである。チッソは投入するほど収益は減る。これは次回である。

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