農業経営者育成塾生のご紹介 ▼▼ 荒巻泰輔さん

農業経営者育成塾生のご紹介 ▼▼ 荒巻泰輔さん

独立を決断して二年半の学習の後、資金0で目標達成!

 何かを始める時には、きっかけになる人やきっかけになることというのは必ずあるものである。農業経営者育成塾を始めるきっかけとなったのは「荒巻泰輔」さんである。最初の塾生でもある。私が特に選んだというわけではない。自然にそうなったのである。

 最初に出会ったのは、荒巻さんが会社に勤めていた頃である。私を目的地まで送ってくれる仕事だった。その車中で、いきなり私に唐突な質問をしてきた。今は勤めているが、将来は農業で独立したいというのである。余裕のあるやりとりではなく、思いつめたような重い空気だった。一瞬、今の職場か、または仕事が嫌なのだろうなと直感した。そのために、私に教えて欲しいというのである。

 その頃、私は育成塾を立ち上げようと考えていたので、その参考になればという軽い気持ちで受けてしまった。現在なら受けていないだろうと思う。育成塾を立ち上げる時だからこそ受けたのだ。人の縁というのは瞬間で決まる。もし、このタイミングでなかったら縁があったかどうか…。荒巻さんは私の講演を聞いていて「この人」と思ったらしい。自分の気持ちが伝わるまで食らいつくという覚悟だったような気がする。

 その出会いから二年半が経過して独立をした。二年半、ずっと教えた。農業の栽培だけはでなく経営まで教えた。荒巻さんにしてみれば聞くことすべてが初めてのことである。しかも勉強は大嫌い、体育会系だから頭よりも先に体が動いてしまうのである。

 しかし荒巻さんは他の人にない大きな特長があった。自分が信頼したことについては素直に真っ直ぐだったのである。独立したいという一心で熱心に勉強した。勉強といっても知識ではない。実学である。すぐに役に立つ学習である。それが面白かったのだろうと思う。驚くほどに考える力がついて変化していった。一年が経った頃にはまるで別人である。これには教えた私の方がびっくりである。ここまで人間は変われるのか。中高年という年齢を考えれば尚更である。それまでギクシャクの多かった人間関係もうまくいくようになった。

 しかし学習ができて、人間関係がうまくいったとしても独立ができるわけではない。資金が必要なのだ。もちろん事業のお金は文無しである。生活に困るということはないが、事業資金のあてなどまったくない。にもかかわらず独立である。どうするのだろうか。

 農地もなければ農機具もない。種代すらない。この状態で独立は無理である。ここでも人に好かれる素直な人柄が生きた。なんと仲間三人と2町歩からの出発ができたのである。まるでアニメの世界である。アンビリーバブルである。決断力とかミッションがいかに大切かを再度、教えられた気がした。この話はこれで終わらない。続きは当然ある。独立した後どうなったのか。とても興味があると思う。次号ではないが、それもお伝えをする予定でいる。

荒巻泰輔様
福岡県福岡市 南区老司5丁目24-16
TEL 080-5264-2247

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