小規模だから利益が出せる!産直市場は農業を楽しくしてくれる!

小規模だから利益が出せる!産直市場は農業を楽しくしてくれる!

玄米アミノ酸 産直市場というと規模が小さい、売り上げが少ないというイメージがある。愛媛県の今治市に、この常識を破った産直市場がある。「さいさいきて屋」というJAが運営する産直市場である。


売場面積も大きく、売り上げも年間で22億円という店である。産直市場では日本でもトップクラスである。この産直市場はどうやってつくられたのか。そこが実に面白い。JAだから大規模な農家を集めて作ったのだろうと思うかもしれない。まったくの真逆である。小さい兼業農家だけを集めて作ったのである。規模は家庭菜園に毛が生えた程度の栽培だけである。しかも多品種栽培。そんな農家94戸を説得して産直市場を出発させたのである。

玄米アミノ酸 「そんなので成り立つのか」と誰もが思うかもしれない。規模が小さい分、しっかりと手がかけられて、いい作物が作れるのである。店を開くと意外に売れる。売れると面白くなる。やりがいが出てくる。楽しみが出てくる。私もやりたいという人がドンドン増えてきた。小さな産直市場は16億円かけて建て直し、230台もの駐車場を用意した。それが満杯になったのである。94戸から始まった生産者が今では1200戸までに成長した。

 もちろん大規模な人はいないわけだから、売り上げが特別に大きい人はいない。年間300万円ぐらいが限界である。年300万円といっても、自分で値をつけるわけだから高利益になる。赤字になることはない。生活を豊かにするためには充分な利益がとれる。少数の人が利益を独占していないので周囲とも仲良くできる。

 地域の活性にも役立っている。後継者にも工夫がある。定年退職をした人を中心に就農を勧めている。

 若い人ではなく、熟年世代を後継者に考えたのである。すぐに出荷ができるわけではない。まず小面積の家庭菜園から始めて生産を学習する。初級である。20㎡が目安。第二段階では少し規模を大きくしてみる。100㎡が目安。中級である。最後の第三段階の上級になって、売っても大丈夫な物が作れるようになって初めて出荷ができる。このプロセスを経過する中で、専門の担当者が栽培指導をしている。この指導者がOKを出せば出荷できるようになる。

 産直市場は徹底的に地元産にこだわっている。ジャガイモ、ニンニク、ゴマ、人参など今治市ではほとんど生産ができないものを、あえて生産している。マーケットのシェアは0コンマ00の次に数字が来るような作物である。

 誰も作らないからこそ意味があると考えている。作物は鮮度がすべてを地でいっているのである。思えば流通が整備される1940年以前の野菜は地産地消は当たり前だったのである。現在よりも新鮮でおいしい野菜を食べていた。それが産地が大型化して大きく変化してしまった。小規模は採算が取れないと見捨てられた。実は違っていたのである。小規模でも収入になり、楽しく農業が出来る方法があったのである。「さいさいきて屋」がそのモデルになることは間違いのないことだと思う。

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