作物が求める理想的な水分量を簡単にわかる道具がある

作物が求める理想的な水分量を簡単にわかる道具がある

 植物を育てるのに水を与えないと育たない事はよく知っている。「それでは適量はどれくらいでしょうか。」この単純な質問に答えられる人はほとんどいない。長い経験と勘だけを頼りに水かけをしている人がほとんどである。「それのどこが悪いのか。」お気持ちはわかるけれど21世紀ですよ。ロケットがドンドン宇宙に打ち上げられる時代ですよ。その時代に経験と勘だけでは後継者がいなくなるのは当然である。


 経験と勘に頼らずに土の中の水分管理をする方法がある。そんな事ができるの?もちろん道具を使って計測する方法である。道具も安く手に入り誰でも簡単に使える。この道具の話をする前にどうしても理解をしていただかなくては困る事がある。

 日本は他国に侵略されたことのない島国である。食糧に困ったこともない。しかも雨が多く極端な凶作は経験していない。大変に恵まれた環境で農業をしている。その上に補助金が少し前まではジャブジャブ出た。その結果、農業の生産技術は後進国並みのレベルまで下ってしまったのである。驚くほど遅れているのが実態である。これだけ恵まれた環境と技術を持ちながら食糧自給率40%は先進国中最低である。

 その原因はあまりにも恵まれすぎた雨量をまったくコントロールできないことである。例えばイスラエルという国がある。農業人口8万人である。それが農産物の輸出国で輸出量は日本と同じである。水もない土もない所で、その結果を出しているのである。イスラエルの地は灼熱の砂漠である。もちろん水は極端に少ない。みなさんだったらこの地でどうやって農業をしますか。しかも紛争地帯である。食糧は命に直結している。水は命そのものなのである。

 点滴チューブはイスラエルで開発されたものである。生活水も厳しく制限され、そこから出てくる雑排水はすべて農業に再利用されている。しかもその利用方法が点滴で根巻に少量の水を与えれば作物は育つという事を発見したのである。ジャブジャブの水はいらないということなのである。とにかく水をいっぱいやらないとやった気がしないという日本の生産農家とは大違いである。

 イスラエルでは土の中の水分管理ができない生産者は一人も存在しない。もともと水がないわけだから水の有効利用を知らなければ農業ができるはずがないのである。それが経験と勘をたよりにやるはずがないのである。

 余談であるが日本にもこの技術が昔からある。盆栽である。狭い根圏に少量の水で見事に栽培をする。この技術をイスラエルのように発展させることができなかっただけである。前置きが長くなったが本題に入りましょう。

 「作物が求める理想の水の状態というのがある。それは根が楽に呼吸ができて適量の使える水に常に満たされている状態である。水が多すぎては酸欠、少なすぎては乾燥にならないということである。作物が変わっても、土壌が変わっても、作物が求める水の状態は変わらないということである。」

 これを詳しく説明すると大変にむずかしいことになる。頭が痛くなる。学問的にも大きな研究テーマだからである。簡単に「作物の根が求める理想の水の状態がある」ということだけわかってもらえばいいと思う。

 これをどのようにして知るのかということである。PFメーターという道具がある。これを畑に立てて置くだけで根の周辺の水分が多いか少ないかが自動的にわかる道具である。とっても便利な道具である。こんな便利な道具なのに使っている人は極端に少ない。水の大切さを知っていないからである。

 PFメーターを畑に入れると土の中の水分量がメーターに出てくる。PF値というのである。このPF値が1.8〜2.3の間が理想的な水分量なのである。

 もちろんPFメーターを販売している器材メーカーを紹介する。土の中の水分管理が上手にできるようになると収量2倍は軽いものである。それに玄米アミノ酸のぼかしや液体を併用すれば収量3倍増も夢ではない。ほんとうに嘘みたいなおいしい話なのである。

 しかし日本は水が豊富で土の中の水分管理をする習慣がない。そこでまず、その習慣を作ってほしいのである。ノートをつくり毎日土の中の水分量を記録する。記録して土に触れてみる。収量の変化を見る。植物の状態の変化を見る。そうすると土の中の水分量がいかに植物の成長に大きく影響しているのかがわかるようになる。重要性がわかってくれば自然に習慣化される。だからまずPFメーターを1本だけ購入して学習することをお勧めしたいのである。

 欧州や豪州では露地でも点滴潅水が主流になりつつある。土の中の水分管理という技術が大切な事がわかったからである。収量が大幅にアップするだけでなく病害も大幅に減ることがわかったのである。

 PFメーターという道具を使えばむずかしい土の中の水分管理が簡単にできるようになることだけを知ってもらえば生産技術の革新につながるのではないだろうか。

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