農薬はますます使用が厳しくなる

農薬はますます使用が厳しくなる

 農薬に関する質問を多く見受けるようになった。農薬の使用がやかましく言われるようになったのである。以前は何の問題もなく自由に使うことができた。今は使用量も使う時期も厳しく目が光るようになったのである。生産者から見れば害虫対策に有効だからたくさん使えと言っておきながら、どういうことかという思いがあるでしょう。


 農業の問題は実に根が深い。環境問題を抜きにしては語れないのである。農薬の使用が厳しくなったと言っても、ヨーロッパ諸国に比較したらまだまだ甘いのである。農薬の歴史が日本よりも長い分、被害も深刻なのである。規制を強化せざるを得ない状況なのである。日本のこれからはどうなるのか。環境問題が背景にある以上、どんどん厳しくなると言ってよいのである。農薬は自由に使えなくなるのである。

 害虫はどうなるかと言うと環境は悪くなるわけだから増える一方である。地球が温暖化するほど害虫は増える。農薬の使用は制限される、害虫は増えるとしたらどうしたらよいのか。

 ここが大きな分かれ道である。農業生産者にとっては厳しい状況になる。しかし全員がダメかというとそうはならない。栽培技術のある人には願ってもないチャンスなのである。農薬をあまり使用せずに優品質のものが大量に作れる技術がある。これだけで競争に勝つことができ、高値で売り抜くことができる。

 これを実現する道のりは決して楽ではない。一年や二年で可能になるわけではない。まず現状を正確に理解することである。農薬は自由に使えなくなるだけでなく、価格が大幅にアップすると予想される。農薬メーカーも規制が厳しい中で試薬を開発するわけだからコストがかさむ。安く売れなくなってきたのである。特に害虫治療薬は害虫に抵抗力がつき、次々に試薬を開発しなくてはいけない宿命にある。害虫は減るかと言うと増える。例えば試薬はできたとして、それを使えるだけの資金力があるかということになる。

 農薬を使って農業生産することには限界があると予測した方がよさそうなのである。もし、予想以上に早く環境が悪くなって害虫が大増殖したとしても、政府は生産者のことなど何も考えてはくれない。規制をさらに強化するだけである。

 これに対応していくには、農薬を減らす方向で工夫を重ねていく必要がある。始めに農薬ありきではなく、仕方のない場合だけ使うのである。農薬は使わないことを前提にする。そのための方法を学習して少しずつ変えていく。今年からでも遅くない。そうだと思った時から始める。頭の中がそういう方向に向いていくと不思議なことに協力してくれる人がたくさん集まるようになる。頭の中が変われば全てが変わる。

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