施肥の、春夏秋冬

施肥の、春夏秋冬

施肥の、春夏秋冬


農業の原点に収益がある
 肥料をやる意味は季節によって逢う。この事を知っていて施肥をするのと知らないで施肥をするのでは大きな違いが出てくる。何が違ってくるのか。まず土壌のパワーが逢ってくる。植物の成長が違う。病害発生率が逢う。これだけではない。収益も収量も品質も、もちろん違ってくる。もっとも大きな逢いは、何年か先への影響である。毎年の差を5年とか10年を掛算してみるといい。例えば毎年200万円の差が出たとしよう。5年では1000万円、10年では2000 万円である。これが収益になるか、損失になるかでは大きな違いなんて言うものではないはずである。季節によって、どういう施肥の仕方をするかは生産者にとって大問題なのである。今回は基本をお伝えしようと思う。
◎秋肥
 秋肥はなんの為にするか。夏の疲れを癒すためである。疲れを癒すわけだから、チッソ分を入れてはいけない。新しい根を作るような肥料を入れるのである。発根作用が旺盛なのである。チッソは植物にとってもっとも強いエネルギーを与える。やれ‐!働けと尻をたたくものである。王に働いて、秋になっても働けでは疲れてしまう。秋はカリ成分を中心にカルシウム・マグネシウムなどの徹l要素を施肥するのである。リンも一」の時期に入れると効果が出る。
 秋は植物がどういう活動をするだろぅか。王に光合成した栄養素を根に貯える働きをする。もう、翌年の生産の事を考えているのである。植物の生理状態にあった施肥をすると植物がストレスを感じないで伸び伸びできる。
◎冬肥
 冬肥は寒肥えと言われる。冬肥は非常に大事なのである。春が近い。定植が順調にいくような土壌は冬に作られる。冬は微生物を増確させる、またとないチャンスなのである。玄米アミノ酸のぼかしは冬こそ効果的と言えるのである。昔からの知恵で緑肥をすき込みするのは微生物を増やす為である。液肥をやるのも効果的である。冬は何の施肥をするのか。微生物を増やす為である。この事をしっかり頭に入れてほしい。この施肥の方法によって連作陣害はかなり防ぐ事ができる。
◎春肥
 春肥で一番注意しなくてはいけない事がある。人間が食べる作物は自然のものより早く植えるという事である。山野 菓がまだ活動しない前に畑に肥料をやって活動を始める。セン虫にとってはありがたいごちそうである。当然セン虫が集まってくる。肥料をたくさんやればやるほどセン虫が集まってくる。周囲にエサがないからである。春肥は控え目にしろという理由がここにある。
 春肥はもっとも注意が必要なのである。
 たくさん肥料をやればいいというものではない。植物の生理にあわせて、肥料をやるのが賢いやり方なのである。だから寒肥えで土壌作りをしておかなくてはいけないのである。
◎夏肥
 夏は有機肥料がもっとも有効に働く時期である。植物のからだ自体がエネルギーを求める。湿暖な気温、急激な生長、この時期こそチッソである。この時期こそがこのチッソを受けいれる体ができていない事が多い。春に肥料をやりすぎて、もう疲れている。夏はどんどん成長を促す為に施肥するのである。その後に断根作業をする。秋に新しい根を張らせる為である。
 施肥の春夏秋冬は農業の基本だからマスターしてほしいと思う。農業をするイロハのイであるがいつの問にか忘れられている。忘れてはいけないのである。この基本をしっかり実行できれば毎年、問題は少なくなって、土壌は肥えていく。収lも収益も毎年向上するのである。

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