作物には「いのち」の「水」が悪くなる一方の対策

作物には「いのち」の「水」が悪くなる一方の対策

 農作物は売れるほどに大きな問題にぶつかるという話をしたことを覚えておられるだろうか。連作障害である。この問題が大きな壁になり、事業家をむずかしくしているという内容だったと思う。


 同じようなことが「水」にも言える。水がなければ農業はできない。農業でもっとも使用量が多いのは何と言っても「水」である。これがなければ作物が育つ事がないわけだから重要とか大切というものではない。いのちの水である。この水の質がどんどん悪くなっている。使うほどに悪くなっている。原因は工場排水と大気汚染、そして農薬による土壌汚染である。一番、大切なはずの水を自分自身で汚しているのが現実である。農業、化学肥料が土壌汚染の原因で水質と下げている。

 水は無尽蔵にあるように思うかもしれないが有限である。資源はすべて有限である。繁栄をしていく為に資源を使い続けるが、いつか限界がくる。そんな話はなんとなくわかるけれども私には関係ない。実は関係している。今から40年前、水が商品になると誰が思っていたでしょうか。今ではスーパーの目玉商品である。無料のおいしい水がなくなってしまったのである。

 水は単純だけれども実に分かりにくい。例えば水がうまい、まずいは飲んでいて感じる事はできるが、どうしてという原因が漠然としている。見た目が一緒だからである。農業でも水が良いか悪いかは、作物の効果と体験から感じたことを言っているだけである。すべて「だろう」である。

 水が作物に大きく影響する事を何となく感じ始めている生産者は水に投資を始めている。しかし投資効果がはっきり出たという話はあまり聞かない。

 前置きが長くなった。もっとも大切な水について単純でも簡単でないという事を知ってほしかったのである。水質が悪くなるほどに詐欺まがいの商品が横行する。この手の商品は価格が目玉が飛び出るほど高い。高いほど信用されると思っている。要注意である。水はそれほど単純でも簡単でもない。

 水はどんな風に変化するのかを少し話しましょう。夏場の気温の高い状態を思い出してほしい。気温が上昇すると根の呼吸量は増える。10℃上昇する呼吸量は2倍になる。ところが水に溶ける溶存酸素量は温度上昇するほど減る。水蒸気で蒸発する時に酸素も一緒に少なくなる。根はヒィヒィ泣き出してしまう。この状態になると植物の排泄物である有機酸が出やすくなる。人間でもそうだが健康な人のオナラは臭くないが不健康な人のオナラはたまらない。弱った植物は強い有機酸を出す。水はますます汚れる。自家中毒を起こす。さらに加えて原水が悪くなっている。病気がパッと広がり、全滅という状態になる。

 この現象は水耕栽培が大きな影響を受けるが施設、土耕も基本的には同じメカニズムである。

 それは夏場で冬場はまったく問題ないのか。気温の上昇する春先にもろに結果が出てくる。収穫期は短期で終了せざるを得なくなる。

 梅雨明けが早く暑い夏が続く年だったり、春先の異常高温の年だったりすると被害は拡大する。温暖化は確実に進行しているわけだから。そういう年が続くという前提の方が泣きを見なくてすむ。

 驚かしてばかりでは不安になるだけである。解決策をお伝えしましょう。

 水については単純、簡単ではないと言う事をまず頭から離さずにいてほしい。高額なうまい話には絶対乗らないことである。でもそれでは解決策ではない。解決策の一つは水についての学習である。「え〜、勉強かー。」勉強しなくてもいいといいたいのだが土以上に勉強が必要である。勉強と言っても学校の勉強ではない。農業に役立つ勉強である。

?原水をきれいにする
 この方法としては「天然ミネラル鉱石」の使用をおすすめする。原水用の粒の大きいものがある。「天然ミネラル鉱石」を布袋に入れて貯水槽に放り込む。貯水量にもより水1tにつき1kgが目安である。水はミネラル分で変化する。またミネラルの波長でも変化する。どんな風に変化するのか自分で試験してみる。リトマス紙を用意してペーハーの変化を見るのも一つの方法である。

?肥料「養液」の酸化を戻す
 これには「玄米アミノ酸の液体」をおすすめする。養液に2%ぐらいのアミノ酸液を入れてかき混ぜる。臭いや粘度が全く違ってくるはずである。

?光合成を高める
 水をきれいにしてくれる光合成細菌というバクテリアがいる。光合成を促進してくれる。これにはアミノ酸液体とミネラル鉱石の併用をすすめる。光合成細菌が短期間で活躍してくれるはずである。

?葉面散布のノズルの穴を工夫する
 葉面散布するノズルの穴の大きさで水は変化する。これにアミノ酸液・ミネラル鉱石併用すると水の効果は倍増する。

 紹介した4つの方法はすべて小資金で可能である。まずこれをやってみて少しずつ、水の学習を深めていくという方法はリスクが少ないのではないだろうか。
 水に興味のある方はFAXして下さい。具体的な方法を教えます。

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