目に見えない善玉菌が繁殖する条件

目に見えない善玉菌が繁殖する条件

玄米アミノ酸

生物は生き物である。目に見えないほどの小さな生き物である。あまりにも小さすぎてまったく目に見えない。もし目に見えるのであれば減ったり増えたりするのがよくわかる。それならば大事にする方法もすぐにわかる。困った事に微生物は目に見えないから、何が好きで何がきらいなのかよくわからないのである。


 話ではやっぱり微生物が大切だとよく耳にする。どういう条件が整えば微生物はよく働いてくれるのか。微生物が働いているかどうかはどうやって見分けるのか。これが今回のテーマである。

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 目には見えませんが、とにかく微生物の大切さは一口では言えない。土壌の栄養分を作ってくれるのは微生物以外にないのである。微生物が多ければ土壌バランスは整って、おいしいものが出来、少なければスクスクとは育つ事はない。枯れたり、徒長したり、土壌病害が出たりはすべて悪玉菌が原因である。善玉菌とか悪玉菌と言葉ではいうが、これも目に見えないのである。悪玉菌が多いとわかっていれば誰でも手は打つ。目に見えないから放って置いて大きな失敗になるのである。

 悪玉菌をやっつけるために薬剤を使う。例えば、センチュウやネマである。薬剤を使うと一時的には死ぬが、土壌が酸性化するのですぐに復活する。長期的に見ると損失が多い。悪玉菌を追い出すには善玉菌を大量に入れてやることである。善玉菌が勝てば悪玉菌はいなくなる。悪玉菌は遠くへ行くわけではなく、食べられていなくなるのである。長期的に見れば善玉菌は有効に使う事で消毒する必要もなくなる。

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 善玉微生物の活用は水田と畑では状況が違う。発酵肥料は水田では即効性があって使ったその年から効果が出る。しかし、畑では少し時間を要する。

 水田で即効性が出る理由は微生物が繁殖した土壌に水を張ると土壌内が一定の湿度になり、安定する。湿度が安定すると嫌気性といわれる善玉微生物が大繁殖できる。

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 畑ではこうはいかない。畑では湿度が一定ではなく酸素量も違う。たくさんの小さい空間でそれぞれの微生物が繁殖するような状態になる。

 共通して悪玉菌が増えるという状態がある。それは排水不良である。晴れの日が何日か続いても昨年秋に入ったトラクタータイヤーの後に水が溜まっているような稲田も時々見かける。これはガスが湧き悪玉菌が繁殖する。畑も排水が悪いと発芽した子葉に大きく影響する。子葉というのは最初に土から顔を出す小さい双葉の事である。トマトの場合などは、第一果房まで子葉が残っているのは善玉菌が多くいる証拠である。

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 逆に子葉が早く黄色くなったり、早く脱落するものは土壌に善玉菌が少ないといえる。実はこれが苗を見る時の大きなポイントになるのである。ホームセンターなどで売られている苗は子葉のないものを多く見かける。これはダメな苗である。苗に子葉が残っていたらいい苗である。是非、覚えておいてほしい。

 微生物にとって、もっとも必要なのは酸素と適度な水である。微生物が住む場所は地表面から20cmの深さである。もしも、この深さに大量の肥料が入ったらどういう事になるだろうか。有機物が呼吸して酸素を奪い、酸素不足になり、温度は急上昇する。微生物にはストレスの多い、辛い環境になる。大量の肥料は微生物繁殖には直結しないのである。

 大量の肥料投入にはもう一つ大きな問題がある。肥料が分解されるのは微生物によるわけです。分解されて出てくる微生物には善玉菌なのか悪玉菌なのか区別がつかないということである。

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 たぶん善玉菌だと思い込みたい気持ちはよく理解できる。それなら土壌病害は出ないのである。重要なのは入れる時に確かに善玉菌を入れたという確証が必要なのである。

 「そんな事ができるのなら問題はない。それができないから困っているんじゃないか。何を言っているのか。プンプン!」それが簡単に出来るのである。もうすでにみなさんは実行している。玄米アミノ酸のぼかしである。米ぬかに善玉菌をつけて入れているではないですか。油粕やナタネ粕にも同じように善玉菌をつけてやれば間違いなく畑の中では善玉菌が繁殖をする。これ以上に確かな事はないのである。堆肥でも良質のものをさらにもう一度醗酵させていれれば善玉菌の確かな投入になる。

 微生物資材は数多く出回っている。この資材を使って上手にできたという話はあまり聞かない。どうしてなのかわかるでしょうか。それは温度なのである。悪玉菌か善玉菌かは醗酵温度によって違ってくる。考えてもみてほしい。目に見えないほどの小さな生き物である。この小さな生き物がどのような温度でも生きられるだろうか。できるわけがない。この重要なことを知らないと微生物資材は使えない。醗酵温度が60℃を超えたら、善玉菌は死滅すると思ってほしい。自分の熱で自分が死ぬのである。60℃以上になるような資材はダメということになる。まだまだ書きたいけれど時間ですね。微生物を上手に繁殖させるには微生物が好む条件を整えることが一番重要である。

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