栽培施設を失敗なく購入するために

栽培施設を失敗なく購入するために

 新技術の一回目は施設のハウスについてである。え!ハウスって新しくも何ともないじゃないか。その通りである。露地でしか栽培できなかった農業の歴史から見ると新しいとは言えるけれど新技術とは言えない。それではなぜ取り上げるのか。そこである。「ハウスなんて誰でも知っている」のはずが実は何も知らないのである。


 ハウスには補助金が出る。建売業者がいる。業者は補助金が出る為に安売りはしない。定価で売る。生産者は補助金をもらって安く買ったつもりでいる。ハウスを購入して栽培を始めると思った通りに作物が出来ない。こんな事例は山ほどある。どこに問題があると思うか。
?業者は農業をまったく知らない。
?生産者が何を作るのかも知らない。
?業者は土づくりなどやったこともない。
その人からハウスを購入する。思い通りの作物ができるはずがないのである。

 ハウスに使うビニールも同じことである。ハウスはビニールを通して光を吸収する。太陽光線の照射される角度が重要になる。だからまず立地である。太陽光線が充分に受けられたとしましょう。その光線が乱反射しないようなビニールが必要である。ところがである。農業用に使用されるフィルムはもっとも最も質の低いものである。ボリュームで勝負しているメーカーがほとんどである。食品のフィルムを扱うメーカーは農業資材には手を出さない。

 ハウスの栽培技術は露地とはまったく違うものである。にもかかわらず露地栽培の延長線上で栽培をする。例えば肥料である。ハウスの中で液肥をよく使う。追肥をやる。定植して初めの方はいい。最後の方になってくると水分がジャブジャブで酸欠状態になる。これが露地なら自然に蒸散してくれる。ハウスにはそれがない。

 ハウスの土壌をロータリ耕で耕起しているとしたらどうなるだろうか。面積が狭い上に作土層が浅い。作物が育つわけがない。

 痛い所ばかりついて申し訳ない。知っているつもりがもっとも恐ろしい事だと言いたかったのである。ではどうすれば思い通りのハウス栽培ができるのだろうか。それは誰が教えてくれるものなのだろうか。「そんな事は考えた事もない」でしょうか。

 どんな新技術に取り組む場合でも、ここが一番大きなポイントなのである。ハウスを作って売る人は農業についてどこまでプロなのか。徹底して質問してみるのである。納得がいくまでやって見る。納得がいってから購入する。質問をして話しを聞くのは無料だけれど買ってしまってからでは大金を払うことになる。少し注意をするだけでダマされる事なく欲しいハウスが手に入る。その為には成功している人に頭を下げて情報を得るのが一番早くてお金もかからないのである。

関連記事

  1. 「二宮尊徳」はどのようにして成功をしたのか!
  2. 農業で成功する人、うまくいかない人!
  3. 高齢化しているのは人間だけではない!畑まで高齢化している現実がある!
  4. 超利益農産物が突如「出現」!輸入農産物の国産化が農業を変える!
  5. 恐るべし!「女性パワー」が農業を変える!
  6. 観光農園で、年間入場者15万人!え!どうしたらできるの・・・?
  7. 4年後の東京オリンピックは世界から「食の安全性」が厳しく問われる!慣行農法で食の安全は確保できない!
  8. 六次産業化に大型の補助金をつけている理由とは何なのか・・・?農産物の価値観が大きく変化する!
  9. 世界経済は大減速!食糧不足が現実になる異常気象の驚異!
  10. 多くの人がやらないことに「チャレンジ」しなければ成功はつかめない!