野菜の暑さ対策は収入に直結する

野菜の暑さ対策は収入に直結する

 異常気象とは具体的に何を言うのだろうか。予測を超えた気象の変化である。思った以上に雨が降った。春は寒いと思ったら夏には真夏日が何日も続く。この気象変化に対応する方法はあるのだろうか。


「農業は自然が相手だから仕方ないよ。」それではプロとは言えない。プロはあらゆる状況を予測して対策を立てているものである。対策を立てるにはまずメカニズムをよく学習しなくてはいけない。メカニズムがわかれば対策は自然に出てくる。7月8月は収穫の最盛期である。思い通りの収穫をするのはむずかしいことではない。暑さ対策がしっかり出来ていればいいのである。学習は何回もやる必要がない。しっかり身についてしまえば後は反復するだけである。しかし学習しなければ失敗の連続である。どちらがいいでしょうか。これから毎年、異常気象と考えて間違いない。暑さ対策を学習して深めることは大きな財産になるはずである。

?根っこの水分ストレス
 梅雨の時期は水分が豊富にある。根は水分を吸収するのに苦労する必要がない。いつでも欲しいだけの水分が周囲にある。従って根を伸ばす必要がなく、根毛も広げる必要がない。根を張る範囲が狭くなる。(根域が狭い)これが梅雨の時期である。

 梅雨が明けたらどうなるか。晴天が続くことになる。水分はなくなる。急な変化に根は対応しきれない。特に地上から地下分への上根5cmが大きなダメージを受ける。これが根っこの水分ストレスである。

?肥料濃度の変化と害
 梅雨の時期の肥料は分解もゆっくりである。雨が降る。くもる。温度もそれほど上昇しない。水分もあるので適当な肥料濃度で推移する。梅雨があがった、どうなるだろうか。急激に温度は上昇する。毎日35℃前後になる。肥料分解は早くなる。しかも水分はない。肥料濃度は急速に高くなる。しかも高くなった肥料濃度を根っこが吸い寄せる。水分がなくなるので根は必死で水分を得ようとするのである。ここで肥料の濃度障害が発生する。

?地上部無防備
 いままでは地下分の根の話である。地上部はどうなっているのか。葉の表面と裏側では組織がまったく違う。表面は硬い。「クチクラ層」からできている。雨から身を守るためである。葉の裏側はやわらかいうぶ毛がたくさん出ている。水分や養分を吸収するためである。梅雨が明けた。雨は降らない。今度は光合成をする為に葉の表面を使うことになる。目的が変化したからと言って葉は急な変化に対応できない。太陽光に対して無防備になる。

?根の体系が変化に追いつけない
 梅雨明けの干ばつは根に重大な影響を与える。梅雨明けと干ばつ期では根の働きがまったく違ってくるのである。干ばつになって太陽が照り出すと、土にも水はなく、蒸散量もふえ、植物の体にも水分はなくなる。根は働きを変えないと死滅してしまうことになる。

 梅雨期と梅雨明け後の干ばつが植物にどんな影響を与えるのか理解できたでしょうか。

 対策はどうすればいいだろうか。メカニズムが理解できていると最適な対策が立てられる。

?排水をしっかりする。
 水のたて浸透ができるように工夫する。
 余分な水分をためこまない為と雨による壁状構造を作らない為である。
?肥料は一発施肥ではなく追肥で回数多くやる。
?マルチは稲わらなどの天然素材にする。
?太陽光の遮光ネットの活用。

 このように対策を言われるとなるほどそれはそうだなと思える。暑さ対策というのは当然の事を当然にやれば対策になるのである。しかし、実際にやって見るとまた違った状況が生まれる。例えば追肥を玄米アミノ酸ぼかしで回数多くやって見る。そうすると自分が予想もしなかった結果が出ることがある。ここが大切で楽しい所なのである。予想をしなかったから驚きがある。そこからひらめきが生まれる。そうすると仕事は楽しくなってくる。たぶん、この対策を実施してみると驚きの連続だろうと思う。簡単な事のように思うかもしれないが基本だから確実にほしい結果が得られるのである。これを積み重ねしていけば収量も品質も収穫期間も思いのままになる。一回成功してやり方がわかると次回は簡単にできる。しかも成功が反復できる。これは楽しい事である。暑さ対策がしっかりできれば8月に大量に売れて高値で売りぬけることができる。収入には直結していくのである。

 余談であるが平成18年は大変な年になってしまった。日照不足、低温障害、多すぎる雨量、収穫が前年の半分にも満たない生産者が続出である。前年比40%の収量はザラと言っていい。特に夏野菜のトマト・キュウリ・ナスは灰色カビに悩まされ、近年にないダメージである。不幸な事にこのように書いた情報が極端に的中するような状況になっている。

 この対策としては「アミノ酸」が有効な事はよく知られている。アミノ酸は太陽光に代わってエネルギーを作り出してくれるからである。土壌中にアミノ酸を蓄えている生産者はこんな状況でも被害は少ないと言える。

 この異常気象は地球温暖化によるものだからずっと続くと思ってほしいのである。異常気象をなげくよりも対策である。覚悟を決めてしまえば知恵は出てくるものである。それが独自のすばらしい農業技術になって実を結んでいくのである。

関連記事

  1. 玄米アミノ酸微生物農法は完成された!5年以内に2万haを目標にする!
  2. 玄米アミノ酸微生物農法をやると糖度が上がるわけとは・・・?
  3. 土壌病害や連作障害の本当の原因は何・・・?糸状菌やフザリウム発生と同じ原因だった!
  4. 除草剤ばかりが雑草対策ではない!土を豊かにして「雑草」を劇的に減らす方法!
  5. 収量と品質は「葉」で決まる!「葉」を超元気にできる資材とは・・・?
  6. チッソを多く投入するほど「微生物」はいなくなる!春に肥料当たりをするのはなぜ・・・?
  7. 冬場の施設栽培で利益を出す方法!施設栽培の3大欠点とは何か・・・?
  8. 玄米アミノ酸微生物農法で成功するまでの紆余曲折と心配事はどうすればいいのか・・・
  9. やればやるほど土壌が病むという常識を破壊した玄米アミノ酸微生物農法!
  10. ぼかし作り冬場の悩み「温度が上がらない」の解決方法!