補助金をあてにせず、自己負担に集中する

補助金をあてにせず、自己負担に集中する

 最近、普及した新設備と言えばイチゴの高床栽培である。これも決して最新とは言えないがイチゴ栽培の歴史から言うと生まれたばっかりである。


 イチゴは背が低く収穫するのが大変である。それなら高い位置で栽培したらどうかと高床の設備が出現した。もちろん補助金が出る。補助金が出ると何か安く購入できるような錯覚になるらしい。しかしよく考えて見てほしい。いくらの金額を投入することになるのでしょうか。百万円単位ではとても仕事にならない。数千万円、何億円というのも珍しくないでしょう。金額が多くなるほど補助金も多く出る。その時に何が儲かったような気分になるから不思議である。そんなに補助金が出るなら小さいより大きい方がいいとなるらしい。しかしタダではないのである。自己負担も当然ある。すべて自己負担のリスクから出発するのが当然なのである。稲田の転作も同じである。転作の補助金が出るからと言って適地をまったく考えずに栽培を始める。これでは成功するわけがないのである。

 補助金の事はすっかり忘れる。自己負担にだけに集中する。そうすると景色はまったく違って見えてくるのである。転作の場合も奨励金はすっかり忘れて作物だけに集中するのである。

 自己負担分だけに集中するとこれを返済できるかどうかという事になる。改めて金額が見えてくる。自己負担を返済するにはまず金利交渉である。高いよりも低い方がいい。厳しい金利交渉をして少しでも安くする。据え置き何年、その後返済というのも大きな落とし穴である。いかにも有利なように見えるけれど逆から言うとそれだけ利益は出ないという証明のようなものである。返済は早い方が楽になるので据え置き期間を短くしてでも金利は下げるべきである。

 金利はすべてそうだがまず利息から払わせる。それから元金で返済する。金利が高いと元金はいつまでも減らないことになる。奥の手を言うともし返済がきつくなったら、その時点で契約のやり直しをすればいいのである。相手の言うなりが一番いけないことである。

 イチゴの高床設備はもちろん多くの問題をかかえている。作土量が小さく、狭い。病気になった時の対策が限定されている。土の入れ替えに手間をとる。水が腐敗しやすい。などである。楽になった反面、当然ながら問題は出てくる。いい事ばかりではない。これは事前に予測できる。すでにやっている人に詳しく聞くか、メーカーに徹底して資料を出させる。自己負担のリスクから出発すると自然ななりゆきである。

 このように慎重に取り組んでも成功確率は50%である。新規投資というのはそれだけリスクが大きいのである。リスクを少なく低くしたければ成功した人によく話を聞いて学習するのが一番の近道である。

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