原産国を知れば「うまくいかない」「病気が出てくる」の理由が理解できる!

原産国を知れば「うまくいかない」「病気が出てくる」の理由が理解できる!

玄米アミノ酸 気候が大きく変化をしたとしても農業の基本はそれほど変化をしない。基本が自分の中にしっかり根付いていれば、大きな失敗はないのである。その一つが「原産地特性」である。このように言うとむずかしいと思われるかもしれない。原産地で種が誕生して、そのままの形で日本の土壌に根付くことは少ない。原産地から別の国を経て、別の国で品種改良されて日本に入って、また品種改良される。「それなら原産国とはまるで違ってしまっていると思うけど…」ところがである。品種の改良というのは形とか大きさとか適応品種とか糖度とか味とかを少しずつ変えることをいうのである。種そのものを変えることはできない。だから種そのものが持っている性質は持ち続けるのである。これが適地適作ということに直結してくる。

 例えばメロンは中近東が原産である。スイカもそうである。単純に中近東をイメージしてもらえばいい。乾燥に強く湿度に弱い。砂丘地が日本でも産地になっている。もしくは排水がとても良い所である。ほうれん草はカスピ海の北側の地が原産である。寒さに強く、乾燥にも強い。高冷地向きである。暑さに弱く湿気にも弱いトマト、ナスはアンデスの高冷地が原産である。ジャガイモもアンデス原産である。雨が少ない、地下水が豊富にある、根を深く張る、乾燥地に向くとはどういうことなのだろうか。乾燥しているか、湿気が多いかで土壌の性質は大きく変わってくる。乾燥していれば石灰やマグネシウムは豊富にある。溶けてなくなることはない。ナトリウムもなくならない。

玄米アミノ酸 ところが雨が多いと、この真逆になる。石灰やマグネシウムは雨で流される。ナトリウムも同じである。野菜を作る時に石灰とマグネシウムを播けとお念仏のように言われる理由がここにある。日本の土壌はどこでも同じではない。豊富にある所まで作毎に播けなどというものだから、今度は過剰になってしまう。自分が作付けをしている作物は原産国の土壌に近いのか、遠いのかは栽培を始める前に十分検討する必要がある。価格や流行で作物を選択するものだから大きなエラーをする原因になるのである。

 因みに酸性土壌というものも雨で石灰、マグネシウム、ナトリウムが流失して、アルカリの物を失うから酸性になる。流失する時に水素イオンが入り込んで酸性にしていくのである。

玄米アミノ酸 原因があって必ず結果がある。この真逆が稲である。稲は南方が原産で湿地を好む。石灰やマグネシウムがなくても育つ。日本には最適な作物である。稲田は米が余っているから行政が転作を奨励する。そこに小麦、大豆、野菜を転作する。適地なのだろか。小麦はもちろん文明発祥の地、エジプトが原産である。適地なわけがない。そのためには何をすればいいのか。原産地の環境を考えればいいわけである。野菜や果樹も同じである。ここを追求していくといろいろな栽培のヒントが得られる。トマトは湿地で栽培してはいけない最悪のものである。ところがこれを知らずに大規模なハウスを建て、病害に苦しみ大借金というケースもある。これは実例である。キュウリは高温は問題ないが、湿度に弱い。すぐにベト病やうどん粉がつく。だから施設でやっている人は換気がもっとも大切になる。

玄米アミノ酸 品種は改良されても種そのものの性質は変化をしないということはしっかり頭に入れておくべきである。稲田に果樹の転作でなぜ問題が出てくるのか。果樹は南方系のものが多い。オリーブやブドウに代表されるように夏になると山火事を発生させるほどの乾燥地が適地なのである。傾斜があって、礫岩があるような所がいい。糖度も自然に高くなる。それは稲田であったところでいいのだろうかとよく考えてみると自然に答えが出てくる。どこに何を植えても栽培技術があれば何とかなるというものではないと考えた方が苦労をしなくていいような気もする。

 病虫害というのも、原産国と大きな因果関係がある。病虫害の多くは外来種である。それがよく寄生するのも外来植物なのである。

玄米アミノ酸 この逆を考えるとよくわかる。日本原産の野菜というのがある。昔から作られている種である。これは病気に強い。当然なのである。外来の病気はつかない。好まれないからである。なぜ作られないかというと市場性がないからである。量が少なすぎてビジネスにならない。しかし食糧危機がくればもう一度見直しをされることだろうと思う。

 土壌病害でも同じなのである。病害のもともとの原因というのは種が生き延びるために自分の根から毒を出して自然に量を調整してしまうことにある。これを微生物が助ける。種が生き延びていけるよう環境が自然に出来てしまうのである。無機の肥料を使い続けるとこの傾向は加速される。有機肥料を入れて土壌の菌層を作り変えなくてはいけないのである。菌層が違ってくれば種の生存原理が働かなくなる。自分で調整できなくなる。

玄米アミノ酸 有機肥料の投入は継続して収穫を続ける人間の知恵だったわけである。「乳酸菌もみがらぼかし」や「米ぬかぼかし」を投入すると、土壌病害がさらに改善されるのもこの理由である。

 原産国については「野菜の生態と作型」という本に詳しく書いてある。この本は価格が高いので図書館で必要なところだけコピーをした方が良い気がする。思わぬ所に栽培の大きなポイントがあることに注目してほしいと思う。

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