施設栽培トラブルの最大要因は「地下水」にある!地下水が肥料と農薬でひどく汚染されている!

施設栽培トラブルの最大要因は「地下水」にある!地下水が肥料と農薬でひどく汚染されている!

玄米アミノ酸 農業の栽培方法は大きく別けて2つある。施設と路地である。どちらに大きな問題があるかというと、圧倒的に施設栽培である。施設を作るために投資をする。借金を返すために回転率を上げる。周年栽培をする。路地よりも使い方が激しいのである。肥料などを投入したものの、蓄積も大きくなる。バランスも崩しやすい。何よりも問題なのは、密閉されていることである。施設の中だけは特別な場所になっている。都合が悪くなったからといって、場所を変えるわけにもいかない。病害も害虫も、一度棲みついてしまうと抜けていかなくなる。これは施設栽培をやったことがある方なら誰でもぶつかる問題なのである。

 施設栽培で一番問題になることは今までに取り上げたことはない。大問題がある。それも多くの人が気がついていないのである。「そんな大問題なんて、あるわけないだろう…」それは「地下水」である。地下水がどうして問題になるのか。一つは施設栽培が集団化している。ポツンと一軒だけなんてほとんどない。集団化している理由は行政が補助金の上乗せをするからである。産地育成という言葉にするとよくわかる。多くの生産者が集まって施設団地をつくる。そして、その一軒一軒が井戸を掘る。井戸を掘って、その水を葉面散布する。土壌に灌水する。施設というのは雨が降らないから人工的に水をやるしかない。施設の土には多量の肥料を入れる。そこへ大量の水を入れる。入れれば地下水になる。また、その地下水を汲み上げる。これを際限なく繰り返すわけである。

 水はどうなると思うか。どんどん病んで汚れていく。集団でやっているわけだから、汚れ方も速度も早くなる。その結果、硝酸態チッソが3000ppmという高濃度になる。これはまだ良い方であると言われている。4000〜5000ppmと天井知らずなのである。しかもである。この水質を調べる人すらいないのが現状である。

 3000ppmと言われてもピンとこないと思う。これを成分量に換算すると1/4にすればいい。750ppmである。それでもピンとこないだろう。土壌に必要なチッソ量は100ppmだから、実に7倍である。これは良い方というのだから驚くほかない。

玄米アミノ酸 水質検査をなぜしないのか。理由は簡単である。やってくれる所がほとんどないのである。だからやらない。一検体で一万円ぐらいなら、それほど高いものではないのである。

 「硝酸態チッソが多いからどうしたというの…」と言いたい方もいるだろう。硝酸態チッソが多いということはアンモニアを含んでいるということになる。そのアンモニアはもちろん毒である。地下水にアンモニアを含むと土の中で還元状態になる。酸素がなくなるので腐敗する。アンモニアがきつくなる。これがそのまま、また地下水に入り込む。もちろん地下水の臭いを嗅いでもアンモニアの臭いなんてしない。わずか5ppmでも問題が発生する。根に障害が出てくる。カルシウムの吸収ができなくなる。花芽が分化しない、花が咲かない、樹が大きくならない、生理のすべてが狂う。

 これが地下水の問題だとすぐに理解できる人はほとんどいない。肥料が不足しているのか、水が足りないのかと悩む。

玄米アミノ酸 そこでさらに肥料を入れる、水もやる。結果がどうなっていくのか。目に見えてはいないだろうか。それは地下水のことを知っての上である。知らない人は永遠にわからない。ここで終わりではない。さらに問題がある。「え〜、まだあるのか」。それは「藻」である。チッソが多ければ富栄養化である。これに酸素を与えれば光合成して藻が繁殖する。これが灌水するホースの中にできる。ここを通して水を流す。藻の種が土の中にバラまかれる。もの凄い勢いで繁殖する。繁殖した藻は土の中で分解する。分解する時に酸素を奪う。土の中は酸素欠乏になる、少ない酸素を根と奪い合う、根が負ける、枯れる。病気による立枯れと誤解をする。なぜだかわからない原因不明になる。だが、「地下水」を疑ってみることをしないのである。

 施設の中に与える「地下水」の問題が少しは理解できたであろうか。この大問題がある地下水を安いからといってジャブジャブ使う。10分も灌水すれば4tの量になる。30分もやれば12tにもなる。それも短い間隔でやる。自分で自分の首を絞めているとは全く気がつかないのである。それも、ずっと気がつかないままなのである。

 「どうすればいいのか」とすぐに聞きたくなるだろう。多分、これを言ってもよくわかってもらえないけれども言っておく。まず「源水」の水質検査である。液体肥料の大手・大塚アグリテクノがやってくれる。それから地下水のろ過である。そして究極は、地下水をできるだけ少量使うようにすることである。それには土壌の保水力を高めることである。微生物の力を借りなくてはいけない。そして液体肥料は使わずに地下水だけにすることである。

 今までのやり方と180度変えなくてはいけない。だからすぐにできることではないように思う。「地下水」が大変になっていることをまず自覚すべきである。すべてはここから始まる。自覚ができたら何とかしようと思うだろう。化学肥料の農業が限界にきていることは地下水だけでも理解できるのである。

大塚アグリテクノ株式会社
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