冬にチッソを効かせるポイントはバクテリアとアミノ酸!

冬にチッソを効かせるポイントはバクテリアとアミノ酸!

玄米アミノ酸 1月に入ると大寒に向かってドンドン寒くなる。冬の農業は考えようによっては、良い季節である。農業から一時でも離れることができる。栽培をしたとしても、夏よりもはるかに作りやすい。と言っても冬には冬の悩みがある。気温が低く、乾燥しているためチッソを効かせにくい。これは誰でも知っている。チッソを入れすぎたとしても問題が夏のようには出てこない。そこでチッソを入れる。春になると入れたチッソが暴走する。これを繰り返している人が多いのである。


 冬をどう考えたらいいのだろうか。これが今回のテーマである。このテーマを理解していただくために二つの成功例からご紹介しようと思う。それから問題の解決に入っていきたいのである。

 静岡には川根茶というブランドがある。全国的に高い評価を受けている。川根は川沿いに位置していて、霧がよく出る。それが良いという人もいる。実は川根にしかないノウハウがあった。静岡は海産物がよく獲れる。この海産物の残渣と魚粕で冬に肥料を作った。秋から水の中に大量の魚粕と海産物の残渣を入れて嫌気醗酵をさせるのである。秋口からの醗酵なので、緩やかである。これを2月ぐらいから茶畑に投入した。これを繰り返すと香りと甘味の強い、良質なお茶が収穫できたのである。魚粕や海産物のタンパクが分解されて良質なアミノ酸が生成されたのである。冬場のポイントはアミノ酸ということになる。

 二つ目の事例は岩手の小岩井農場の近くで、長芋を栽培されている方がいる。庄司さんという方である。この人が作る長芋は別格である。その理由は土にある。土を掘って、食パンぐらいの大きさに切る。目を閉じてその土に触れると、土とは思えない。食パンをのせたと言われれば、そうと思うぐらいにフワフワしている。言葉では伝えられない、信じられない土である。この土はどうやって作ったのか。緑肥だけで作ったのである。2町歩ほどのほ場がある。これを三等分して三年に一回しか長芋を生産しない。他の二年は緑肥で寝かせる。「え!二年も寝かせるの…。そんなの良いものができて当たり前じゃないの…」それを言うなら休耕地を借りた人はみんな成功している。結果はどうなのか。そんな風にはなっていない。「緑肥をやれば…」何のために緑肥をやるのか、そこなのである。

玄米アミノ酸 B/F値というのがある。Bはバクテリア、Fはファンガス(カビ)である。放線菌などのバクテリアが多いほど質の良いほ場である。カビが多いほど質が悪い。これをB/F値というのである。庄司さんは品物も別格だが、売り先も別格である。収益もダントツなのである。そのためには冬の土をバクテリアの多い土にするということがポイントになる。バクテリアが多ければ春になると活動を始める。土壌病害がほとんど出ない畑になる。

 二つの成功例から冬場の栽培ポイントがわかったと思う。一つはアミノ酸、一つはバクテリアである。

 では、普通の生産者はどうやって冬場にチッソを効かせているのだろうか。無機の硝酸態チッソが圧倒的である。有機肥料という方もいる。これは寒さのため分解が遅いので多めに入れる。春になると気温が上昇してチッソが安定する。

玄米アミノ酸 もちろん液肥という人も多い。液肥にはアミノ酸を多く含んでいるのではと考えるだろう。アミノ酸ならなんでもいいというわけではない。でも、そのアミノ酸の質はどうなんだろうか。臭いを嗅ぐとクサイ臭いがする。アミノ酸が含まれているというだけで分解されていない。有機物の状態なのである。それを水と一緒に大量に畑に入れる。酸欠になる。春になると気温が上昇して還元状態になる。カビが出る。ファンガスの多いB/F値になる。それが土壌病害のもとになる。土壌病害の芽は冬に作られると言っても過言ではないのである。「それじゃ冬場はどうやったらいいのよ…」川根茶を作るような海産物の嫌気醗酵なんかできるものではない。立地に恵まれるだけでなく、努力が必要になってくる。

玄米アミノ酸 かと言って緑肥で二年休耕させるなんて、できることではないと思う。そこで、もう一度基本に戻ってもらいたい。冬のチッソの効かせ方は冬作だけでなく、春作への影響を考えながらやる必要がある。ポイントはアミノ酸とバクテリアである。なぜアミノ酸とバクテリアなのか。アミノ酸は寒さに関係なく成長のリズムを作ってくれる。チッソのような役割りをしてくれるのである。バクテリアは寒さの中で働くことができる。働けば栄養素を作り出してくれる。しかもファンガスのカビが増えない。そのためには何をすればいいのか。米ぬかぼかしを作って入れる。乳酸菌もみがらぼかしを作って入れる。これに「ミドリの放線菌」を加えればバクテリアは爆発的に増える。玄米アミノ酸の酵素液を3000倍に希釈して灌水をする。これが冬場のチッソの上手な効かせ方なのである。

玄米アミノ酸 春に気温と地温が上昇したら、どうなるのかを考えずに冬の肥料をやる人が多すぎる。それが土壌病害のもとを作っているのである。ここをしっかりと理解してほしいのである。冬は液肥と思いこみ、乾燥しているからといって10アールに20tも散布する。しかも未熟のアミノ酸を使う。カビが出てきて当然なのである。玄米アミノ酸液体なら10日に一回、10アールに1t前後で十分である。「基本を知るものは農業を制す」ですよね。ちょっとした知恵なんだけどなあ〜…。

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