「チッソ」は入れるほど収量が出るという大迷信で土は壊れていく!

「チッソ」は入れるほど収量が出るという大迷信で土は壊れていく!

玄米アミノ酸 栽培する中でもっとも重要な成分はチッソだと考えている生産者は大半だろう。チッソさえあれば収穫は実り多いものになると考えている。チッソ迷信である。チッソにはお金をかける。チッソほど誤解をされている成分は珍しいといってもいい。多くの方がもっとも重視されるチッソであるが、チッソについて知っている人は驚くほど少ない。知っているのは化学的な無機態と有機肥料からつくられるチッソぐらいだろうと思う。そしてチッソは投入するほど収穫が上がるという大迷信が今でも支配している。利益を出しているのはチッソ販売業者だけなのに実に不思議な現象と言わざるを得ない。

玄米アミノ酸 どうしてチッソ迷信が幅を利かせるようになったのだろうか。それは化学肥料の登場によってであることは間違いがない。化学的なチッソを入れたら収量は驚くほど出るようになった。「やっぱりチッソじゃないか・・・」ちょっと待ってほしい。チッソはもともと空気中にも土の中にも自然界には豊富にあるものである。自然にあるものを、どうして土に入れなくてはいけないのか。ここが今回のテーマなのである。もともと作物が必要とするチッソ量、10アール当たりで5kg〜6kg程度である。それ以上に与えても吸収できない。しかも10アール2kgぐらいはどんな土にも存在している。もし与える必要があったとしても3kg〜4kfで済むはずである。これは計算上のことである。チッソ量の話をすると多いか、少ないかだけの話になってしまう。そんな単純な話ではないのである。

玄米アミノ酸 チッソのことをよく理解するためにはまずチッソ飢餓から説明したいと思う。チッソ飢餓というのはチッソが不足することである。どんな状態になると不足するのか。それは炭素量が多いとチッソは不足する。炭素って何・・・?有機物には必ず炭素がある。木材・オガクズ・もみがら・米ぬか・牛糞・鶏糞などは炭素を多く含んでいる。燃やすとよく燃えるものである。炭素が多くなるとチッソは自動的に少なくなる。自然界には炭素も多く、チッソも多いということはあり得ない。炭素が多ければチッソは自動的に少なくなる。炭素を多く含んでいる生のもみがら・牛糞を大量に入れると土の中のチッソは自動的に少なくなる。これは自然現象である。チッソが少なくなると、植物と微生物で少ないチッソを奪いあう。チッソはさらに少なくなる。これをチッソ飢餓というのである。

玄米アミノ酸 チッソ飢餓になれば極端な成育不良になる。チッソ飢餓は何が原因かというと人間が原因である。生のもみがらや米ぬかを入れたり家畜糞の堆肥を大量に入れたり、バークを大量に入れるとチッソ飢餓になりやすい。

 チッソ飢餓の逆がある。脱チッソである。多い分は抜けていくという現象である。チッソが分解して空気中に飛び出すという理論である。もともとチッソ成分という形では自然界にとどまることができないものである。チッソ成分というのは人間の都合上、作りだされたものである。チッソは自然界で大気の中に含まれる不活性のガスのことである。人間や植物はそれを呼吸することで体内に取り込んでいる。必要とする量だけを利用しているのであるわけだから、必要以上に取り込みすることはない。こうなるとチッソを大量に入れる意味がどこにあるのかということになるのである。根拠はないのである。

 「だって、畑の中では余分なチッソは酸化しているのでは・・・」それはそうである。それは自然界に戻っていく、一つのプロセスにすぎない。時間が経つと炭素とチッソのバランスは取れてくる。

玄米アミノ酸 次に、根粒菌やチッソ固定菌の話をしてみたいと思う。チッソが多ければ多いほどいいと信じている方には、とても魅力的ではないかと思う。根粒菌やチッソ固定菌を増やすとチッソは大量に使うことができると考えるかもしれない。それは間違いなのである。自然界はバランスを崩すことはない。土の中にチッソがたくさんあると根粒菌もチッソ固定菌も働きが鈍くなるのである。働かないといった方がいいかもしれない。チッソが少ない所で働くのである。

 働いてチッソが一定量になれば働かなくなる。人間の思い通りには働かないのである。だから化学肥料を大量に使い続けると土が砂漠化していく現実がここにある。微生物・いわゆる菌が働く必要がなくなるのである。その結果保水力が低下して硬くて弾力のない土になってしまうのである。

 チッソを大量に入れたから、たくさん収穫できるという根拠はどこにもないのである。大変にコントロールしにくい物質なのである。「それならお茶はどうしてチッソを大量に入れると旨いものになるの・・・」人間が奇形を作っているだけといっていい。その証拠に何十年も大量投入すると収量はどんどん減り始める。

 「それなら土の中のチッソ分はどうすればいいのよ・・・」これに対する答えをまだ人類は持っていない。コントロールできない状態にある。だがまったく方法がないわけではない。

玄米アミノ酸 それは微生物である。微生物は大気中のチッソをアンモニアに変換できる。微生物が活動をすることで自然に肥料としてのチッソ成分が作られていく。それでも、自然界が必要とする量を超えることはない。しかも微生物が多ければ必要とされるチッソ量は常に確保できているということにもなるのである。

 チッソ迷信はもう一度考え直す必要がある。大量に入れることで、お金を失い大切な土まで壊してしまうことが多々あるからである。

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