農業法人化と6次産業化がうまくいかないのには理由がある!

農業法人化と6次産業化がうまくいかないのには理由がある!

玄米アミノ酸 日本農業の課題はいろいろある。中でも中間管理職の人材が限りなく0に近いのである。中間管理職というと誤解があるかもしれない。一般企業で言われる中間管理職とは少し違っている。一般企業で言われる中間管理職の主な仕事は上意下達である。自分の考えで行動をすることはない。外国では資本家・マネージャー・ワーカーに区分されている。資本家はマネージャーに栽培のすべてをまかせる。マネージャーはワーカーを使って栽培のすべてを取り仕切る。日本には資本家はいない。地主といった方がわかりやすい。地主・マネージャー・ワーカーなのである。このマネージャーの人材がほとんどいないのである。

玄米アミノ酸 どんな産業でも規模の拡大、生産の合理化は大きなテーマである。食料難が予測される最近の気候では日本国全体のテーマになってくる。農業の法人化、6次産業化と規模拡大に対して農水省の旗振りのもと、大量の補助金が出て進行している。しかし、うまくいっている法人は驚くほど少ない。その最大の原因が中間管理職の人材がいないことである。もともと中間管理職といっても、最初からあるわけではない。企業がある目的のために養成していくものである。分業化をうまくすすめるためである。そのことによって組織は円滑に運営されて目的としていたことが達成される。農業にはこの仕組みがない。どこの誰に教えてもらったら技能が身につくのか誰もわからない。どんな仕事なのかもわからない。例えば農業試験場の研究員が中間管理職になったらうまくいくのだろうか。答えはノーである。

玄米アミノ酸 段取りができない、人の気持ちがまとめられない、大学の農業研究室も同じである。農業法人は何人もの地主が集まって作られることが多い。まず法人の目的を決めなくてはいけない。次に担当を決めなくてはいけない。購入する機械を選定する。作業の段取りをする。そして一番大切なのは栽培の方法を統一しなくてはならない。そして販路も開拓する必要がある。もっとも大切な採算について経営や数字に詳しくなる必要がある。みんなの気持ちをまとめるコミュニケーション能力も必要とされる。これだけのことができて農業法人、または6次産業化は成功する。こういう人材がいなければ成功する見通しがないといっても過言ではないのである。

 このテーマの中でも、とりわけ栽培方法を統一することは困難を極める。まさに百家争鳴である。まとまるどころではない。それぞれが今までの経験に基づいて勝手なことを言い出す。それは栽培習慣に原因がある。何十年もやってきたことを法人化するから、変えろと言われてもできない。できない理由がもう一つある。それは利益が目的ではなく土地の所有が目的になっているからである。だから新しい栽培方法を提案して大きな利益を生み出す仕組みが作れないとまとまることは難しいのである。ただ地主が集まって法人化しただけで参加した人が幸福になることは難しいと言わざるを得ない。

玄米アミノ酸 6次産業化も同じである。いくら設備に補助金が出るといっても加工は素人である。そして販売はさらに素人である。加工して商品を作ったはいいけれども不良品で返品の山である。信用も失う。

 仕方がないからプロを入れる。そうすると加工方法から販路の収益まで、すべてプロに持っていかれることになる。プロにしてみれば生産者と生産物とさらに設備まで安価に手に入ってウハウハなのである。

 何が問題なのかというと一口にいって勉強不足なのである。そう言われてカチンとくる人も多いだろうと思う。一生懸命に仕事をして努力しているのに勉強不足とは失礼ではないのか。その通りなのであるが、プロにはプロの基準がある。それはプロが決めていることではなく消費者が、もっといえば社会の仕組みが評価して決めているものである。そのことが理解できると大きな道が開けてくる。法人化も6次産業化も成功する確率がグーンとアップするのである。

玄米アミノ酸 そのための人材が中間管理職になるのである。言葉を変えれば現場のマネージャーであり、リーダーなのである。それがイコール代表者として経営者にもなれるということなのである。千葉にある和郷園の木内さんなんかはその代表かもしれない。栽培から加工・販売までの基礎となる学習をして、その能力を身につければ補助金も地主も使い放題になる。資金なんて、まったく必要なくなる。政府が後押しをしてくれる。地主が土地を提供してくれる。こんなにおいしい話はないのである。国際的な競争と農業生産人口の高齢化を考えれば法人化と6次産業化の規模拡大は避けて通れない事情にある。農協もチャレンジして出来なかったことではあるが農業の商業化は大きなチャンスがやってきていると思う。時の流れは誰も逆らうことができない。今はいないけれども、農業の中間管理職は時代の流れに答えて育っていくことと思う。どんな人が出てくるのか楽しみである。

関連記事

  1. 「育苗」技術をマスターすれば収穫期間を大幅に延長できる!
  2. 夏作で5ヶ月間収穫できるようにする知恵はどこから生まれてくるか!
  3. 作物の生長には「水分」が命!水分コントロールができれば収入まで変えられる!
  4. 「定植」の仕方を間違えば生長は1ヵ月も遅れる!
  5. なぜ「畝」は立てるのか・・・?「定植」をするとはどういうことなのか・・・?プロの技術がある!
  6. シリーズ「栽培の基本」異常気象に対応した「育苗」の仕方!
  7. シリーズ「栽培の基本」「種子」と「育苗」の消毒は本当に必要なのか・・・?生命力の源泉は「菌体」にあるという現実!
  8. シリーズ「栽培の基本」病害の出発点は「購入苗」にあるという現実が理解できるだろうか・・・?
  9. 自家配合の「培土」を作ると土作りが見えてくる!
  10. シリーズ「農業の大切な基本③」冬場の「水分過多」と「高濃度養液」は 土を冷やし百害あって一利なし!