土壌消毒をしても、なぜ病原菌はすぐ復活するのか…?土壌消毒は本当に効果はあるのか…?

土壌消毒をしても、なぜ病原菌はすぐ復活するのか…?土壌消毒は本当に効果はあるのか…?

玄米アミノ酸 土壌消毒をしても、どうしてすぐに効果が消えてしまうのか。不思議に思っている方も多いと思う。消毒をして、病害虫が死滅するのであれば消毒は必要なくなる。また死滅した病害虫がわずか半年や一年で復活するとは考えにくい。毎年、土壌消毒をしなければならないのはなぜだろうか。消毒した結果はどうなっているのだろうか。これは素朴な疑問である。誰でも一度は考えることではないだろうか。ところが周囲を見ると、みんなが土壌消毒をやっている。私もやらなくてはと強迫観念に囚われてしまう。そのうちに習慣化する。土壌消毒はするのが当たり前になる。土壌消毒をすることはどんな意味があるのか。土壌消毒した後、土の中はどうなっているのか。多額の費用と労力をかけた効果はあるのか。これが今回のテーマである。

 微生物の世界は目に見えない。目に見えないからわかりづらい世界である。結果から推定するしかない。土壌消毒を考える時にシャーレという実験室と現場の土とは大きな違いがあることを理解する必要がある。土壌消毒の効果を検証するのにはシャーレが使われる。厚さ2cm〜3cm、直径でも8cmぐらいの大きさのものである。ここに病原菌や害虫の卵を入れて消毒剤である毒ガスを入れる。どれだけ死滅したかで結果を測定する。シャーレの中では毒ガスをさえぎるものは何もない。見事に病原菌も卵も死滅する。これで結果が出たから土の中でも同じ結果が出るだろうと考える。これが研究というものであり、科学的証明というものである。

玄米アミノ酸 シャーレと土の中とは同じなのだろうか。ほとんどの方はこの所がまったくわからない。「そう言われても目に見えないしな…」。実は土の中とシャーレではまったく条件が異なる。何が違うのか。病原菌は集団で生活しているわけではないのである。小さな核家族の集合体である。互いに家族はまったく関係しない。人間のように協力し合うということはない。病原菌の核家族は土の中でそれぞれに子孫を増やすために活動をする。隣の核家族とは土によって隔離されている。土がどんな状態になっているのかということが大きく影響する。例えば土は硬いとしよう。土が硬ければ土のバリアができるのである。土壌消毒という毒ガスのシェルターになる。防護壁になるのである。土が硬いということは生き残ることができる病原菌が多数出てしまうということである。

玄米アミノ酸 「そんな馬鹿な…。毒ガスだから、土の中の隅々まで入っていくはずだよ…」よく考えてみてほしい。ガスは気体である。大気中にガスがばらまかれたとしても、窓をピッタリ閉め切っていれば部屋には侵入できない。病原菌は復活するのではなく、もともと死んでいなかったのである。「え〜!はじめて知ったよ…」

 それならば、団粒構造の土の中で酸素を多く含んでいたとしたら、どうなるだろうか。それは毒ガスが全体的に入り込むことができるようになる。土壌消毒としても効果が出るということになるのである。ところがである。団粒構造の土は排水が良く土壌病害は出ないのである。消毒をする必要は最初からないことになるのである。

玄米アミノ酸 硬くしまっている土にしか土壌病害は出ない。化学肥料の使いすぎ、未醗酵の有機肥料の入れすぎ(土の中で酵素を奪い土が硬くなる)、ロータリー耕で土を細かく耕しすぎるなどの土にしか土壌病害は出ないのである。なぜ病害が出てくるのか。これも不思議だろうと思う。これにもはっきりとした理由がある。土はマイナスの荷電を持ったコロイドである。このマイナスコロイドにプラスの有機成分が付くようになっている。この有機成分は主に3つである。カルシウム・マグネシウム・カリウムである。病原菌が出ない黄金比率というのがある。カルシウム60%、マグネシウム20%、カリウム5%である。これは人間が人工的に作るものではない。自然の肥沃な土のバランスなのである。

玄米アミノ酸 このバランスを人間の方で勝手に崩している。肥料をやりすぎれば崩れるに決まっている。このバランスが崩れる病原菌は我が世の春になる。いくらでも繁殖できるようになる。これが連作障害という言葉で表現されている。一度崩れたバランスをどうやって元に戻せばいいのだろうか。方法がない。結果としては土壌消毒をするしかなくなる。消毒をすればさらに土は硬くなり、病原菌の住みやすい環境ができてしまうのである。悪循環である。利益の出ない農業の典型になる。

 「どうすればいいのよ…」土の中にある病原菌のコロイド(核家族)に入っていける唯一の生物がいる。微生物である。善玉の微生物である。病原菌は悪玉微生物である。乳酸菌や酵母菌のエサになる。善玉微生物が悪い菌を食べ尽くしてくれるわけである。まさに正義の味方である。

玄米アミノ酸 もみがらぼかしや米ぬかぼかしを入れると自然に団粒構造になっていくのはこれが理由である。未醗酵の有機物もドンドン食べてくれる。そうすると自然に黄金バランスのカルシウム60%、マグネシウム20%、カリウム5%の土に返っていくのである。何もしなくても好気性のぼかしを投入していくだけで土壌消毒は必要なくなっていくのである。こんなに便利に働いてくれる微生物だけれども、これを利用している生産者はまだほんの一握りであることには驚かざるを得ないのである。

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