チッソ・リン酸・カリの大間違いで大損をしている!植物の栄養分とは…

チッソ・リン酸・カリの大間違いで大損をしている!植物の栄養分とは…

玄米アミノ酸 人間は口から食べることで栄養とエネルギーを得ている。特にタンパク質は重要な栄養素である。これは誰でも知っている。それならば植物は何を栄養としているのだろうか。10人いたら9.8人ぐらいはチッソ・リン酸・カリと答えるだろう。それも間違いではない。しかし、チッソ・リン酸・カリは不可欠な栄養素ではない。それは不耕起農法を見れば理解できる。耕すこともしない、肥料も入れない、農薬も使わなくても収穫できる。不可欠な栄養ではないのである。ここを勘違いしている生産者は実に多い。投入すればするほど収量が出ると思い込んでいる。不要なものはいくら入れても不要なのである。

玄米アミノ酸 それでは不可欠な栄養素とは何か、それはカルシウムである。「え!カルシウムなの…」カルシウムは体を作っていく上でどうしても必要なのである。「それなら、作毎に石灰を入れているけど、それほどの効果は感じないな…」そうだと思う。実はカルシウムはあるけれども吸収できない場合が多いのである。
(1)肥料が多すぎ
(2)土壌が硬い
(3)土が乾燥している
(4)水分が多すぎる
(5)微生物が少ない。

こういう土壌環境ではカルシウムの吸収が少なくなる。もっとも重要な栄養成分を吸収できなくなるとどうなるのか。(1)幼植は自分の体に栄養を蓄えることができなくなる。元気の良い新芽が出てこなくなる(2)一年生の植物は暑さ、寒さなど環境への対応ができなくなる(3)根っこの反応は体を支える太い根ができない。栄養を吸い取る細かな根毛が少なくなる

玄米アミノ酸 (4)葉の反応は光合成が弱くなる、炭酸ガスと光から作る澱粉量が少なくなる。などの影響が出てくる。カルシウムが吸収できないからこのような植物の状態になるのである。ところが、それを見た生産者は何を考えるだろうか。「肥料分が不足している。えらいこっちゃ」と考える。「それチッソだ」と肥料をやってしまうのである。これは、とんでもない間違いである。カルシウムが不足しているのにチッソをやる。そうするとどうなるだろうか。果樹の新芽はますます弱くなる。一年生の植物は暑さ寒さに極端に弱くなる。根っこは寸胴になり根毛はほとんど増えない。そして葉は黒くなり光合成が弱くなる。チッソをやりすぎたことになる。もう病気を呼び寄せているようなものである。やってはいけない間違いである。取り返しがつかない。

玄米アミノ酸 これをマルチで話をするとさらによくわかる。マルチは一度張ってしまうと取り外すことができない。だから最初にたくさんの肥料をやる。結果が出なければ肥料が足りなかったとすぐ反省する。これでもかと肥料を入れる。その結果、葉の色が黒く光合成が悪い、食べてもおいしくない、病気にやられやすい、糖がのらないということになる。

 不足しているのはチッソ・リン酸・カリではないというのにこれだと思って投入する。土壌はバランスを崩す、手間がかかる、消毒する、収量は悪い、品質は悪い、いいことは何もないのである。土壌消毒をしている畑というのは連作の他にマルチをしている畑が圧倒的である。何年かすると骨組みだけになっている施設がどれだけ多いことだろうか。原因は植物の栄養を勘違いしたことである。

玄米アミノ酸 「カルシウムというなら石灰をごっちり入れてやればいいのだろう…」それも違うのである。大陸の1/3は石灰岩である。石灰はどこにでもある。こんにゃくの産地になっているようなところは石灰分が特に多い。投入をする必要なんてほとんどない。石灰を投入することを考えるより、どうすれば石灰を吸収できるのかを考えるのが先なのである。そのためには(1)微生物をよくする(2)団粒構造にする(3)排水性をよくする(4)肥料の入れすぎに注意する(5)肥料を入れる時期に注意するのである。ここのところの頭の使い方ができないのである。入れることばっかりを考えている。入れたものは取り出すことができないのである。不足しているものを補うことは簡単にできる。そうだとしたら少なめというのが栄養を与える基本になるのではないだろうか。

 こんな記事を書いている時に甘夏のみかん農家さんから電話が入った。温州みかんはよく出来ているけど、甘夏の食味が悪くてというのである。肥料はと聞くと、10アール20kg入れているというのである。それも5年目の幼木だというのである。葉の色を聞くと黒っぽいというのである。それでは光合成ができるわけがないのである。チッソのやりすぎで葉が焼けてしまっている。「でも農協では甘夏には15kgぐらい必要だというので…」農協さんがどういっても、植物を見ればすべてを語っている。植物のいうことと、農協さんではどちらが正しいのだろうか。

 それで最近、植物の栄養を計測できる機械ができた。京都の堀場製作所から商品が出ている。(1)カリウムイオンメーター(2)硝酸イオンメーター(3)カルシウムイオンメーター(4)ナトリウムイオンメーターなどである。いずれも価格は三万一千九百十円。お手頃な価格で使い易さがある。インターネットで調べてほしい。周囲の意見に惑わされないためにも自分の与えた肥料がどうなっているかを調べるのは意味があることだと思う。

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