有機農業はなぜトラブルが多いのか!元凶のカビは最初から入っている理由…

有機農業はなぜトラブルが多いのか!元凶のカビは最初から入っている理由…

玄米アミノ酸 五月は気温も上昇し作物の成長は盛んになる。気温が上昇すれば肥料も効きやすくなる。今回は有機肥料についてお伝えをしようと思う。

 肥料は化学肥料派と有機肥料派に大別される。どちらを中心に考えるかということである。どちらがいいとか悪いとかを言うつもりはない。自分が信じた方がいいに決まっている。化学肥料の問題点はニュースレターで詳しくお伝えをしていると思う。微生物が少なくなることが最大の欠点である。土が硬くなり砂漠化する。それから有機肥料の問題点は何だろうか。それはカビである。すべてのカビが悪玉ではないけれども有機肥料につくものは悪玉が多いと思われる。

玄米アミノ酸 有機肥料を大別すると動物糞系とナタネ粕・魚粕・骨粉などの粕系に別れる。動物系のものは水分を含む。牛糞が一番多いと思う。糞と尿が別々になっている場所は水分は比較的少ないかもしれない。一緒になっている場合はかなりの水分量である。豚糞も同じ。鶏糞は牛豚に比較すると水分は少ない。ところが有機分の分解度からいくと鶏はもっとも分解度が低い。これは個体の大きさによるものである。分解されずに出てくると考えた方がいい。合鴨なども同じである。家畜糞は野積みにするとか、一次醗酵させるとかをすることが多いが、最初に水分を含んでいることが問題なのである。最初に水分を含んでいるということはそのままにしておくと嫌気醗酵する。そして腐る。強烈な臭いがする。アンモニア臭である。嫌気というのは酸素を嫌う微生物が発生しやすい。

玄米アミノ酸 すでにこの状態でカビは出ているのである。後から出てくるわけではない。これを野積みにして、もしくは堆肥場で醗酵させたとしよう。酸素を与えて水分をしぼり醗酵させる。野積みの場合は雨が降るし堆肥の重みで酸素欠乏になっている。カビはますます繁殖する。堆肥場で水分をしぼったとしても水分はしぼりきれないしカビは何も処理していない。これをほ場に入れる。土の中に入れるわけである。そこにはまた適度な水分もあるし水分は潅水して与える。カビはドンドン繁殖する。そして、いろいろな問題を発生させることになる。青枯れ、立ち枯れ、モンパ、そうか病等である。カビを何とか処理しないことには、この問題は解決しない。

 どうすればよいのか。カビを処理するといっても農薬を使うわけにはいかない。

玄米アミノ酸 善玉菌のカビに悪玉菌を食べさせるという以外に方法はない。わかりやすくいうと好気性の酸素を好む菌に嫌気性の酸素を好まない菌を食べさせるのである。ぼかしを使って問題が出ない理由はここにある。好気性の麹菌、酵母菌、乳酸菌でカビを処理しているのである。すでに悪玉のカビ菌はなくなっているわけだからほ場に入れても問題は出てこない。

 次にナタネ粕、魚粕、骨粉などの有機物である。これは水分はほとんどない。完全に脱汁してしまう。もともと粕にするものは種や骨、ウロコなどの硬いものが多い。確かに成分にはいいものを多く含んでいる。でも硬い殻で包まれているのである。これを分解しないことには成分として使えない。分解するのには時間がかかる。気温が高ければ早く分解する。低いと分解はしない。

玄米アミノ酸 土の中に入れてしまってからでは分解しているのかどうかも分からない。肥料の濃度が植物にとって適量なのかどうかの判断はつきにくくなる。やりすぎて徒長したり少なすぎて生育不良になったりする。サジ加減がとてもむずかしいのである。分解して使える肥料分は50%までと言われている。効率は悪い。購入すると価格も高い。一部の経験のある人しか使えない肥料といってもいいと思う。分解が遅いわけだから長く土の中にとどまる。その間に大雨になったりする。水分を大量に含む、腐る、カビが出る。動物系と同じプロセスをたどることになる。ではどうすればいいのか。粕のような硬い有機物は最初から分解する必要がある。ぼかしの中に入れて醗酵させるのである。もみがらでも分解できるわけだからナタネ粕や魚粕、骨粉など楽なものである。

 分解してやれば問題が出ないだけではなく肥効率も大幅に上昇する。50%から100%ではなく200%ぐらいの肥効率にアップする。微生物が格段に多くなるからである。

玄米アミノ酸 有機肥料を使う時はさらなる問題に注意をしなくてはならない。カビは土の中にいる。トラクターが畑に入る。トラクターには土がつく。その土がついたまま別の畑に入る。これは何をやっているのだろうか。土の中にいるカビを別の畑に持ち込んでいると考えていい。仕事をしたつもりがよけいな仕事を増やしているのである。有機肥料はここが大問題なのである。肥料を入れたまではいいけれども、その後のトラブルでよけいな心配や仕事が増えてしまうのである。カビにしても病気にしてもマイナスのことだからこれを消すことはお金にならないのは、当たり前である。

 病気の作物なんて誰も買わない。だから最初から問題を起こさないようにすることが何よりも重要なのである。問題がないように処理をするのである。このことをやっている農業生産者は全体の1%もいない。化学肥料も同じである。あらかじめ発生すると予想される問題をそのままにしておくと利益どころではない。農業そのものができなくなる。危機以前の問題である。物作りを志す人にとっては基本中の基本なのだけれども知っている人が少ないことには驚くばかりである。

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