TPPの裏側を検証する!価格競争の時代は終わった!

TPPの裏側を検証する!価格競争の時代は終わった!

玄米アミノ酸 TPPの交渉が本格化した。どれを例外品目とするか成り行きを心配している人もいるだろうと思う。農業は高い関税で守られている。それは事実である。これは日本だけではない。どこの国でも強い業種と弱い業種はある。強いものはさらに伸ばして弱いものは関税をかけて守りたいと思うのが政治家の役目だろうと思う。

 しかし交渉をどのようにすすめるかについて私達は何一つ参加はできない。おまかせである。一部の政治家や官僚にゆだねられている。何もできないのである。できないことを心配してもどうにもならない。それよりも、できることを心配するべきである。

玄米アミノ酸 もともと生産物の価格差はどこから出てくるのだろうか。その国の平均賃金と労働対価、物価、栽培面積、栽培効率、機械化などによって決まる。さらに重要なのは用途によって決まる付加価値である。

 TPPというと質は問わず量と価格だけを問題にしている人が多いと思う。これは根本的に見方が違っている。それほど世界の食糧事情は単純ではないのである。同じ米でも魚沼産は60kgで5万も6万もする。一方、人気のないものは一万円もしない。小麦でも砂糖でも乳製品でも同じである。食が多様化しているのは日本だけではない。海外も同じである。お金を持っている人なら高くても売れるという考えの人は以前と比較にならないぐらい増えているのである。その意味でTPPは遅れているのである。

玄米アミノ酸 小麦は量産ということを考えると質のいい大型機械を持っているところにはかなわない。イギリスにジョンディアという会社がある。アメリカに渡った時に小麦の播種機や刈り取り機を一緒に持っていった会社である。時を経て大幅に進化させ世界一の会社になった。大型の機械は精度が高く効率がいい。その機械は5000町歩もなければ使えない。これは勝負にならない。とてもかなわないと思うだろう。日本の小麦は滅亡すると思うかもしれない。そうでもないのである。オーストラリアの小麦にも向き不向きがある。日本の小麦にも向き不向きがある。麺を作ったらオーストラリアの小麦は問題ではない。それを、さらに進化させるのである。高くても買ってもらえるものにするしかないのである。

 お米がいい例である。質のいいジャポニカ米は中国の富裕層で大人気である。インデカ米はダメかというとそうではない。ピラフ(チャーハン)や粥には向いている。日本から中国に輸出される高級米は一般の家庭に出回ることはない。どこまでいってもお客様限定である。高くても売れるのである。

玄米アミノ酸 これはサクランボや牛肉がすでに証明している。和牛は世界のブランドになりつつある。オーストラリアやアメリカでは作れない。高くてもいいという人しか食べないのである。砂糖や乳製品も、もっと日本にしかできない商品を作るべきなのである。和三盆は日本を代表する和菓子に使われている。超高級品である。これは消滅しない。乳製品もそうである。チーズやケーキなど加工品は特別な物を作ることができる。

 関税で守られようとするのはもう無理なのである。これだけ食が多様化したら可能性はさらに広がっているからである。
玄米アミノ酸 世界はさらに身近に開けていく。労働単価の安い所も安いままではない。賃金は上げないといずれ衰退する。そこから脱出するにはただ作ればいいだけではダメなのである。価値のあるものを作らないといけない。日本の農協はそこを忘れている。農協についている生産者も同じである。時代の流れは止めるところがないし逆らうこともできない。量の競争は終わったのである。質へと転換しなくてはいけない。その時に重要なことが二つある。それは農業経営を根本から見直すということ。自分が数値管理をするということである。もう一つは用途を明確にして物を生産するということである。誰が買って、どうするのかさっぱりわからないでは価値を作りようがない。このような料理にこうやって使ってほしい、まではっきりさせる。このことはTPPに関係なく自分の力でできることである。いたずらに振り回されてはいけないのである。世界がこれだけ身近になって収入が増えたら、新しいマーケットも開かれる一方である。ピンチではなくチャンスなのである。そこに気がついた人だけが生き残れるのである。
玄米アミノ酸 もう一つ大事な視点がある。それは農業経営の内容についてである。TPPは価格競争になるから農業経営は苦しくなると言っている。事実、専業農家は激減している。農業経営とは一体何のことを言うのだろうか。生産物を作りっぱなしで何もしないことを農業経営というのだろうか。生産コストを何も考えずに昔ながらの慣行で生産することを農業経営というのだろうか。家族の団体労働に頼らないと何も生産できないことを農業経営というのだろうか。フランスには「農業経営者」という資格がある。これを取得すると補助金が出る。一人350万円ほどである。
 それで何をやるかというと農業経営をする。生産物で加工品をつくる。レストランを開店する。カフェを開店する。生産物を直売する。これが農業経営なのである。ぶどうでワインをつくり、山羊の乳でチーズを作る。そして肉を料理し野菜を料理してもてなす。もちろん利益はしっかり出て継続できる仕事になる。自由化なんて、やりたければやればいいと思うだけになる。ここまで来たら外国産なんて何の魅力もなくなる。日本でもできるはずなのに誰もやらない。日本の農家は知恵がないと言われても仕方がないのである。TPPは本当に恐いのだろうか。考えてみる必要がある。

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