土壌改良の目的は生産性を上げるため…生産性を上げるには何をすればいいのか!

土壌改良の目的は生産性を上げるため…生産性を上げるには何をすればいいのか!

玄米アミノ酸 アベノミクスが逆効果になっている。円安である。これにより油関係が大幅に値上がりする。化成肥料はもちろん、有機肥料、ビニール、ダンボール、運賃、燃料代など、すべて値上がりである。これが農業経営の収支を大きく圧迫している。この先、どうなるのか心配だろう。残念ながら円高には戻れない。円安はさらに加速する。景気を上昇させるのにお金を使う。軍備にもお金が必要。社会保障にもお金が必要、と出ていくものばかりである。収入のあてはサッパリない。海外で事業展開している会社は事業している国に税金を支払う。日本には戻ってこない。役所の動きが遅いものだから医療の新薬まで海外生産を考える会社が急増している。農薬も同じである。認可までの審査が長すぎる。認可料が高すぎる。このままでは国の借金は大きくなるばかりである。嵐のような円安になれば資材はますます高くなる。一方で生産物の価格は高くならない。普通の経済原則なら原料高は製品高に上のせされるのが通例である。農産物だけは例外である。異常気象で品薄になって価格が上がることはある。原料高で生産物の価格が上昇した例はない。

 ここはよく考えてみるべきである。生産現場にいると実態をつかむのは難しいかもしれない。戦後、化成肥料に移行した後、輸入に頼る資材が大幅に増加した。どれくらいの%になるのかを調べてみるのも方法である。ここが利益を大きく左右してしまうからである。例えば有機肥料である。配合肥料といわれている物の多くは輸入資材である。輸入資材に頼らない方法を考え出さなくてはいけないのである。それが急々の課題なのである。

 さて今回は土壌の改良ということがテーマである。何の為に土壌を改良するのだろうか。生産コストを下げるためである。なぜ生産コストが上がってしまうのだろうか。ここをよく考えてほしい。これがわからずに土壌を改良しても意味がないのである。

 日本の耕地は狭い。狭い所で連作する。化学肥料を多用する。農薬を使う。これを繰り返すと農地の環境が急速に悪化する。悪化すると病気が出てくる。虫害が出る。生産効率は下がる。これを防ぐために土壌の改良をするのである。「そんなことは言われなくても分かっているわ、うるさいな…」それなら土壌を改良して、どうなっただろうか。結果はどうなったのかと聞いているのだ。生産効率は上昇しただろうか。「ちょっとは良くなったよ」土壌改良にかけたお金と生産効率で増えた収量の売上げ部分を差し引いたら、どれぐらいアップしたのか。「そんな、めんどくさい計算なんかしてないよ」それでは何のために土壌改良をしたのかよく分からない。

玄米アミノ酸 大体作物に必要な肥料は10アール当たりでNPK5㎏、石灰2㎏、マグネシウム2㎏、微量要素100g、これで十分なはずである。「そんなチッとばかりの肥料じゃ効きやしないよ」大多数の方はそう思うだろう。肥料が効かないというのには理由がある。農地の環境が汚染されていたら効かない。「汚染されているってどういうことよ」排水が悪い、残留肥料が大量にある、腐っている、カビがある、善玉微生物がいない、土が硬い、害虫が多く寄ってくる、土が農薬で酸っぱいことなどを汚染というのである。これが地下水に滲み込む。地下水まで汚染されている。地下水を汲み上げて葉面散布するごとに汚染をまき散らしていることになる。これで土壌を改良したところで効果が薄いのは当然である。

 最初に書いたけれども現在の農業資材がいつまで使えるのか分からない。手が届かないほど高くなるかもしれない。安くなることは考えにくい。土壌の状態を常にチェックしていくことが必要なのである。

 土壌改良剤として、優秀なものを三つ挙げておこう。(1)ココピートである。ヤシの皮を精製したものである。保水力が抜群にいい。果樹の皮だからカリウムも多い。価格も手頃である。これに水を含ませて畑に入れるのでは能がない。玄米アミノ酸の粉体(粒体)で醗酵させる。要領は米ぬかぼかし作りと同じである。水を含ませるともの凄い量になる。5倍〜10倍になる。その量に対して玄米アミノ酸の粉体(粒体)を2%〜3%混ぜれば発熱する。1週間〜10日ぐらいで出来上がる。60℃にはなる。こうすることで微生物も増えて土壌改良効果も高まる。

 (2)次に北海道のサロベツ原野にある泥炭である。三井グループが取扱いしている。泥炭って何…。泥炭は大昔の植物が化石化したもので、それが泥に含まれている状態のものである。腐食した炭素分が多い。これもそのまま使っては意味がない。乳酸菌のもみがらぼかしに入れて醗酵させる。もみがらと一対一でもいい。そこに玄米アミノ酸の粉体(粒体)を入れる。醗酵時間は1ヵ月である。高い土壌改良効果が出てくる。最後に無機系のものである。

玄米アミノ酸 (3)バーミキュライト、バーライト、ゼオライト、これは鉱物である。天然のものと人工的に作るものがある。多孔体で酸素を含むことができる。だから土壌改良になるのである。これもただ土に入れるだけでは効果が薄い。多孔体を上手に利用しなくてはいけない。乳酸菌のもみがらぼかしでも米ぬかぼかしでもいいが、作る時に30%ぐらい混ぜて作る。醗酵もしやすくなる。熱も上がりやすくなる。微生物の巣になる。より微生物が増える。その増えた微生物を土に入れる。土壌改良の効果が高まる。

 土壌改良は何のためにするのかということをもう一度よく考えてほしい。効果が出なければ、やってもやらなくても一緒なのである。効果を出すためにはどんなことをしなくてはいけないのか。それが生産性に直結しているとしたら尚更のことである。

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